note
気づけば150分連続して描いていた。仕上げたのは、たった7枚(1枚にはサインを入た)。このように時間感覚を失ったのは、モデルが眠っていたことが要因の1つだと思うが、私の体内時計も完全に眠っていたようだ。何しろ、彼女が完全に眠ったのは最後の1枚に過ぎない(図版左下)。
この作品は大きくバランスを欠いていたが、顔のバランスについては私の癖のいくつかから抜け出している。その後、できるだけ素早く描いたが、完成したのは4点だった。
また、クロッキー後に撮影した。前回のシリーズに数点追加すれば組写真が完成しそうだったからである。しかし、タッチが全く変わってしまい、850カットのうち使えるものは0だった。別のシリーズになってしまう。これもクロッキーと同じように極めてデリケートに在る。