このページは旅行記『バルカン半島9ヵ国 2009夏』 2009 AUG.11 - AUG. 31 です |
9日目 2009年 8月 19日(水)
==アドリア海沿岸(クロアチア)の世界遺産巡り(3/3)=============
(1) ドブロクニク旧市街(クロアチア、文化遺産)観光
(2) アドリア海で泳ぐ
ドブロクニク(国際バス)→ モスタル
(3) モスタル(ボスニア、文化遺産)観光
ムスリベゴヴィツァ・クチャ
===============================モスタル泊======6:45 起床
同室の女性は6時5分のピックアップだと言っていたから、5時半ぐらいに起きて準備をして出て行ったのではないかと思う。僕はそれからいくつかの夢を見てからさくっと起き出し、昨日購入しておいたバス切符で旧市街へ繰り出した。今日はアドリア海で泳ぐつもりなので、貴重品を部屋に置き、海水パンツとタオルを準備した。8:00 旧市街の城壁を歩く
開門時間を待って、城壁を歩いた。でも、ちょっと歩いただけで飽きてしまい、半分まで来たところで城壁を降りてしまった。そこは旧市街の港、つまり、私の遊泳ポイントなのだ。実は、昨日の夕方に散歩しているとき、ドブロクニクの港で泳いでいる人を見て「負けられない」と思っていた。港といえども水は奇麗で、すぐ近くに水球場もある。船を使って島に渡っても大差はないだろう。では、アドリア海で泳ぐところまでを以下の写真でご覧下さい。
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上と左:城壁から見たドブロクニクのメインロード
上: 丸い大きな建造物は旧市街入り口にある『オノフリオの大噴水』。昨夜と同じように、僕はここで水を飲み、空のペットボトルに水を詰め込んだ。大昔の人々もこの水を飲んだことだろうし、この水がなければ多くの人が生活できなかったのだから、ここまで来てミネラルウォーターを買う人の気が知れない。観光客と自認するなら、なおさら歴史を感じるために飲めば良いのに、、、
上: 城壁の右側が旧市街
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上の2枚: 城壁の上から旧市街の望む
上: 同上
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あーっ、泳いでいる人を発見!
城壁歩きはもう止めて、自分も泳ぐしかない!
ところで、左の写真を良く見て欲しい。3つのパーティーが日光浴を楽しんでいるのが分かるだろうか。僕もここへ行って泳ぐぞ!
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上: 軽く火照った身体に冷たい水が気持ち良い日光浴をしている人に水中マスクを借りた。透明度は思っていたよりも低く、3m程度だった。魚はいるけれど、珊瑚はまったくない。
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上: 夏なので、透明度は思ったよりも高くないそれから、再び城壁を歩いた。再入場するためのチケットを紛失したが、港側のチェックは甘く、するっと階段を上がることができた。なお、半券は後日、海水パンツのポケットからカチカチに固まって出てきた。
上:城壁散策は、最後の最後になって、見晴らしがよくなった。ただし、これまでにいくつかの古代都市を見てきたので、わざわざ時間をかけて歩くまでもない、と感じたもの事実である。
. 12:04 モスタル(ボスニア)までのチケット購入
79クーン。思ったよりも安かったので、その金で美味しいものを食べる。駅前のレストランで民族料理を頼んだら、ステーキ風ひき肉が出てきた。上に乗っているソースが美味で、マーガリン、ヨーグルト、タマネギ、その他の香辛料が混ざっているものだった(50クーン)。ビールは大(20クーナ)と小(料金不明)を頂いた。美味しいものを食べると生き返った。
上:本日の昼食13:00 ドブロクニク発
このバスは料金が安い。その理由の1つは、出発時間によるものだろう。昼間に移動するのは、余程の暇人しかいない。
上:ドブロクニクの港に停泊する大型船国際バスでクロアチアとボスニアの国境を超えたが、その記憶がない。
何もなかったのだと思う。16:20 モスタル(ボスニア)着
小さなバスターミナルだった。次の目的地『サラエボ』行きの時刻をチェックしてから、旧市街の中心にある『石橋』へ向かう。面白ければここで1泊するし、それほどでもなければ数時間で移動するつもりだ。途中で宿もチェックしていこう。
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上の2枚:モスタルのバスターミナルにある時刻表
上:モスタルのバスターミナル
上: バスターミナルから3分ぐらい歩いたところで、いい感じの集合住宅発見。僕は良く知らないけれど、これは戦争で多くの犠牲を強いられた人々が暮らしているのではないかと思う。
上:何気ない壁の痕も、銃痕ではないかと思ってしまう。
面白そうな看板(写真下)を発見。70メートル先だし、開館時間もあっているし、ちょこっと覗いていこうなかな。
右:メインロードから左に曲って70メートル
. 16:50 ムスリベゴヴィツァ・クチャ訪問
ここオスマントルコ時代の民家で、素晴らしいものだった。モスタルに来たら、絶対に見逃すことはできない。私は宿泊できなかったが、空いていればダブル85ユーロで宿泊できる(シングルもある)。ちょっと贅沢だけれど、かなりお勧めです。2人旅なら、間違いなくここです。
上、右上、左: ムスリベゴヴィツァ・クチャの門を入ってすぐ。ここの門は24時間施錠させているので、呼び鈴を押すと人が出てくる。一般客の訪問可能時間なら、見学することができる。モスタルで宿泊可能なら、迷うことなくここへどうぞ!.
