このページは『Mr. takaによる、若手教師のためのワンポイント・レッスン』です。

第7章 悩んでいる生徒

4 相談室での座り方

1 横向きに座る
 真正面に向き合わないように座ります。斜めか横が良いでしょう。正面に座ると、先生の威圧感で生徒の心が解放しにくくなります。私は、生徒と90度の角度になる位置を基本としています。生徒机のような小さい机でも、生徒は心を開きやすくなります。どんなに開放的な部屋であっても同じです。

2 生徒との距離
 お互いの距離も大切です。ちょうど良い距離に椅子を置いてください。初めの机と椅子の配置はとても重要です。内容によっては、わざと遠くにすることもあります。そして、場面に合わせて距離を変えていきます。いずれにしても、相談の内容だけでなく、部屋の広さや雰囲気も関係するので、一概に何cmということはできません。たくさんの経験を積めば、話している途中に最適な距離や位置を見つけだし、積極的に調節できるようになります。

3 先生の視線
 生徒の顔を見るようにします。20分を越えたあたりから疲れてきますが、頑張って下さい。凝視する必要はありませんので、ぼんやりとでも良いので生徒の顔や目を見て、軽くうなずいていて下さい。

4 生徒の視線
 一方、生徒は先生の目を見ないまま話しをするでしょう。それが正常な姿です。時々視線が合うのは、先生が話を聴いているか確認するためです。その時は、しっかりと黒目の中心の瞳孔の奥底を見るようにしましょう。話を聴いているだけなので疲労困ぱいしていると思いますが、その時だけは、子どもの目の奥にある心のしっかり包んであげて下さい。なお、完全に先生を直視して話をするのは、本気で苦情を言う時ぐらいです。

5 note
(1)幼児教育では、目線を合わせるのは常識。
(2)中学教育では、目線を合わせるのは屈辱的かも知れない。
(3)恋する2人は目を合わせるだけで、他はいらない。

2002年

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(C) 2002 Fukuchi Takahiro