クロッキーF美術館コレクション vol.2010 Feb 15

15 pictures
A3 (420 x 297, thin paper)

画 材: 鉛筆、A3上質紙
時 間: 指定時間固定
モデル: ながあめ
小道具: 2mの竹

note
 モデルさんが長さ2mの女竹を持参した。クロッキーを始める前に、竹の使い方を40分ほど探った。実際に描きはじめると、単純な重心移動や体重の移動ではないので、とても苦戦した。未だに不思議な問題は、体重のバランスが大きく崩れているのに、背骨が真直ぐになる点である。この理由は、1本の竹に対して複数(3つ以上)の力をかけるとき、身体の筋肉が自然にバランスを取るためではないかと思われる。この力は「重力に対する力」ではなく、「1本の竹に無理な力を加えて折ってしまわないようにする力」でもある。以上は仮説に過ぎない。

 いずれにしても、1本の竹に対して加わる複雑な力は、体全体の緊張と弛緩の鍵を握っているので、画面に竹を描くことは必須である。むしろ、竹、あるいは、竹に加える力に対するモデルの集中力が今回のテーマだったのかも知れない。

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