上:男性の部屋
上:女性の部屋には赤ちゃんのための『揺りかご』があった
上:リラックスした雰囲気を出したかったけれど、セルフタイマーが大変でした
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上の2枚:玄関を入ってすぐのところで撮影。そうそう、左の写真は民家を案内してくれたお姉さんに撮ってもらいました。彼女はとても美人なので「撮影させて下さい」と頼んだけれど、断れてしまった。美しい家には美しい人が住んでいることは間違いない。忘れないうちに付け加えておくと、モスタルが最高に良かった理由はこの博物館にもある。建物の骨格は石造りでありながら、内装はデリケートな木の細工で、日本人の琴線に触れるとても落ち着いた雰囲気だった。シングルルームが空いていれば、間違いなくここに宿をとった。それから、大きなモスクとお墓を見つけた(写真下)。
. 道を右に曲ると、突然、目的の『石橋(スタリー・モスト)』の坂が現れた。
17: 20 スタリー・モストを渡る
上:この石の感じは本物だ!
上:石橋はかなりの急角度でヒールでは登れないし、年輩の観光客は相当な時間をかけていた。ただし、橋の幅は約20mぐらいの狭いものなので、大きな橋を期待するとがっかりする。さらに、この橋は1566年に建造されたものだが、1993年に破壊され、今あるものは2004年に復元させたものである。
上:橋の上から『ネレトヴァ川』を望む
上:橋の上から反対側(私が歩いてきたバスターミナルは写真右手の奥の奥のあたり)を望む
上、右上、右: 時間を変えて撮影したもの.
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時計が18時に近づいたところで、僕はガイドブックを何度も読み直し、ここで一泊することを決断した。さくっと決まった。
18:00 とある民家にチェックイン
上:3軒ぐらい回ってから決めたアパートメントの扉
上:扉を叩いただけのペンション。こんな感じのところがいくつかある
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左上:私の部屋(20ユーロ)
右上:共同のキッチン。共同といっても3部屋しかないから気楽なものだ
この宿はまだできて1年経っていないと思う。全てが新しく、部屋履きのスリッパが男女用に用意されているのが新鮮だった。アパートなので、共同のキッチンや冷蔵庫もある。さて、宿を決めると水着に着替え、ビニール袋にタオルと小銭とデジカメを入れて旧市街の散策に出動! 石橋の下で、ざぶんと泳ぐしかない。僕はここで泳がなかったら一生の不覚になりそうな気がして、この空間に来た時から絶対に泳ぐと決めていた。人類の歴史は川と共に始まるから、この小さな川のほとりにも大昔から人々が集り、洗濯したり食事の用意をしたり水浴したりしたことだろう。子どもも大人も旅人も汗を流し、遊びに興じたに違いない。
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上と左:ひと泳ぎして大満足の私ひと泳ぎしてから、モスタルの旧市街を散策。かなり良い感じ(写真下)。
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小さなギャラリーを発見した。そこでは廃品を利用したアートが展示されていた(写真下)。
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上:ペットボトルの底、キャップなどを使ったインスタレーション。画像をクリックすると一部分が拡大します。それから川沿いに歩いた。雰囲気の良いテラスが並んでいた。
上:石橋がとても美しく見えるポイントを発見。あまりに素敵なので30分以上、ぼけーっとしてしまいました。
上:モスタルの石橋がもっとも美しく見えるポイントの1つです。個人的には最高のポイントです。現地訪問したい方は、上の画像をクリックするとその場所の名前のプレートが出ます。ただし、24時間オープンしているのではなく、時間が決まっています。また、詳細はさっぱり分かりませんが、イスラム教に関係する施設内なので慎み深く行動した方が良いと思います。
上:ここは絶対に記念撮影したいポイントです!それから街の外れまで歩いて、Uターンして、ビールを買って。そうそう、ここでビールを買うのは簡単ではなくて、つまりアルコールを飲む人は少ないから、頑張って自分で探すか、地元の人に聞かなければいけない。僕は、目貼りをしてある大きな平屋のスーパーマーケットを見つけて、そこでビールを買いました。それからぶらぶら歩き、さっきのポイントで飲もうと思ったけれど、門が閉まっていたのでもう少し歩き、良い感じのところを見つけて栓を開けました。
上: メインロード
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上: メインロードに面したモスク右: 黒ビールで乾杯。何かおつまみを買って食べたと思うけれど忘れてしまった。
23:00 消灯
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