note
全日本、および、香港武術大会の金メダリスト原口さんを描かせて頂くのはこれで3回目になります。少しずつ動きを予測できるようになり、画面全体の配置も考えられるようになりました。
さて、3分間の静止ポーズは大きな筋力と同時に、いつもの中国武術の動きとは違う精神の持ち方を要求します。つまり、中国武術は他の武術と同じように動きの中に存在します。身体は静止しているように見えても、精神は動き続けています。決めポーズの場合でも、精神は動きの中に存在するので、身体を静止させることは至難の業になるのです。これは、逆を考えれば簡単に理解できます。逆とは、武術家にとって「精神を静止させたまま動き続けること」、作家にとって「動き続ける身体を画面に定着させること」です。
※この件は将来違う見解になるような気がします。
それから、今回は原口さんも私も疲れ気味だったことを告白しておきます。年度当初の仕事に追われる中でのセッションだったからです。筋力は少しずつ落ちてきましたが、精神が肉体をよくコントロールしていたと思います。
クロッキー後は初参加者の他に多彩なD氏が駆けつけ、楽しい宴会になりました。