note
最終的に面白い線の集積による面白い作品になったと思います。前半は線を意識しないようにしようとする意識がみられますが、顔にこだわっているようです。その原因が何かわかりません。モデルさんが表現していることを十分に読み取れないことが原因なら大きな問題ではないのですが、、、
僕は形態の面白さを感じても、それを表現しようとは思わないタイプであることも分かりました。十分に表現できる技術を持っているなら別ですが、技術もありませんし、そもそも形態を表現する技術よりも他のものを表現する技術を磨くことに興味があるタイプなのです。
アトリエで廃棄したものは2枚だけでした。最近にしては少ない方です。もう少し厳しくあと5、6枚は廃棄する予定です。
紙のサイズを1つ下げてB4にする作戦も考えていましたが、今回の結果から、このままでも悪くないようです。鉛筆は線が細いので、画面に対する太さの割り合いとクロッキー時間の関係からうまく合わないと感じていたのですが、これだけの量を書けば良いような気がしてきました。ただし、描いているときに発生する音が周囲の邪魔にならないか気になりますが、気にしている自分の状態も画面に定着させてしまえば良いのではないかと考えています。
筆圧は弱くなりましたが、まだまだ平均値が高いと思います。跡が残らないほど弱いものと鉛筆が折れるほど強いものは等価であるべきだ、という仮説をもっているので、それに近づくようにしてみます。鉛筆だけでなく自分の爪がすり減る量も減るのではないかと期待しています。この実験に成功すれば、表現の幅が広がり、色彩を感じるものになるのではないかと期待しています。その途中で、鉛筆の種類による色彩も感じるようになるだろうと思います。まだ画面には定着できていませんが、私レベルではすでに鉛筆の濃度による色を感じています。鉛筆の種類をかえるとき、それがうまく溶け合うのかとても心配するのですが、よくよく考えれば、色合わせを心配する必要がないことは随分昔にわかっていたことなので、いろいろな鉛筆をどんどん重ねてしまいましょう。いろいろなものを合わせることで、新しいハーモニーが生まれるはずです。そのハーモニーは目の前のモデルさんが持つハーモニーとは異なるので、上手くいけば作品完成となるわけです。