クロッキーF美術館コレクション vol.2010 July 24

9 croquis (420 x 297, pencil)
4 photographs

画 材: 鉛筆、A3上質紙
時 間: 指定時間固定
モデル: 彩 海
撮影機材:ニコンD700、17-35(f2.8)、500W-3200K
クロッキー前の作品:
組写真『境界線

note
 今回は写真を撮ること、彩海による組写真のシリーズを作ることが目的でした。上に掲載したクロッキーと写真は、撮影後に行ったもので、余興に近いものでした。

 さて、今回モデルさんが用意してくれたキーワードは『境界線』です。その境界線は『生と死』や『愛と憎』など単純な言葉で表現できるものではありません。それは『生きるめに作られたもの』であり、『物心がつく前にできたもの』です。その境界線を初めて意識した時は『自分と区別できるもの』でしたが、現在は『自分と区別できないもの』です。境界線はもともと『不要なもの』『身体と心を分離するもの』『本能をコントロールするもの』でしたが、現在では『自分と同じように否定できないもの』になっています。

 撮影前に、この境界線について話合いました。そして約1800カット撮影し、組写真『境界線』を作りました。とてもよく集中できたので、22時間後に一般公開できました。次の組写真のテーマは、この境界線を作らなければいけなかった環境、理由や動機を探究することになるでしょう。この作業はとても大変ですが、乗り越える価値があります。もちろん、クロッキーの理解と表現の幅が広がることに繋がると思います。

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