| このページは『Mr. takaによる、若手教師のためのワンポイント・レッスン』です。 |
第6.3章 校 則
10 テストの不正行為は厳罰に処す
1 テストを使って、公正さを教えよう!
先生の仕事は、不正行為を見抜くことではありません。テストを使って、公正さを教えることです。この校則を見直してみましょう。不正行為とは、不正な行為、公正さを欠く行為です。一般社会においては、次のような不正行為がありますが、いずれも犯罪行為であり、社会的信頼を大きく失います。
改ざん ・実験、観察データなどを、自分の都合の良いように手直しすること。 捏造(ねつぞう) ・何もないところから、自分の都合の良いものを作ること。 剽窃(ひょうせつ) ・他人のものの一部を盗むこと。 窃盗(せっとう) ・他人の研究成果などを盗むこと。 詐欺(さぎ) ・他人をだますこと。 2 テスト不正行為
(1) テスト中、他人の解答用紙やカンニングペーパーを見る ※剽窃、窃盗
(2) テスト返却時、解答を改ざんする3 全てのテストを同じように扱うこと
学校のテストは、次の3つに分けられます。1つは各教科の授業中に行われる『小テスト』、2つ目は全校一斉に行う『定期テスト』、3つ目は外部機関からの各種テストです。このページは、私が経験した『定期テストの不正行為』への対応をまとめましたが、小テストも同じように厳しく対応することをお勧めします。どのようなテスト(試験)でも、公正さを保つ必要があるからです。これができないなら、テスト、という名称を使わない配慮をしましょう。
校則1
テストの不正行為をしてはいけない。
不正行為に対しては、厳しい処罰を受ける。4 不正行為への対応
テストの不正行為があった場合には、次のように厳しく対応しましょう。
(1) その教科の得点を0点とする
(2) 学年順位など、成績処理は不能とする
(3) 保護者呼び出し、生徒とともに厳重注意する
(4) 再度行った場合は、全教科0点とする
※ 入学試験で発覚した場合は、1点の不正でも不合格となる5 テスト前にする先生の仕事
『公正さ』の教育は、テストが始まる前に完了させてください。テストが始まってからでは、手後れです。そもそも、テストで不正行為をしてはいけないことは小学校で習得済みです。それは人類共通の道徳(モラル)で、どこの国へ行っても、いつの時代でも同じです。テストで不正行為を行うものは、人間として失格、とわれるほどです。あまりに重要かつ基礎的なことなので、テストの不正行為に関して生徒手帳に明記しない学校が多くあります。6 テスト監督としての私の実態
テスト監督としての私は、ぼやっとしていることがほとんどです。なぜなら、テスト中の仕事は、冒頭1で述べたように不正行為を見抜くことではないからです。私の仕事は、『公平さ』を保つことです。問題用紙や解答用紙の不備がないように注意したり、落ちた鉛筆や消しゴムを拾ったり、体調不良の生徒がいないか観察したり、室温や風通しなど室内の環境を整えたりすることです。私の仕事は、全ての生徒が公平に、実力を発揮できるようにすることです。鬼のような顔して見張ることは、生徒を萎縮させるので、してはいけないことだと思います。私の仕事は、生徒が安心して実力発揮できるようにすることです。では次に、私が必ず1クラス1回話す『受験のマナー(作法)』に関する話を紹介しましょう。
7 テスト中、テスト監督と視線を合わせてはいけません
「テスト中、カンニングをしてはいけません。また、テスト中、テスト監督と視線を合わせてはいけません。今は、テスト前ですから先生(私)の目を見て話を聞くべきですが、テスト中は違います。目があうと、先生は、その人がカンニングをするのではないかと疑い、マークを開始します。そして、連続して2回、目が合うようならすぐさま注意にいきます。3回合ったら、受験場所を移動してもらいます。なぜなら、コンビニで盗もうとする人がきょろきょろするのと同じだからです。(黒板の前を歩きながら、ちらっと正面を見て)(Uターンして、また、ちらっと見て)(再びUターンして、初めと同じ位置に来たら、ちらっと見て、素早く何かを取る真似をして) っね! 周りを見るでしょ。普通に買い物に来ている人は、周りを見ません。見られてはまずいものを買うなら別ですが、普通は、何も気にしません。君たちは、テストを受けているのですから、見るものは問題用紙と解答用紙と教室にかかっている(この)時計と黒板です。もちろん、途中で先生が説明を始めたら、その時は、しっかり目を見ても構いません。それ以外は、先生と目が合ったら、気合いを入れ直して問題に取り組んでください。」 以上の話すれば、私は目と目があった生徒に『にっこり微笑むだけ』で任務完了です。私の経験上、不信な動きは限り無く0、不正行為のほとんどを防止できます。もちろん、実際に机を動かしたこともあります。監督者としての権限により、机を1番前へ移動、正面の壁に密着させます。見えるものは壁、真横を向いても私しか見えない状態になります。このような特別措置をした場合は、学級担任、および、次のテスト監督の先生に連絡しておきます。
7 採点時に、不正を防止するテクニック
解答用紙を採点する時は、返却後の改ざんを防止するために、次の手順で行ってください。
(1) まず、空欄だけをちょっと違う色の赤ペンで端から端まで『横線』をひく
(2) 『採点ペン』で採点する
(3) 微妙な間違いに対しては、近くに『正解』を書いたり、微妙な部分にチェックをいれたりする
※ 採点ペンのインクは、その下に書かれた鉛筆を消しゴムで消せないようにします。8 テスト返却時にする先生の仕事
解答用紙を返却する時は、生徒の机上に出して良いものを限定してください。出して良いものは、赤ペン1本と問題用紙だけです。消しゴム、鉛筆、シャープペンシル、筆箱はダメです。そして、テストを返却し、採点基準を説明し、間違えた部分を赤で訂正させてください。採点違いの訂正は1回限りです。訂正を申請する条件は、解答用紙が全て赤で直してあることです。そして、全員の訂正が終ったことを確認したら、それ以降の訂正は一切認めないことを宣言してください。ただし、丸のかぞえ違いは特別に認める、としても良いでしょう。2011年1月6日
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