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<画 材> アルリル、墨、ジェッソ、 筆、刷毛、割り箸、霧吹き 約400×500の紙(画用紙、白ボール紙) <時 間> 指定時間固定(合計1時間) <モデル> NBさん |
note とはいうものの、準備は不十分。自分のアトリエを使わなかったことが原因だ。結果として、画用紙に墨(いつものと同じ)を使った。しかし、1枚目を見れば分かるように面白くないし、色気がない。私は、色を使うべきだと判断した。一般の人々が絵画を見る時、色があるなしでは第1印象が大きく違うから、同じ内容でも色を使う必要がある。 まず、赤を入れた。でも、赤い絵具が品切れで、茶色と赤のようなチューブをひねった。それから、墨で黒い線を入れた。ルオーのような線が出て来た。あまり描くとダメになってしまうから、1本1本の線を大切にして、しかも、黒については面を感じるようにして仕上げた。 3枚目は黄色を入れた。仕上げに白だと思ったチューブはパールっぽい金色だった。まとめるはずの色で、これまでの仕事がばらばらになってしまい、捨ててしまおうかと思ったけれど、そこそこまで修正した。 4枚目はパールを中心に描いた。とても美しい色だからである。それに合うように、黄色と赤、そして、黒を入れた。黒には墨ではなく、リキテックス社のマースブラックを使った。紙に馴染まない調子がとても美しく、満足した。手前は、墨を混ぜ、落ち着かせた。 5枚目は、オレンジ色が入った。赤がなくなったからである。オレンジが墨を弾き、面白い効果を上げた。 6枚目からは、地塗りしたボール紙を使った。地塗りは薄い黄緑色で大変爽やかなものである。しかし、モデルの雰囲気が油絵のように濃密に感じたので、その紙の調子は不安だった。描きはじめると、地塗りのタッチにマースブラックが上手く乗らなくて、困った。薄緑色も合わない。困りながらも描き進めると、マチスのようになり、満足した。モデルのフォルムが画面に美しく配置され、私は満足している。 中略 合計1時間ほどの作業だったが、これからの方向性が見えてきた。 取りあえず、赤い絵具が欲しい。 |
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