クロッキーF美術館コレクション vol.2008 may 18

15 picters  (A3:420 x 297)
2 picters  (B1:1103×803)
5 photographs


(
1103×803)


(
1103×803)

画 材: 鉛筆(カステルのB5)、A3上質紙、黒コンテ、水性クレヨン
     アクリル(リキテックス社)、地塗りしたボール紙(B1)
時 間: 指定時間固定
撮影機材: フジS5Pro、ニコン17-35、photoshop CS2
モデル: マ キ

note
 インターネットで応募された、若さ溢れるモデルさんを描いた。

 描きはじめる前に、モデルさんがピカソやシャガールが好きだと言うので、今回はそのようなイメージで描こうとした。また、ご希望により、1枚プレゼントすることを約束した。

 初めはA3のコピー用紙でモデル、そして、自分自身とのコミュニケーションを図った。失敗して何枚か捨てたものの、モデルの新鮮な胸中は鉛筆を走らせた。ポーズについては、私がリクエストすればどのようにも対応してくれたと思うが、私はできるだけ指示を出さないように注意した。

 調子が上がってきた頃に、約束の肖像画を描こうとした。しかし、カッコウをつけてしまい、何枚かゴミ箱いきになった。右のプレゼント作品は、モデルの良さの数%しか表現できてないので、願わくば再挑戦したい。

 同じポーズが多いのは、最終的にB1サイズで描くための暖気運転としたからであるが、その他、モデルの素材を大切にしたかったからである。モデルは柔軟性に富んでいるので、私からのポーズの要求をすれば、幅広いバリエーションが得られると思う。しかし、それは私にとって未知の領域なので、面白いことになるだろう。

 最後に、ジェッソで地塗り(いつもは着色するが、今回は珍しく白一色)したB1ボール紙に描いた。初めの1枚は、カステルのB5の鉛筆だけで仕上がった。それだけ、無駄な線が少なかったと思うし、完成度も高い。2枚目は、色を使った。とにかく、色を入れたかった。蛍光ローズとビスマス・イエロー・ライトを混ぜて、身体に入れた。線でも色面でもない色が入った。それから、鉛筆であたりを入れ、顔を描き、髪を赤くした。髪は絶対に赤だった。次に、臀部から大腿部に移ったが、何度も何度も書き直して、絵がダメになる寸前になった。私はモデルの許可を得て、大腿部を掴んだ。鉛筆でひざ頭を書けば良いことに気づき、絵は完成に漕ぎ着いた。

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