クロッキーF美術館コレクション vol.2007 july 25

67 picters
34 croquis , 33 photographs

画  材: 鉛筆(B5)、A3上質紙
時  間: 20分フリー、 2分(20分間、40分間)、 3分(40分間)
撮影機材: ニコンD200、17-35,f2.8、 500Wデイライト
モデル : 蟷螂娘

note1
 クロッキーを終えた翌日(たぶん、翌日だったと思う)、クロッキーを見直して、そのうち良くないもの数枚を捨てたと思う。写真もたくさん撮ったので、整理するのが大変で、しばらくそのままだった。

note2
 15日後、クロッキーを見直した。最近、クロッキーに力が入っていなかったの、過去3回分のクロッキーがたまっていた。それらを同時に見直すと、今回のものに破壊的な美しさを感じた。その美しさは、袋小路から抜け出すための糸口を見せてくれた。完成されたものを求めてはいけない。満足を求めてはいけない。他の美術品と比較してはいけない。今回の群を見るが良い。むちゃくちゃではないか。無駄なたくさんの線がたむろしていている(でも、多くの鑑賞者は「いつも無茶苦茶だよ」といって笑うだろう)。

 完成度を求めてはいけない。素人や玄人が惹かれる作品である必要は無い。未完成なものも求めてはいけない。私の存在はチャレンジする、その行為そのものに他ならない。もし、その行為がある一定期間、人類の中に歴史的に存在するのなら、それは新しい人類の活動と呼べるのかも知れないと感じている。

note3
 写真とクロッキーを併置してみた。新しい試みだ。それはそれでお終いだけれど、今回の発見は、最期の方にある。そこには、複数の角度からモデルを撮影した写真があるが、それらが全く同じポーズに見えることだ。つまり、角度が変われば身体の見える部分は変わるけれど、モデルが表現していることは不変だ。当たり前だけれど、感動。それから、これは同時に、私のクロッキーに対する1つの姿勢「休息を挟んだら終わり」「集中が切れたら終わり」「意識が変化したら終わり」を如実に示している。

つづく

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