このページはMr. takaによる『若手教師のためのワンポイント・レッスン』です |
第8章 職員室での対人関係
6 対処法:ど頭に来たとき1 先生だって人間です
先生だって人間です。心弾む幸せで嬉しい時もありますが、逆に、悲しい時もあります。人間関係がうまくいかず、怒ったり泣いたり悔しがったりすることもあります。まず、このような否定的な感情は、肯定的な感情と同じように大切なことを忘れないで下さい。自分の気持ちに正直になることが大切です。無理に感情を押さえ続ければ、精神の病に陥るのは時間の問題です。いろいろな対処方法
(1)喧嘩する
(2)議論する
(3)飲食する
(4)買い物をする
(5)布団に潜って寝る
(6)誰かに話を聞いてもらう
(7)負のエネルギーを正に転換する2 逆境をチャンスに変える
一般に、逆境は大きく飛躍するチャンスです。そのチャンスをみすみす逃してはいけません。頭に来たら、すぐ「有効利用してやろう」と積極的に考えましょう。負の感情を放置してておくと、頭や心が可笑しくなって暴走する危険性があるので、できるだけ速やかに具体的に消火(昇華)活動をしましょう。次に、4つのステップに分けて説明します。ステップ1:あなたの欲望に任せて書きたいことを書く
まず、あなたの気持ちを沈めることが大切です。日時も主語も述語も何も関係ありません。とにかく、ノートに書きなぐって下さい。もう書くことはない、と言い切れるまで何度も書いて下さい。あなたの感情を吐き出すことが第1です。何度もくり返し書いたことは、あなたがこだわっていることです。私の経験上、5回と100回のくり返しを比較すると、それらには質の違いがあります。ステップ2:主観的な感情を書き切る
何度か読み返して下さい。もし、必要なら書き加えて下さい。そして、読み返すのが嫌になったら、次のステップに進みましょう。とにかく、全ての感情を吐き出すまで、次のステップに進んではいけません。ステップ3:言動だけを客観的に書く
感情を入れずに、具体的な事実だけを書いて下さい。感情が入り込んでしまいそうな場合は、もう一度、感情だけを書くステップに戻ります。一番大切なのはあなたの気持ち(感情)ですから、抑えてはいけません。心が落ち着き、客観的に冷静に事実を振り返れるようになたら、誰が何を言い、誰が何をしたか、具体的な事実だけを書きます。
(1)A先生の具体的な言動(事実)
(2)B先生の具体的な言動(事実)
(3)あなたの具体的な言動(事実)ステップ4:それらの関係を分析する
次に、ステップ3の事実の関係を分析しましょう。ポイントは、相手の言動を自分に置き換えることです。立場を入れ換えることです。完全な客観視をすることです。そして、それぞれの立場から当然を思われる言動(事実)をチェックしていきましょう。全員の立場からみて、適切な感情、言葉、思いをチェックします。そして、立場や状況によって何を我慢し、どんな思いを巡らしているのか分析しましょう。少しずつ立場や状況によるすれ違いが明確になってくるはずです。
(1)A先生から見たあなた
(2)あなたから見たA先生
(3)A先生から見たB先生と私の関係
(4)B先生から見たA先生と私の関係
(5)私から見た・・・(略)3 結論と今後の対策
以上の作業を行えば、かなり複雑な問題でも延べ8時間で結論を導き出せると思います。今後の対策は、この作業の中で完成しているはずなので、後は実践するだけです。補 足
(1)相手に悪意がないことが分かった場合、あたなは原因となった人に近づいてはいけません。もちろん、本当の原因は「あなたの幼稚さ」にあるのですが、無理をしてはいけません。無理は人を苦しめる原因です。「君子危うきに近寄らず」の諺を思い出し、虎穴に入るだけの力を身につけるまで、他の分野で研鑽を積みましょう。
(2)いつでも理想通りに「こと」が運んでいる時は、失敗している時よりも注意しましょう。成功しているように見えるのは、あなたが目が見えなくなってきたか、あなたの人間性が乏しくなってきている可能性があります。
(3)メモは、告訴する必要が出てきた時の資料になります。2002.11.30
2008年10月加筆、修正↑ TOP [→home] (C) 2002- 2008 Fukuchi Takahiro