このページは、カンボジア旅行記 2002冬 です |
私の日記
1月5日(日)
快晴
===プノンペン最終日===================
午前: ホテルにて執筆
午後: 市内にて執筆
プノンペン20.25→ 21.30バンコク
機内泊
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朝食はホテルの隣にあるレストランで
(上:ダイコンの煮物入り海鮮ラーメン)
中央市場に辿り着いた。
辿り着いたと言ってもホテルから徒歩5分の距離である。
ここはプノンペンで一番賑わっている界隈である。
そう言えば写真を撮っていないので、カメラを取り出しアングルを考えた。
撮りたくないものを無理矢理撮るので、面白いわけがない。
セントラルマーケットとその周辺部の様子を記録した。
(上:スピードクジに当ると400リエルもらえるらしい。)
市場の中を歩いたけれど、とくに発見はなかった。
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プノンペンにいて何もしない。カンボジアのことを考えることもしない。日本の
教育とか政治のことを漠然と思い憂いている。どこの国にいても同じことのよう
であり、それぞれに問題と楽しみがある。私はそのどれを選択するかという条件
と権利をある程度持っているように感じるけれど、私は生まれ育った名古屋で仕
事をしいて死ねば良いと思っている。どんなに優れた芸術作品、仏像、およそ人
間の作ったものは、その生まれた場所から離れたら価値を失う。興行的な見せ物
になる。それぞれ生まれた場所でその生命を全うすることが1番大切だと思う。
世界には生誕の地を持たない人もいるから、生まれ故郷がある私は幸せ者だ。
明確なものができると複数の問題が生じる。
写真を加工していて思うことは、多少不味いものであっても微調整で何とか見ら
れるものになる不思議。本物より感動する、現実とは異なる虚構の世界で生命を
得る。しかも、化粧のように剥がれたり落ちたりしない。となると、化粧をする
女性は毎日2つの世界を行き来している。
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11.30
シャワーを浴びなければならない時間だ。
チェックアウトまで、あと30分。
12.10
チェックアウトをして外に出た。
鞄の中にはパソコンと電源コードが入っている。
仕事をする場所が欲しい。
洒落たパン屋があって、窓際に椅子がある。
テーブルが1つだけある。
コンセントは?、、、ある。
よし、パンを買おう。
芋パンとマフィン
迷った末に選んだ。
芋パンは1番高い商品なのによく売れている
マフィンは1番安いのに良く売れている
それぞれに、2500リエル、800リエル支払った
テーブルにつくと飲み物が欲しくて店内を見回したがない。販売していないよう
だ。ジェスチャーで飲み物が欲しいといったら、店主がカウンターの下から取り
出した無色透明のカップを受け皿の上に置き、良く冷えたオレンジ色の茶を入れ
て持ってきた。良く冷えているので、コップの表面が白く露結している。もちろ
ん、心からのサービスである。
私は有り難く頂戴した。
芋パンを食べた。
滅茶苦茶うまい。
日本でもめったに食べれないほどうまい。
季節の栗キントンがパンに挟まっているようだ。
その栗の練り加減が絶妙!
おっといけない、少し床にこぼしてしまったら
店主がティッシュとゴミ箱を用意してくれた。
夢中で食べていたので、店中の者が私に注目していたことに気がつかなかったが、
貴重品を食べるような私の様子に満足しただろう。
それから、壁際にあるコンセントの電源を差し込もうとしたら、コンセントの形
状がイギリス型になっている。カンボジアに来て初めて見た。「うっ、これでは
電源を確保できない。」電源はないけれど、鞄からノートパソコンを取り出し仕
事開始。満タンに充電してあるので、この明るさでも2時間は大丈夫だろう。
しばらくすると私のパソコンに興味を示した若い従業員が話し掛けてきた。
ごく僅かな英語で会話した。
私はカンボジアで撮影した画像を見せたが、あまり興味を示さなかった。今思う
と、日本の画像を紹介すれば良かった。
仕事に戻った彼は、直径25cmのスポンジケーキに生クリームを器用に塗ってい
た。まず、ケーキの頂上にたっぷり生クリームを乗せ、専用のヘラで平らにする。
次に、側面に生クリームを均一に乗せていく。へらに取る生クリームの量に無駄
がなく、最終的に拭き取るものがほとんどなかった。この店は、パン屋でもあり
ケーキ屋である。
午後3時、深く礼を述べて
ケーキ屋さんを後にした。
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電源コンセントを求めて歩き回る。
一流ホテルに入ってみたが、ない。
中央市場まで来てしまった。
やっぱり何もない。
(上:食用のコオロギ)
屋台で食べていたフランス人カップルに頂いた
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それから、新築して間もないデパートに入った。
窓ガラスに青いビニールが貼ったままの6階建て。
入り口に警備員がいる。
揮発性溶剤の臭いが充満してている。
からっぽのブースがある。
1階は化粧品売り場。
エスカレーターがある。
2階に上がった。
男性用衣料品を見た。
10ドルもする高級Tシャツを売っている。
5階はレストランが並んでいた。
1ドル分のチケットを買い、何かを食べた。
何を食べたか忘れてしまった。
パソコンを出して、仕事をした。
電源がないので1時間だけ仕事をした。
15.15
カンボジア人の若い女性を連れて歩いている西洋人を見ると、よくあんなに1人
だけを見ていられるよと感心する。彼は何も考えていないのだろう。純粋に美し
く感じているだろうか。いったいどんな下心があって、あんな風にして時間を過
ごすことができるのだろう。絶対に、もの凄い勘違いがお互いの中に存在してい
ると思う。女性もトンでもない勘違いをしている。十分な会話もできないままに
いった何をしようというのだろう。経験のなさ、若さだけでは済まされないよう
な勘違いが含まれている。
17.00 外に出た
小さな寺院に入った。
杖をついた老人の像がある。
その前には、死んだ男の像がある。
その前には、何かを拝む男の像がある。
その前には、仏陀の像がある。
とても分かりやすい寺院だ。
(上:父を敬うことを意味しているのだろう。)
(上:カンボジア式の墓だと思う)
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18.00 バイタクで空港に移動
言い値は2ドルだけれど、年輩のドライバーと1ドルで交渉成立。
と思ったら、隣にいた若いドライバーが0.75ドルで良いよというので、
乗り換えようと思ったけれど、お爺ちゃんが可哀相なのでそのまま乗る。
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20.25 プノンペン発
・ バンコクまで1時間5分の旅
(上:でました国際線の機内食)
21.30 バンコク着
お土産ものを買ってから、いつものように暗い通路で寝た。
2003 1 6(月)
0.50 搭乗
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