クロッキー F 美術館
美術モデル・インタビュー
ゆっくん

取材日:2010年3月3日21:00〜22:30
 クロッキーが終ってから、いつもの宴会場へ移動。ビールで良い気分になってから、インタビュー開始。ゆっくんは「いつものウーロン茶」ですが、テンション&ノリはビールと同じです。お店の人も良く知っていて、注文しなくても「ゆっくんのためのウーロン茶」を持ってきてくれます。通い慣れた店は嬉しいね。

 年齢は聞いてもいいですか?  よく年齢不祥、って言われます。それが『売り』です!
 星座、血液型
 好きな食べ物
 天秤座、O型
 好きな食べ物はラーメン。嫌いなのは『納豆』
 モデルになって
  良かったことは?
 これまでとは違った色々な世界が開いて、「何て素晴らしい!」と思います。東京、大阪、神戸などに旅行して、沢山の人と出会って・・・大学の先生や学生、いろいろな作家さんと話ができて、作品を見せてもらって、「ワンダフル!」
 僕自身も『作家』として個展を開いたり・・・最近では、昨年9月に知立デッサン会のグループ展に参加させて頂き、12月に名古屋市民ギャラリーで5人展を主催しました。実は、今も3月7日まで10ぐらいのグループ展(岩倉アパート)に出品しています。フェルトの作品を出しました。
 モデルとして
  心掛けていること
 描き手さんのレベルに合わせて、良い時間をつくることです。終ってから「面白かった」「楽しかった」と言われるポーズをすることです。できれば、描いてもらった作品を見せてもらって、作家さんと一緒に話がしたいです。
 苦手なポーズ  長時間の固定ポーズかな。自分が主催している『東海クロッキー&デッサン会』では自分がモデルをするのですが、あれは修行を兼ねてやっています。
 モデルになったきっかけは?  新しい世界を開いてみたい、と思ったことです。スタートはモデルではなく、描く方だったのですが・・・初めて描いた場所は『F』です。そこでは自由に描くことができて、楽しかったです。そして、モデルも『F』で初めてやって、それから2回めのモデルになるまで時間があったけれど、それまでに沢山のモデルさんを見れたし、それに、男性モデルを描く経験がなかったから、これまでにないモデルになってみたい、と思うようになりました。
 初日の思い出をもう少し  いっぱいイッパイだったけれど、白髪の老人に「プロの方じゃあないんですか?!」言われて、思わず「はい、そうです」と嘘を言ってしまったことです。ついでに2回めと3回めは、東京でした。午前中はモデル(女性)さんのモデル、午後から大きな教室のモデルでした。午前はいろいろ教えてもらって嬉しかったのですが、午後からは『つい立て』しかない控え室で待っていたら、30〜40人の人が集ってきて、ドキトキして、初めて「帰りたい」と思いました。講師の人に『本名』で紹介されたときは『真っ赤』になりました。でも、「よろしくお願いします!」と始めたら、昔やっていた演劇のことを思い出して(実は演劇をやっていたのです)、終った時には昔と同じ充実感を味わいました。しかも、お金もらえて「ラッキー(演劇のときはいつも『赤字』でした!)」。
 これからの展望  作家として、これまでの経験をもとに地域の人と一緒に芸術環境を高めていきたい、と考えています(偉そうなこと言いました!) とくに大阪、関西、東海の人たちを交流したいです。そうそう、ニューヨークなど海外でもモデルしたいし、みんなでツアーもしたい。
 現在、モデル以外で
  やりたいことは?
 旅人。今は、モデルをするために遠くへ行って、つまり「旅」ができて、それだけじゃなくて、地域の特産品を食べて(しかも奢ってもらえるんです!)・・・やりたいこととモデルが完全に両立、一致しています。
 モデルを辞めるときは?  以前は「自分を描いてもらった作品が受賞したらやめよう」と考えていたけれど、良く考えると、それは自分のことじゃないから・・・ 今は「需要がなくなったら」辞めますが、考えたことはありません。できる限りやります。
 印象的な体験:1  東京のアートセンターのことです。主催者が黒人で、イギリス人や仙人みたいな鬚を生やしたおじさんがいて、逆に自分が「その人たちを描きたい!」と思ったことです。その時はムービングもしたのですが、終ってから拍手を貰い、輝く目で「アリガトウゴザイマシタ」と言われたときは感激でした。その後、電話で「マタ・オネガイシマス」と依頼があったことが本当に嬉しかったです。
 印象的な体験:2  大阪の専門学校のことです。その学校は昨年まであったヌードクロッキーが中止になったのですが、ある1人の先輩が「後輩のためにクロッキーをやりたい!」と言い出し、私を呼んでくれました。その会には20〜30人いたのですが、全員からコメント付きの絵を1枚ずつプレゼントして貰いました。「羽ばたけ、ゆっくん!!」と書いてあったものはよく覚えています。
 印象的な体験:3

 1分ポーズをたくさんやって、ポーズの幅が無限大になったことです。ポーズに関する固定概念が消えました。「どこで、って?」・・・それはFで、100ポーズぐらいやりました。「え、忘れていたって?!」・・・ごめんゆっくん!

 右:1分クロッキーの日

 モデルや作家への
  メッセージ
 まだそんな身分じゃないけれど、みんながもっと幸せなれる世界をつくる手助け、ができるといいなあ。
 取材日の
  ゆっくんが描いた作品
 ゆっくん、どうもありがとうございました。取材を終えて、やっぱり、ゆっくんは凄い人だと思いました。考えることは誰でも(?)できるけれど、それを実行する人はメッタにいません。それに、ゆっくんは人より大きいものを見ていること思います(上のクロッキーでも、ビールが赤くなって弾けているんだから。そもそもモデルさんはグラス持っていないし・・・)。
 「男性モデルは筋肉が必要」という一般的な考えに負けないのも素敵です。一杯食べて飲んで(大きくなって)、これからもアーティストとしてモデルとして、一緒に楽しくやりましょう!
 お知らせ
 ゆっくんを描きたい人は
 2010年3月21日(日)9.30から東生涯学習センター美術室、同年3月29日(月)18.00から同じ場所で行います。詳しくは、ブログ『東海クロッキー&東海デッサン会』を見てね。
 

2010年3月4日公開

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