このページは『Mr. takaによる、若手教師のためのワンポイント・レッスン』です。

第7章 悩んでいる生徒

2 基本姿勢:黙って聴く

1 無条件に話を聴いてくれる人
 悩んでいる生徒や問題を抱えている生徒が本当に必要としているのは、無条件に話を聴いてくれる人です。もし、あなたが聴き手になるチャンスを掴んだなら、黙って「うんうん」と聴いて下さい。話している内容がさっぱり分からなくても構いません。生徒が求めているのは、一生懸命に聴いてくれる人です。あなたは、問題や悩みを理解できなくても良いのです。

2 生徒には生徒の人生がある
 生徒には生徒の人生があります。すべての中学生は、あなたが経験したことがない人生を歩んできました。すでに何人かの生徒は、あなたに対して人生のアドバイスを与えることができるほどの経験をしているかも知れません。ただ単に、言葉で表現する能力が十分に育っていないだけで、『あなたの人生の師』になる可能性があります。

3 常識や一般論は絶対に言わないこと!
 悩んでいる生徒に対して、常識や一般論を語ってはいけません。ありがたい人生の教訓、説教をしてもいけません。そのような先生には、誰も近づかなくなるでしょう。生徒は、「しまった。話をする人を間違えた!」と反省することでしょう。誰かに悩みを聴いてい欲しいと願う生徒は、誰よりも普通であることを求めています。心から望んでいます。それが自分の力でできないから、悩んでいるのです。

4 友達の話は絶対にしないこと!
 友達の話、誰かの話を持ち出してはいけません。比較することは絶対にいけません。その生徒の悩みは、この世で1つです。他と比較するものではありません。

2007 june 17

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