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クロッキーF美術館コレクション vol.2012 Mar 3

15 croquis
(420 x 297, pencil)


→ 動画:細部観察描法12mar3-01


→ 動画:細部観察描法12mar3-03


→ 動画:細部観察描法12mar3-04


→ 動画:細部観察描法12mar3-05


→ 動画:細部観察描法12mar3-07


→ 動画:細部観察描法12mar3-11

note
 本日と明日、連続してモデルNBさんにお願いして細部観察描法を実践します。この手法は昨日発表したばかりの確立した技法ではありません。これからいつくかのものに細分されると思います。

1枚目
 5B鉛筆の1本で描きました。鉛筆の芯はあまり減りません。芯の先端がどれだけ減っているのかもあまり分かりませんでした。画面は1秒×3回ほど見たと思いますが、ほぼ画面を見ていないと考えて良いでしょう。画面を見るタイミングは、腰の位置を決め直すとき、顔の細部を描き直すときなどです。ビデオを見て思うことは、各パーツの長さの割り合いが正確にとれていることです。描き込んだ顔は大きくなりがちですが、画面を見て描き直すときに修正しているようです。また、左下にある濃い部分は手指です。後半になってくると、強いタッチでまとめようとするのは悪い癖なので直します。

2枚目
 眼球の大きさや唇など、普段描き込まない部分を観察しました。途中で紙を揃え直したのは、私の腕手指が動きやすい位置に紙を置き直すためです。そして、最後になるとこれまでと違ったタッチで描いていますが、これは画面をちらりと見たからです。作品としてまとめようとして良い部分をダメにしている事例です。

3枚目
 太腿から描きましたが、少し細かったようです。1分ほど経過したときに気づきました。それから、腹部あたりにある両手が込み合ってしまいました。一瞬あきらめようとしましたが、鉛筆を2Bにして観察し直し、新しい部分を描くことにしました。消しゴムで消す方法もありますが、より正確に見直すことが先決でしょう。それから、画面下半分が寂しいので椅子を描いています。両足も観察しました。最後は濃い鉛筆を使って、抑えどころを書直していますが、これは細部観察描法とは全く関係ありません。3枚目にして、違うことを始めましたが、今日の目的は細部観察描法の追求なので、ここで休息をいれることにしました。

4枚目
 このクロッキーは、今回のindexに選んだものです。全体にさっぱりして見えるのは、同じところを2回描いていないからでしょう。

5枚目
 モデルのポーズをみて描きたいと思ったのは、顔の表情だったの顔を描きました。左右の目の位置だけでなく、それぞれの目もバランスを失っていますが、私が感じた表情は表現できています。私は最終的にモデルの内面描写までできると信じていますが、今日は細部観察描法にしたがって物質的な特徴を観察描写することに重点をおきました。終盤になって画面を一瞥し、分量が少ない部分を描きましたが、それはあまり面白いものではありません。画面を安定させることが目的だからです。

6枚目
 全体のポーズを描こうとしました。リズム良く全体の形をとっていますが、細部観察描法ではありません。部分的には何度も利用していますが、、、

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