B 私の日記[8月20日を提示しました

  私の日記               8月20日(晴れ)

  ==◎今日の日程=====================
                     終日:パリ市内観光
  ・ ドラクロワ美術館(空振り)
  ・ ロダン美術館       
  ・ モロー美術館
  ・ サンジェルマンデプレ教会でゴスペル鑑賞
                           パリ泊
  =============================

  7時に起きてシャワー
  7時半ユースの朝食(無料)を食べる
  これで快便なら最高だけど、う〜ん繊維が足りない  

  ドラクロワ美術館
  
せっかく見つけたのに『24日まで閉館』の貼紙
  がーん
  でもいいよ
  私がフランス語で道を尋ねた時、薬局のおじさんは英語で教えて
  くれた。彼の英語も怪しかったけど、たどり着いたからね。
  サンキュ
  じゃなくて、メルシー

  ポケーになった私はサンジルマンデプレ教会に入った。そこで、本
  日公演『ゴスペル(聖歌合唱)』のちらし発見。フランス語を必死
  で読み、電話予約。今晩は良いことありますように、、、
  

  ロダン美術館にて
  まずはポーズにある。不自然なまでのダイナミズム。そして、背中、
  背骨、骨格、それに付きまとう肉、肉塊、乳房、恥部の表情。また、
  彼にとっても腰骨は余りに魅力的すぎた。多くの作品の場合、男の
  手が腰におかれているが失敗臭い。感情移入しすぎだよ。

  『考える人』は背中を見せる作品だ。前庭の小道を歩くと、見上げ
  るように角度を変えながら背中を鑑賞できる。作品正面の組んだ足
  や腕は関係ない

  大理石から産まれ出てくる造形。その頂点と頂点とが呼応しあって、
  いまだ削られていない岩の中から、私を取り出してと声が聞こえて
  くる。

  『バルザック』あの不自然なバックバランスは正面からは分からな
  い。そして、正面から見たときだけ彼の超人的な存在を感じ取れる
  だから、不自然に反り返った横からの像は見てはならない。バルザ
  ックは一方向からしか鑑賞することのできない立体作品なのだ
                   (注:写真を撮る場合は別)

  クロッキーだけでも立派な作品になっている
  私と同じだ
  負けてはいられない

  彼は十分にスケベであった。ありとあらゆる角度から研究できるス
  ケベであり、それが360度からの鑑賞に耐えれる作品を造り出す

  (展示室内のビデオを見て)回転板をぐるぐる回して楽しそうに彫
  っているじゃないか。ぶつぶつ独り言をいいながらね。それで、破
  片が髭に一杯飛び散って、それでもジャモジャさせながら話をして
  、、、おいおい、下書き線を彫るんじゃなくて、もっといいところ
  彫れよな! せっかくビデオ回してんだから。

  鯖 缶             (昼食はロダン美術館の庭で)
  マリ共和国からもって来た鯖缶を食ったけど、あの時の感動はない
  残念というか、あそこで何に感動していたというのか、別世界に来
  ちゃったというか、もう一度戻りたい気もするけど、あっちの世界
  じゃ死んじゃうし、魅力的なのはあっちだし
  困るなあ

  ギュスターブ・モロー美術館を訪ねる
  この美術館は面白い。解説に彼自身が設計したとあるが、自家中毒
  傾向にある。ぐちゃぐちゃなのだ。1つ1つの作品をじっくり見れ
  ばいいけど、、、参ったという感は否めない。特に興味深いのは彼
  オリジナルの『回転式展示』で、鑑賞者が1点ずつめくっていくも
  のだ。次はどんなかな?という発見の楽しみがあり、1人用椅子を
  1人じめ、楽ちんなのも良い。本みたい。あの重たい額縁は必要な
  いけど、今後、何10年もつか分からない作品を垣間見れて幸せ
  皆さん1日も早く!

  ===
  中華を食べて、宿に帰って寝る
  起きたら18:35
  少し寝過ぎた
  ===

  由緒ある教会でノリノリ
  ゴスペルは楽しませてもらった。また、いつぞやの2の舞で、意識
  不明の重体(居眠り)になるかと思ったけど大間違い。初めの席は
  開演10分前に着いたので後ろから3列目だったが、始まって早々、
  こそこそ、さささー
  と前列にしゃしゃり出る。
  30分もすると、会場全体がスタンディング・オベーションで熱演
  に応える。『ハレルヤ』では大合唱となり、腰を振って手拍子打っ
  てうひょうひょ状態
  こんなん教会でいいの?
  でも、こんなことしてるから教会は生き延びていると思っちゃう。
  ドラムセットとキーボートとマイクと、それから、肉声とスピーカ
  ー、それら全部が高い天井で響き合うから『がちゃがちゃ』。それ
  でも全員総立ちで指揮者に合わせて歌うんだよ。音を聴くとずれる
  からネ。目で見て、リズムとって手拍子して歌って踊る
  これで入場料100F(2500円)だから毎日来ちゃうよ
  名古屋に来ないかな、教会とお客さんと合唱隊
                  サンジェルマンデプレ教会にて

  23:30
  宿に帰り日記

  翌0:09
  頑張って書いている
  机にはアルコール8.8度のビール
  後ろの席からは、飲みすぎた女の絶えまない異常な笑い声
  発情している
  胃が痛い

続きをどうぞ!

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