クロッキーF美術館コレクション vol.2006 a 6

25 picters
A2 (626mm x440mm, thin paper)
sumi

<画 材> 墨汁、A2上質紙
<時 間> 3分固定
<モデル> み わ

note
1 1ヶ月半前に初めて描いた時はどうなるかと思ったけれど、今回もクロッキー前にポーズのレクチャーをした。彼女は終始緊張していたけれど、最後まで魅力的なポーズだった。

2 明快な美しさを表現したかったので、ほとんど水にような墨液に青系の原液で線を入れた。原液は早い段階で水を黒くしたが、夢中になっていたので水をいれかえることを忘れていた。それでも良かったことは、上手く表現できないときに無理矢理濃い墨を使うことを自制し、我慢強い作品づくりができたことだ。

3 魅力的な表情を掴みきれないのは、彼女が私の知らない美しさを持っていることが原因だろう。こればかりは、もっと人生経験を積む以外に解決の方法はない。しかし、もっと単純に解決しなければならない問題があった。それは、部分にとわれている時間と全体を見渡す時間、それら2つの時間配分だ。後半は何とか持ち直したが、冷静かつ客観的に全体を見渡すことは基本中の基本だ。また、部分にこだわる時間ほど冷静さが要求されることは言うまでもない。

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