このページは『Mr. takaによる若手教師のためのワンポイント・レッスン』です。

資 料

学習指導要領(2011年)の9教科の目標

1 学習指導要領とは
 学習指導要領は、文部科学省が作った教育課程のです。これは法的拘束力をもっていませんが、国公立の学校においては絶対的な基準であり、これに反して教育することは至難の技です。以下に、各教科の目標を一覧にしましたので、自分の教科に注目して、その内容を科学的に分析・考察・理解しましょう。

2 中学校学習指導要領の各教科の目標

各教科

目 標
※分野、内容に関する項目
国 語 (1)国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、
(2)伝え合う力を高めるとともに、
(3)思考力や想像力を養い言語感覚を豊かにし、
(4)国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。
 ※内容は『話すこと・聞くこと』『書くこと』『読むこと』の3つに分かれています。
社 会 (1)広い視野に立って、社会に対する関心を高め、
(2)諸資料に基づいて多面的・多角的に考察し、
(3)我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め、
(4)公民としての基礎的教養を培い、
(5)国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。
地理的分野 歴史的分野 公民的分野
(1)世界の様々な地域
  ア 世界の地域構成
  イ 世界各地の人々の生活と環境
  ウ 世界の諸地域
  エ 世界の様々な地域の調査

(2)日本の様々な地域
  ア 日本の地域構成
  イ 世界と比べた日本の地域的特色
  ウ 日本の諸地域
  エ 身近な地域の調査
(1)歴史のとらえ方
(2)古代までの日本
(3)中世の日本
(4)近世の日本
(5)近代の日本と世界
(6)現代の日本と世界
(1)私たちと現代社会
  ア 私たちが生きる現代社会と文化
  イ 現代社会をとらえる見方や考え方

(2)私たちと経済
  ア 市場の働きと経済
  イ 国民の生活と政府の役割

(3)私たちと政治
  ア 人間の尊重と日本国憲法の基本的原則
  イ 民主政治と政治参加

(4)私たちと国際社会の諸課題
  ア 世界平和と人類の福祉の増大
  イ よりよい社会を目指して
数 学 (1)数学的活動を通して、
(2)数量や図形などに関する基礎的な概念や原理・法則についての理解を深め、
(3)数学的な表現や処理の仕方を習得し、
(4)事象を数理的に考察し表現する能力を高めるとともに、
(5)数学的活動の楽しさや数学のよさを実感し、
(6)それらを活用して考えたり判断したりしようとする態度を育てる。
 ※内容は『数と式』『図形』『関数』『資料の活用』の4つに分かれています。
理 科 (1)自然の事物・現象に進んでかかわり、
(2)目的意識をもって観察、実験などを行い、
(3)科学的に探究する能力の基礎と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め、
(4)科学的な見方や考え方を養う。
第1分野 第2分野
(1)身近な物理現象
  ア  光と音
  イ 力と圧力

(2)身の回りの物質
  ア  物質のすがた
  イ 水溶液
  ウ 状態変化

(3)電流とその利用
  ア 電流
  イ 電流と磁界

(4)化学変化と原子・分子
  ア 物質の成り立ち
  イ 化学変化
  ウ 化学変化と物質の質量

(5)運動とエネルギー
  ア 運動の規則性
  イ 力学的エネルギー

(6)化学変化とイオン
  ア 水溶液とイオン
  イ 酸・アルカリとイオン
(7)科学技術と人間
  ア エネルギー
  イ 科学技術の発展
(1)植物の生活と種類
  ア 生物の観察
  イ 植物の体のつくりと働き
  ウ 植物の仲間

(2)大地の成り立ちと変化
  ア 火山と地震
  イ 地層の重なりと過去の様子

(3)動物の生活と生物の変遷
  ア 生物と細胞
  イ 動物の体のつくりと働き
  ウ 動物の仲間
  エ 生物の変遷と進化

(4)気象とその変化
  ア 気象観測
  イ 天気の変化
  ウ 日本の気象

(5) 生命の連続性
  ア 生物の成長と殖え方
  イ 遺伝の規則性と遺伝子

(6)地球と宇宙
  ア 天体の動きと地球の自転・公転
  イ 太陽系と恒星

(7)自然と人間
  ア 生物と環境
  イ 自然の恵みと災害
  ウ 自然環境の保全と科学技術の利用
音 楽 (1)表現及び鑑賞の幅広い活動を通して、
(2)音楽を愛好する心情を育てるとともに、
(3)音楽に対する感性を豊かにし、
(4)音楽活動の基礎的な能力を伸ばし、
(5)音楽文化についての理解を深め、
(6)豊かな情操を養う。
 ※内容は『表現』『鑑賞』の2つに分かれています。
美 術 (1)表現及び鑑賞の幅広い活動を通して、
(2)美術の創造活動の喜びを味わい美術を愛好する心情を育てるとともに、
(3)感性を豊かにし、
(4)美術の基礎的な能力を伸ばし、
(5)美術文化についての理解を深め、
(6)豊かな情操を養う。
 ※内容は『表現』『鑑賞』の2つに分かれています。
保健体育 (1)心と体を一体としてとらえ、
(2)運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、
(3)生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに
(4)健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り、
(5)明るく豊かな生活を営む態度を育てる。
体育分野 保健分野
A 体つくり運動
B 器械運動
C 陸上競技
D 水泳
E 球技
F 武道
G ダンス
H 体育理論
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技術・家庭 (1)生活に必要な基礎的・基本的な知識及び技術の習得を通して、
(2)生活と技術とのかかわりについて理解を深め、
(3)進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度を育てる。
技術分野 家庭分野
A 材料料と加工に関する技術
B エネルギー変換に関する技術
C 生物育成に関する技術
D 情報に関する技術
A 家族・家庭と子どもの成長
B 食生活と自立
C 衣生活・住生活と自立
D 身近な消費生活と環境
外国語 (1)外国語を通じて、
(2)言語や文化に対する理解を深め、
(3)積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、
(4)聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。
 ※内容としての言語活動は『聞くこと』『話すこと』『読むこと』『書くこと』の
  4つにわかれています。
脚 注
1 文字と句読点は原文のままです。
2 原文は各教科とも『一文』ですが、筆者がほぼ読点ごとに改行し(1)〜(6)の番号をつけました。
※ 分野、内容に関する項目だけを書き出しました。

2010年12月26日

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