このページは、学級通信2年D組『枇杷林檎びわりんご』です。 |
枇杷林檎 206号 2001年3月3日(土)
205号と206号は、2日(金)授業後に書いたものです。
新しい朝学 松田隆幸
今日から新しい朝学が始まった。毎日、宿題が出るのだから、やる人とやらない人の差は明らかだろう。できる人は、そうとうな精神力の持ち主だろう。僕も負けないように、がんばろうと思う。新マイペース 太郎左エ門
昨日から始まった新マイペース。だいたい1日4ページぐらいのペースだ。これを毎日やれば、大量の量になるだろう。まさに、「ちりも積もれば山となる。」である。よっしゃ!ガンバルゾ。
「新・朝の学習」に願いを込めて 福地先生
今日、9人のみなさんがノートを提出しました。そして、私も久しぶりにコメントを書いた。9人のみなさん、おめでとうございます!これからの1年間には、「勉強なんていやだ。」「もうダメだ。」「自分には無理だ。」といった困難が訪れると思いますが、お見事!君たちは自分の力だけで乗り越えられます。私が保証します。君たちは大丈夫です。今日、初日に提出したことを忘れてはいけません。3月2日です。君たちはもっとも難しいことができたのです。「今日から出そう!」という決断をし、実行したのです。しかし、油断は禁物。初志を貫くのは大変です。自信を持って、これからは怠ける自分と戦ってください。私も「印」だけですが返事します。私たちは深い信頼関係で結ばれています。独立した大人の関係です。
次に、今日提出できなかった人。「どうして提出できなかったの?」「どんなノートでもいいんだよ。」「忘れちゃったの?」「そう、それは仕方ないねェ。」「えっ、何をやったらいいかわからないの?」「困っちゃいましたねー。」「でも、ちゃんと理由を言えたから、偉いエライ。・・・」
そして、理由なんて言わない諸君!言えない諸君! 私は君たちと、その「やり方」に賛成する。毎朝8時25分までに着席し、15分朝学をみっちりやる。それだけで十分だ。時間を守り、決められたことをする。中学の受験生として最低限度のことだけど、尊敬に値します。それを続けていれば、これから1年のうちに、「やりたい!」と心の底から思う時がきます。それまでは、じっと最低限度のことをやりなさい。ムリをする必要はありません。中学生として、恥ずかしくない勉強をしなさい。学校に来たら勉強する。それだけです。いいか、0点でもいいから。時間を守るんだぞ!そして、1分でいいから全力で考え、1つでいいから身につけろ!中3のおもいで
私の中学の成績は「中の下」だったから、家で勉強をするなんてできなかった。当時の先生だって、「家で勉強しろなんて、福地にはムリ」と分かっていただろう。できないものはできない。自分もふくめて誰もがそう思っていたけど、中3の夏休みになると焦あせってきた。けど、「できない」。机に向かっても、教科書を開いても、できないものはできない。気持ちはやりたいけど、勉強の仕方がわからない。学校では(君たちと同じ)マイペースを買わされたけど、学力の低い私にはできなかった。必死にやったけど、自分の力では無理だった。2学期になると、ますます焦ってきた。勉強の方法は、親や先生に聞いてもムダなことは分かっていた。自分のことは自分やるしかない。そして、ある日の夕方、(詳しいキッカケは忘れてしまったが、)行動した。本屋に行き、問題集を買った。ペラペラの350円ぐらいのを買った。とても簡単なものだった。60点ぐらいはとれたと思う。それは自分の力にあっているので、楽しくすぐにできた。今まで「やりたい。だけど、できない」と、たまっていた気持ちが一気に噴き出した。2週間ぐらいで5教科が終わった。また、本屋にいって違う出版社の問題集をかった。やはり、ぺらぺら。そんなコトを何回くりかえしただろうか。80点ぐらいとれるようになった。また本屋に行って、問題集を選んだ。この頃には自分の力がハッキリと分かってきたし、出版社のレベルまでわかるようになってきた。とうとう、ペラペラ問題集は全てやり尽くしてしまった。学問に王道はない。勉強してわかったこと
私は記憶力が弱い。いろいろな方法を試してみたが、今のところ解決していない。今年で39歳になってしまったから、もう、記憶力アップの可能性はなくなっちゃたかなあ。脳細胞は毎日・・・。まあ、とにかく社会や英単語は全くダメで、本当にいろんな方法を試みたが無駄だった。無駄だったけど、ムダということがわかったので満足している。しかし、良いこともある。この平均以下の記憶力をカバーするために、他の能力が高くなってきた。つまり、「物事を関連付ける力」が発達した。1つ1つでは覚えることができなくても、その「つながり方」なら覚えられることを発見した。これは私にとって、喜び以上に驚きだった。具体的には、高校2年の秋〜冬、自分の部屋でノートに『光合成と内呼吸』の関係をまとめている時だった。だから、今でも千鳥丘中学校のテストにくり返し出題している。私と同じタイプ(弱い記憶力)の子がいるはずだから。記憶力にかわるもの
この記憶力の悪さは、もって生まれたものだと99%あきらめているが、今では、自分の個性として積極的に考えている。つまり、「さっぱりしている」「悪いことは、すぐ忘れる」「しつこくない」「失敗したことを忘れるから、新しいことに挑戦しやすい」など。だから、記憶力の悪さをむしろ自慢したいくらいだ。しかし、電話番号のみならず、本当に大切なことや人の親切さえも簡単に忘れてしまうので、メモしておかなければならない。ばかだ、と思うが仕方ない。そうそう、私がこうして枇杷林檎を続けていられるもの、自分の記憶力の悪さを確認し、それをカバーしようと努力した結果だと思っている。みなさんも、自分のできることと、できないことをが発見できますように。欠点を長所に変えれますように。お子ちゃまから、大人になれますようご支援致します。
スポーツ名言1 「強敵は自分自身だ」
1960年のローマ・オリンピックのマラソンで、裸足で走って優勝したエチオピアのアベベ・ビキラの言葉。この言葉は、オリンピック史上初の二連覇を成し遂げる東京オリンピックの競走直前のもの。第1回オリンピック以来、数々のエピソードを生んだマラソンであるが、この過酷なレースの勝敗の鍵として、彼は自分自身に打ち克つことだと言い切った。あんなに偉大な選手でさえ、自分自身と熾烈な戦いをしていたのである。いや、だからこそ、偉大になれたのだ。
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