このページは『Mr. takaによる、若手教師のためのワンポイント・レッスン』です。

第15章 taka先生の雑記帳

1 落ちこぼれ先生でも良いじゃないか

 学校には、必ず何人かの『落ちこぼれている子ども』がいます。他人から見て優等生でも、本人は落ちこぼれていると感じている子どもがいます。落ちこぼれは、さまざな努力によって解決すべき問題ですが、人類が生存する限り撲滅させることはできません。なぜなら、それは心の問題だからです。

 もし、先生自身が落ちこぼれていると感じているなら、同じような境遇の子どもの立場に立つことは比較的簡単です。何でもできる優等生の先生、自意識過剰の先生には絶対理解できない子どもの心に接近できます。よくよく考えれば、そのように感じている子どもの方が多いものです。落ちこぼれ先生は、自分が落ちこぼれていることを利用して、自分にしかできないことに取り組みましょう。ただし、開き直ってはいけません。落ちこぼれを脱却できるように努力することを忘れたら、ただの『怠け者』か『いじけ虫』です。

 価値ある『落ちこぼれ』
 価値ある『落ちこぼれ』を維持するには、大きな努力が必要です。常に自分よりも高い目標を設定し、手本となる先生を見つけ、尊敬し、謙虚に学ぶ必要があるからです。完璧で何でもできると思っている先生は、学び舎(や)に必要ありません。学校は共に学びあう場所です。それに不可欠な向上心は、『落ちこぼれパワー』から生まれる、と考えることもできるのです。

 今、できないことに感謝して、落ちこぼれから脱却できるように、弛まぬ努力をしましょう。先生は、その見本を子どもに示して下さい。何でもきると感じているのは、あなた1人だけかも知れませんよ! これから年齢を重ねていくと、本当のことを教えてくれる人はどんどん少くなくなります。心の持ち方は、不断の努力によって研ぎ澄まされていきます。

先生の条件
(1)自分の間違いや失敗を認め、それを恐れないこと
(2)信じるもののために、規則を破る勇気があること
(3)常に新しい夢と目標を自分で創れること
(4)目の前にいる子どもから学ぶ努力を怠らないこと
(5)過去の方法に囚われないこと
(6)落ちこぼれパワーを、負から正(向上心)へ変換できること

2008 10 26

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