このページは旅行記『イスラエル旅行記2008春』 2008 mar. 22 - apr. 1  です。

私の日記 10、11日目

2008年3月31日(月)、4月1日(火)

◎ イスラエルからの出国 ===================
テルアビブ(タクシー)→  5:10 ペイグリオン国際空港(エールフランス)8:15
 → 12:15 シャルル・ド・ゴール空港(エールフランス)18:00

                           飛行機内泊
 → 翌12:50 中部国際空港
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 目覚まし時計をセットしたものの、夜中に何度も目を覚ました。

4:30 アラームが鳴る
 最後のパッキングを終えて外に出た。ホステルのフロントには誰もいないから、間違って鍵を閉めてしまうと、取り返しのつかないことになる。

4:45 タクシーに乗る
 交差点で信号待ちをしていたタクシーに声をかけると、私の言い値100シェケルで決まった。通常料金は120シェケルだと繰り返していたが、現金の迫力で勝負がついたのかも知れない。

5:10 ペイグリオン国際空港着
 あっけなく到着した。

 空港施設内に入るときはノー・チェックだったけれど、手荷物レントゲン検査を受ける前に、やや厳しい検査を受けた。

私が受けた質問と答え

質 問 私の答え
1 旅行の目的は?  観光です。
2 滞在の日数は?  11日です。
3 1人で旅行したのか?  はい。
4 土産物はあるか?  はい。
5 それは誰が買ったものか?  私です。
6 どうして荷物が小さいのか?  1人だからです。
7 少なすぎるのではないか?  いいえ、そうは思いません。
8 どうして荷物が少ないのか?  わかりません。
 この答えが失敗だったようで、「ちょっと待て」と言われた。私の後ろの男性は「次の来る時は大きな荷物の方が安全だね」と冗談を言った。数分後に、男女2人の係員がきて質問を続けた。
9 友達のものを運んでいるか?  いいえ、運んでいません。
10 誰が荷物を詰めたか?  私です。
11 荷物の中に武器はないか?  いいえ、ありません。
12 ナイフは入っていないか?  はい、入っています。
13 見せてくれなないか?  はい、分かりました。
 といって、私はナイフを取り出して彼に見せた。
14 それはキャビンに持ち込むのか?  いいえ、持ち込みません。
15 それは預ける荷物か?  はい、そうです。
16 それでは良い旅を!  どうも、ありがとう。

5:45頃 出国審査
 パスポートを開いてショックを受けた。3月22日付けでイスラエルの入国スタンプが押されているではないか。入国の時、確かに別紙にスタンプを押してもらって、その紙を別の係官が私の目の前で破いたはずなのに、、、ああああああ・・・もう手遅れだから、すぐに心を切り替えて、私は同じページに出国スタンプを押すように頼んだ。係官は「もちろん」と答えたけれど、入国する時も同じようにして失敗したから信用はできなかった。パスポートを受け取って確認すると、同じページに押されていたので満足した。これで、アラブ諸国に入国できないパスポートが完成した。イスラエルの印象が悪くなってしまったけれど、終わってことは致し方あるまい。


上:私のパスポートには、イスラエルの入国スタンプと出国スタンプが押されてしまった。

 こうして、私はイスラエルを出国し、空港内でウィンド・ショッピングを楽しんだ。もっと、長い尋問を受けるのかと思ったけれど、実際に質問されていたのは数分間で、待たされる時間のほうが遥かに長かった。結論として、3時間前に空港へ入ることを勧められているのは、自分に問題が発生するのではなく、外部の事情によって待たされる可能性があることを意味している。

8:15 イスラエル発
 エールフランスの飛行機は、左右3列の200人乗り程度の小さなものだった。私はEXITシートの窓側を指定できたので喜んでいたが、それは普通席のど真ん中(=翼のど真ん中)で、座席に下に自分の荷物を置けないし、着陸前には非常口から水が滴り落ちる(飛行中に凍った水が溶けてた)散々な席だった。エールフランスさん、パッキンを変えて下さい。ひび割れだらけ、くたびれ過ぎだよ。

12:00 パリ着
 時計を1時間戻す必要があるが、もう、自分にとって時間はどうでも良い。名古屋という場所に辿り着くことだけが問題だ。これは特殊な時間のように感じるが、日常生活でも目的のために時間を忘れなければならない時や、集中して時間を忘れる時がある。さて、パリでの5時間はウィンド・ショッピング、簡単な食事、日記の執筆、昼寝をしよう。

12:30 空港内での昼食
 サンドウィッチの4.9ユーロは、およそ750円の計算になるが、同じものを日本で買えばもっと安くなるだろう。コンビニなら350円、一流デパートでも500円、空港内でも上手に買えば350〜500円だろう。とにかく、日本円の価値の低さが悲しい。/ 水も信じられないほど高額で、1番安い500mlのボトルが3.6ユーロ(500円)する。空港のどこかに無料の水が飲める設備を設置しなければ、犯罪とも言える金額である。

