このページは、Mr. takaによる若手教師のためのワンポイント・レッスンです。 |
はじめに
5 ハズレの先生、と言われたら
1 ハズレの先生がいる、という考え方
ハズレの先生はいます。それは保護者だって同じことです。子どもにもハズレがいます。つまり、「当たり外れ」を言い出したら、この地球上にあるもの、宇宙にあるもの全てに「当たり外れ」があることになります。したがって、そのような思考自体が間違っています。当たり外れを考えている人は、自分だけ甘い汁を吸おうとする人、他人に責任を押しつけるタイプの人です。そのような考え方の人には、慎んで『同じ言葉をお返しする』礼儀を尽しましょう。あるいは、とても幼稚な考え方、危険な考え方であることを教えてあげてください。あなたは教育者です。2 新任で経験がないからハズレ、と言われたら
経験がないことは事実です。若いことも事実です。でも、それは自分ではどうにもならないことですから、それで「当り外れ」を決めるのは不当です。男だからハズレ、女だからハズレ、という考え方と同じです。毅然とした態度で、その考えは不当! と言い切りましょう。上記のように理由を説明することもある程度必要ですが、このような発言をする者は聞く耳を持たないことが多いので、「その考えは間違い」「人権侵害」「不当」などと一言で切り捨ててください。3 本当にハズレの人
次に、本当にハズレの先生を考えてみると、それは先生という立場以前の問題として、『人間としてハズレ』、社会生活ができない人、ということになります。具体的には、次のような人間です。それは、国籍、性別、年齢、社会的立場、経験を問いません。
(1)自己中心的に考えたり行動したりする人
(2)自分が1番だと思っている人
(3)自分のことばかり話して、相手の話を聞かない人
(4)すべてを悲観的に考える人
(5)暴言、暴力、喧嘩が好きな人
(6)新卒や新人がハズレだと思っている人4 アタリの先生になろう!
3の逆を目指せば、アタリの先生に近づきます。ただし、無理は禁物です。完璧や理想を目指すことは大切ですが、今の自分をみて、少しずつ努力していきましょう。大切なのは姿勢です。それこそが、アタリの先生であるためのたった1つの条件です。次に、簡単なステップを示しますので、生徒に負けないように成長してください。その姿勢を続けるている限り、あなたはアタリの先生です。
(1)毎日、十分な睡眠を取る
(2)毎日、きちんと食事をする
(3)毎日休まず、学校に出勤する
(4)朝、笑顔で「おはようございます」と言う
(5)毎朝、出勤簿に印鑑を押す
(6)先生としてふさわしい服装をする
(7)提出物を期日までに出す
(8)授業をする
(9)学級経営をする
(10)生活指導をする
(11)生徒の話を聞く
(12)自分の考えで行動する
(13)仕事と私生活を切り離す上の項目はとても当たり前のことです。もう気づいた方も多いと思いますが、あたり前のことができる先生が「アタリの先生」です。
5 先輩も生徒も保護者も温かい目で見守っている
あなたが担当する生徒の多くは、暖かい目で見守っています。精一杯の努力をして、できないなら「できない」、失敗したら「ごめんなさい」と言いましょう。先生が努力ている姿を表現してください。人間関係がこじれるのは、ごまかしたり、無理を通そうとしたりするからです。上手くいかない時、悩んだ時、ひと休みしましょう。初めから、あなたを陥れようとしている人はいません。誰もがより良い生活のために努力しています。同期の同僚、先輩、生徒、保護者、さまざまな立場から自分自身を見てみましょう。誰よりも成長しようとしているあなたは、とても輝いています。2010年12月27日