モデル「たけし」による
クロッキー鑑賞手引き

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全4シリーズのうち、前半の2つは音楽によるイメージ作りを行った。
但し、スピーカーは使わず、鳴っていたのは自分の頭の中だけであった。

(3分×7ポーズ)

組曲「惑星」 ホルスト作曲

(2分×10ポーズ)

組曲「展覧会の絵」 ムソルグスキー作曲

(20分ムービング)

テーマ「啓蟄けいちつ

(20分ムービング)

テーマ「翁おきなの能面」




第1シリーズ: 3分×7
組曲「惑星」(ホルスト作曲)
1 火 星「戦争」
2 木 星「平和」
3 水 星「翼のある使い」
4 木 星「快楽」
5 土 星「老年」
6 天王星「魔術」
7 海王星「神秘」


(作曲された20世紀初頭は、第9惑星の冥王星が発見されていなかったので、地球を除いた7曲が作曲された。私は25年来のこの曲のファンである。) 各曲の序奏のイメージからポーズを作り、頭の中で音楽を流し続ける。描き手さんに伝えようとする具体的なものは何もない。ただただ音楽を流し続ける。それをどう受け取ってくれるのか、私から何が出ているのか、その結果が知りたい。※クロッキー当日の朝のニュースで第10惑星が発見されたことを知り、不思議な感じがした。

第2シリーズ: 2分×10
組曲「展覧会の絵」(ムソルグスキー作曲)
1 こびと(地中に棲むグロテスクな精霊)
2 古 城(イタリアの古城の側に吟遊詩人が佇む)
3 チュイルリーの庭(子供達が遊んでいる)
4 ヴィドロ(泥濘の中、荷車を引く牛。または抑圧された人々)
5 殻を付けたヒナの踊り(可愛いバレイの衣装)
6 サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ(金持ちユダヤ人と貧しいユダヤ人)
7 リモージュの市
 (おしゃべりでうるさい、おかみさん達。その内、取っ組み合いのけんかを始める)
8 カタコンブ(地下墓地)
9 バーバ・ヤーガの小屋(魔女の小屋。グロテスクでコミカル。小屋には鳥の足が生えている)
10 キエフの大門(作られる予定だった門の設計図)


 早逝した友人の画家の遺作展のイメージと言われる名曲だが、作曲者の生前に公の場で演奏されることはなかった、とのこと。「絵」の特定が出来ていない曲もいくつかあり、4ヴィドロ、は牛の絵が見当たらないことから、牛以外のもう1つの意味の、抑圧された人々を描いた作品をイメージした、との説が最近有力。私も、この曲が1番好きであり、4ポーズ目が最も難しかった。1こびと、は、昔、恐怖マンガ家つのだじろう氏の作品中で、霊に乗り移られたピアニストがプログラム予定を無視して、凄い迫力で弾いていた。この組曲を聴くきっかけとなった曲である。※当初、このシリーズも(3分×7)で計画し、10曲中から7曲を選ぶ作業に入っていたところ主催者から(2分×10)にする旨の連絡が入る。「展覧会の絵」(10曲)のことは言っていなかったので、これも不思議な感じがした。

第3シリーズ: ムービング20分
テーマ「啓蟄」
(けいちつ:暦の1つで毎年3/6頃=今年は5日。虫が冬眠から覚めだす頃)。春が近づき、いろいろなモノが動き出す。本当に、いろいろなものが・・・

第4シリーズ: ムービング20分
テーマ「翁(おきな)の能面」

好々爺。顔はにこやかで実は腹黒い老人。翁の面を着けた平安の盗賊(心の中は鬼)。そして盗賊は(モデルの意に反して)勝手に翁の面を外して鬼の面を被り心身ともに邪になっていく。


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第1シリーズ: 3分×7
組曲「惑星」(ホルスト作曲)
1 火 星「戦争」
2 木 星「平和」

3 水 星「翼のある使い」

4 木 星「快楽」

5 土 星「老年」

6 天王星「魔術」

7 海王星「神秘」
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第2シリーズ: 2分×10
組曲「展覧会の絵」(ムソルグスキー作曲)

1 こびと

2 古 城

3 チュイルリーの庭
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4 ヴィドロ

5 殻を付けたヒナの踊り

6 サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ

7 リモージュの市

8 カタコンブ

9 バーバ・ヤーガの小屋

10 キエフの大門
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第3シリーズ: ムービング20分
テーマ「啓蟄」
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第4シリーズ: ムービング20分
テーマ「翁(おきな)の能面」
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