 日記を書いた後の昼寝の場所探しは、ちょっと苦労した。この時間帯に出発する便が多いので、どこにいっても大勢の人で溢れている。頼りになるのは、私の疲労感だけだ。どこでも眠れるぞ!・・・2時間ほど横になって寝た。場所は出発ロビーの一番奥で、他の旅客もリラックスしてるところだ。それにしても、ここの絨毯は汚れているから、空港に利益が出ているなら少しずつ張り替えた方が良いと思うよ。こんな私でも嫌になるぐらいだからさ。


上:パリのシャルルド・ゴール空港内から写す

16:38 シャルルドゴール空港でエスプレッソ
 さっきコーヒーを飲んだところでエスプレッソを注文した。コーヒーだと3ドル(1.7ユーロ)必要だというけれど、財布の中には2ドルと0.21ユーロしかないので、なんとかしてくれと言ったら、1.6ユーロのエスプレッソが出てきた。うーん、0.1ユーロのことだからコーヒーが欲しかったんだけれどなあ。あああ、エスプレッソは水分がないから脳みそは覚醒するけれど脱水するんだよなあ。

17:45 港内放送で呼び出させる
 あー、よびだされてしまったよ。これって、空港内全館放送なのかな。「ミスター・フクチ・タカヒロ」って止めてくれよ。恥ずかしいよ。まだ、出発15分前だろ。ま、私が搭乗口に登場したのは放送が入ってから10秒以内だっだから、10秒ルールということで許してね。それより搭乗が最後になったからかもしれないが、ビジネスクラスになった。何とラッキー。信じられない。こんなことなら、何回でも呼び出して下さい! よろしくお願いします。


上:和食を頂きました。ポイントは、白いテーブルクロスです。これが、さぁーっとひかれた時に、「きたーあ、ビジネスクラスッ!」と心の中で叫びました。


上:デザートもいっぱい頂きました。

右:仕事もゆったりさせて頂きました。

 ポイントは、広いテープルと電源コンセント、左のテーブルに置かれた水とコーヒー。これだけの環境が整っていれば、日本に帰る必要はありません。

22:15 ビジネスクラスのキャビンで
 飛行機が飛び立ってからすでに4時間経過しているが、まったくストレスを感じていない。それどころか、この時間が永遠に続いても良い、と思っているくらいだから貧乏人は困る。ボタンを押すと何でもしてくれる人が来てくれるのは快適だ。しかも自分の仕事もどんどんできる。4時間経過しても完全に満足したままだ。酒もいろいろ試してみた。だた、酒は日本で美味しいものをたくさん飲んでいるから満足できなかったけれど、私の通常の旅とは雲泥の差だ。


上:名古屋に到着する前に軽食を頂きました。ポイントは私の素足。

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翌日13:00頃 名古屋(セントレア空港)着
 ついに着いてしまった。

 検疫、入国審査、手荷物受け取り、税関を無難に終え、
 名鉄電車に乗った。

13:50頃 名鉄『中部国際空港』発
 列車の車窓から、日本の風景を撮影した。

上:空港に隣接する分譲地。利用されていない広大な土地がもったいない、ではすまない。空き地にされる前にあった、この大地にあった文化をどうするんだ! と叫ばなければならない。例え、それが空き地であったとしても、その空き地は日本固有の文化『余白』としての価値を存分に発揮していたはずだ。1年草しか見えない空き地を作った役人は、その責任をとる責任がある。最高責任者だったSは、まっ先に名乗りをあげなければいけない。さらに、この土地を高額で買い取っていたとしたら、この前の土地の所有の考えも聞きたい。なにしろ、この空港建設と同時に開発された愛知万博にアクセスするための道路は、買収金を目当てに多くの人が「買って欲しい」と望んだだけでなく、事前に何も知らない人から土地を買収する者が出たり、最終的な路線の決定が直前まで遅れたとの噂を聞いたことがあるからだ。


上:常滑競艇場。私は、これもまた文化の1つだと思って好意的に見ているが、実情は全く知らない。


上:競艇場内部。


上:車窓から見た常滑市内。焼き物を焼く窯の煙突がなくなってしまったが、とても悲しい。常滑は焼き物の町なのだ。それがなくなってしまったら、、、空港利用客が通過するだけの町にならないように頑張って下さい。そのためには、煙突復活だと思うよ。どこにでもあるような物はダメだし、常滑には全世界と勝負できる100年単位の焼き物の文化と歴史があったはずだ。まだ、失いはじめて年月浅いから、自力で頑張って下さい。取りあえず、煙突が欲しいです。行政も協力して欲しいなあ。僕が外国人なら、焼き物の町『常滑』を歩きたいよ。


上:名鉄『とこなめ駅』構内のポスター。文化の香りがするので、とても嬉しい。


上:日本の民家の風景。


上:サクラの花が咲いていた。まだ小さな苗木のようだけれど、大きく育っておくれ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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