このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です

天文・自由研究レポート

 3年理科の天文分野のでは、授業中にたくさんの質問が飛び出した。カリキュラムに沿った質問については、それを上手に取り上げながら授業を展開したが、多くの楽しく興味深い質問は放置したままになってまう。これ防止するため、授業の最後に『質問コーナー』をもうけ、興味関心がある生徒が自主的に『研究レポート』として家庭で調べてくるようにさせた。そして、生徒が調べてきたレポートは、生徒自身によって各学級で報告された後、職員室前廊下の専用掲示板で一般公開された。最終的に報告されたレポートは67件。形式(用紙)は私が準備した。


(上:移動式パーテンション3枚、専用照明6灯)

ちょっとしたギャラリーのようになった。


(上: 標題『3年理科の授業で見つけた自由研究レポート』をつけた。)


(上:裏面の標題は、『地球』『月』『宇宙』『その他』

生徒だけでなく、先生もレポートしなければ!
ということで



mr. taka の自由研究レポート
中日新聞の記事の切り抜きです
各画像をクリックすると拡大します


(上:J君の研究レポート、画像をクリックすると拡大します)


(上:掲示期間は10月の1ヶ月間だったが、終了まぎわに壁1枚分のレポートが追加された。)


自由研究レポートを実施して

 1番初めの天文分野の授業で、自由研究レポートを行うことを知らせた。理科の授業では初めての試みである。私自身、これまでにも研究レポートを取り入れた授業を実践したいと何回か思っていたが、点検作業が大変なのと発表方法に迷いがあり、延び延びになっていた。今年度は、天文分野が3年生に移行したこともあり、思いきって実践することにした。ただし、欲張るのはよくない。3年生は受験生でもあるので、受験に関係ない内容に膨大な時間を消費させるのは間違っている。あくまで学習の息抜きとしての、知的な遊びの延長線上に位置付けなければならない。ということで、1番初めの授業で生徒全員にレポート用紙を配付したものの、一切強制しなかった。だたし、通知表で『5』を取りたい生徒に対しては、興味関心の項目で『A』取るための1つの条件として、最低1枚提出することを知らせた。結果としては、本当に、天文分野に興味関心がある生徒だけが調べてくる結果となった。正直な話、意外な生徒が何枚も提出したことには驚いた。また、提出されたものを1枚1枚読んでいると、インターネットで調べたものがほとんどだったが、複数の情報から有効なものだけを書き直している生徒が目立った。この実践は、私自身にとっても大きな負担が生じず、かつ、天文に対する関心を生徒全員に高める結果になったと思う。

2004年10月

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