このページは中学校1年理科『物理』/takaの授業記録2002です |
実験1 光の反射の法則
2003 1 14(火)
第2理科室
今日から物理分野に入る。
簡単なオリエンテーションの後、光の『反射の法則』を学習する。
(上:レーザーポインターを使って、入射角=反射角であることを確認する)
<授業の流れ>
1 物理分野の導入
1 教科書を忘れずに持ってきているか確認する
・ 忘れたものを起立させる
→ 数10%の生徒が忘れていた
・ 忘れた生徒が連続している場合は席を移動させる
2 約10分教科書を説明し、光、音、力について興味・関心を持たせる
(上:明日の中間テストに出題されることを予告した)
3 レーザーポインターを持参した生徒を確認する
<レーザーポインターに関する注意>
・ 人に向けない
・ 約1秒で失明することがある
・ とくに横からの光線は危ない
・ 理由は、眼球がその光源を無意識に探すことがあるから
・ 遠くからでも危ない
・ 反射光にも注意する
・ 安い100円レーザーポインターほど危ない
・ 現在は、中学生が自由に購入することは難しい
・ 5、6年前に大流行したが、失明事件が相次いだ
・ 金には換算できないが5000万円は覚悟する必要がある
・ 自宅から持参したものは、名前を書いて理科室で保管する
2 光の直進性
・ 光は直進する
→ その理由を考えさせたが、問題が難しすぎた
(上:Aさんの学習プリント)
3 鏡を使った『反射の演示実験』
<手順>
1 生徒から手鏡を借りる
2 それをセロハンテープで黒板中央に固定する
3 暗幕を閉める
4 教室の電気を消す
5 レーザーポインターを黒板に当てる
6 それをゆっくり動かし、鏡に当てたらどこに反射するか予想させる
7 生徒全員に、予想した方向を指し示させる
8 レーザーを鏡に当てる
9 予想が当った生徒は喜ぶ
10 場所を変えて、5〜9をくり返す
→ 当った生徒は大喜び!!!
→ 是非、実践して下さい
<注意点>
反射光が生徒に当らないように計算してから行うこと
4 3の規則性を考え、まとめる
・ 入射光と反射光について知らせる
・ 入射角と反射角について知らせる
・ 入射角=反射角であることを推測させる
(上:Aさんの学習プリント)
4 生徒実験『反射の法則』
<手順>
1 実験装置に鏡をセロテープで固定する
2 教室を暗黒にする
3 鏡にレーザーポインターを当てる
4 入射角を変え、それぞれの反射角を調べる
5 鏡も回転させてみる
↓ (上:微妙にずれていて、申し訳ない!) |
6 反射の法則をまとめる
(上:Aさんの学習プリント)
◎ Bさんの学習プリント
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
A 自宅からレーザーポインターを持参することができる
2 科学的な思考
A 反射の法則を3次元的にとらえ、プリントにまとめることができる
B 反射の法則の演示実験を3次元的に予測し、反射光の位置を正しく予測できる
3 実験・観察の技能・表現
B 反射の法則を実験から確かめることができる
C 安全に事故なく実験することができる
4 自然事象についての知識・理解
B 反射の法則を正しく理解し、まとめることができる
授業を終えて
理科室は、暗幕を閉めて暗黒にすること。少しでも光が漏れていると感動が激減する
ので、ここで手間を惜しんではいけない。
黒板に小さな鏡をセロテープで張り付け、それにレーザー光線を当て、反射光がどこ
に行くか予想させる授業は面白かった。初めは全く見当はずれな方向を指差す生徒も
いたが、2回3回とやるうちに分かってくる。そして、斜下から照射した場合、その
反射光が天井に写ることを予測できた生徒は『科学的思考=A』となる。「先生、も
う一度やて!」の声が絶えない。
あるクラスで、入射角と反射角を説明するために『法線』を説明しようとした。事前
に数学の先生に相談して『円の接線』学習していない情報を得ていたが、生徒への説
明は困難を極め、あえなく挫折。他のクラスでは、『法線を使えば、平面の鏡でなく
とも、これから学習する凸面凹面レンズでも角度を求めることができるね。』と、訳
の分からない説明を加えた。何も言わない授業より、まし。
また、光源について説明を加えたクラスもある。
・ 直接光源と間接光源
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3学期中間テスト返却