クロッキーF美術館コレクション vol.2009 Nov 30

9 pictures
A3 (420 x 297, thin paper)

画 材: 鉛筆、A3上質紙
時 間: 指定時間固定(1時間)
モデル: 彩 海

note
 FMラジオをかけながら準備していて、そのままラジオを流したままクロッキーを開始した。1ポーズ10分ほどかけて十分に描き込んだ。それから、急いで撮影(2800カット)して組写真『拾号機をつくった。

note2
 さてさて、クロッキーについては、ムダな線がだんだん気になり出した。そもそも「ムダ」という時点で、それは有害である。これは地球環境問題と同じように、自分のエネルギーの有効利用という視点から再検討する必要がある。現在は、無駄=失敗が生じた場合、それを力技でねじ伏せてようと頑張っている自分がいる。こうした解決方法は長続きするものではない。大幅な技術革新や根本的な発想転換の必要性を感じる。

 なお、ここで言う『力技』とは、ムダに描いてしまった線を、いかにも無駄ではないように見せるために(1)同じような線をさらに描き込んだり、(2)濃く強い決定的な線を入れたりすることである。とくに、(2)については、鉛筆が折れたり紙が歪んだりするので大変良くない。

 理論的な解決策としては、(ア)1番初めのラインを大切にする (イ)そこに存在する『その線』を描きたい、と思うまで描かない (ウ)構想が紙面上に浮かぶまで描かない (エ)初めに描いたラインを描き直しても良いが、初めの感覚を打ち消すようなことをしてはいけない (オ)1番初めのラインは短くても長くても、太くても細くても、強くても弱くても、画面に顔料が定着しなくても良い (カ)当初の構想に最後までしたがう(途中で変更したり欲を出したりしない) (キ)最も強い線を入れる部分を早い段階で決定する (ク)最も強い部分は1ケ所であることを肝に命じる (ケ)もっとも弱い部分、否、最終的に描かない部分を早い段階で決定する (コ)『何も描かないことは、何かを描くことと等価である』ことを肝に命じる、などである。これらの理論を現場に持ち込むことは危険だが、ここで多少整理したことはムダではないと思う。 2009dec3 am4:00

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