このページは『がんばろう日本! ─ 東日本大震災から5ヵ月後の東北をめぐる旅 ─2011 july. 28 - aug. 20  です。

政府は義援金を全て渡してください

私は金が嫌いです
 正直な話をしますと、私は直接的な金で支援することは嫌いです。支援、という言葉にも抵抗感をもっています。義援金は1円も出していません。しかし、私は時間と金と自分がもっているものを使って東北の震災観光をしたり、今回の写真展を開いたり、HPで情報を発信したりしています。これを金に換算することはしませんが、私は自分にできる最善の方法をとっているつもりです。金を使うのは最終手段だと思っているからです。私は金よりも大切なものを使っています。「金でなんとかする」「金があれば何でもできる」と思っている人は嫌いです。

私は義援金を渡す相手を自分で決めました
 2011年春、私は自分が代表を努めるクロッキー会でチャリティー・クロッキーを行いました。ここで集まった義援金は、当初、日本赤十字社へ預ける予定でしたが、私の独断で変更しました。理由は、義援金が1円も被災者の手に渡っていないこと、4月上旬に327億円ほど間違って計上されたこと(銀行なら1円違っても帰れません!)、義援金配分の実権を日本政府が握ってしまったこと、以上3点が理由です。この他にも、知人から経費として70%使うとの噂をききましたが、これは確認できません。いずれにしても、私は信用できなくなったのです。その結果、自分で東北へ行き、クロッキーをしている会を探し、全額4万円を渡してきたことは別ページで紹介した通りです。

参考資料:日本赤十字社のHPから転載
http://www.jrc.or.jp/press/l3/Vcms3_00002135.html

東日本大震災:義援金の受付状況を訂正いたします 11/04/07
 日本赤十字社が、ホームページなどで発表しております義援金の受付件数及び額に誤りがあることが判明いたしました。最直近の正確な受付件数及び額は、4月6日時点で、1,661,615件 108,233,315,346円であります。

 誤りがあった箇所は、4月5日に弊社ホームページに記載をいたしました平成23年4月5日時点での義援金受付状況で、
 (誤)1,591,744件 139,639,246,398円
 (正)1,658,078件 106,783,668,486円 であります。

政府は義援金を全額使い、その使用先を示せ!
 次に、義援金はどうなったのでしょう。その配分の実権を握った政府は、配分先を示さなければいけません。それができるまでは、増税について議論してはいけません。今あるお金を使えない人が、どうして余分なお金を集める必要があるのでしょう。余分なお金は、争いを生むだけです。まず、世界中から集まった義援金の総額を明確にすること、次に、全額使用すること。それが政府の仕事です。それでも足らないなら、増税は当然です。当然のことをしないから、国民は不信感を抱くのです。できないなら、私が配分して差し上げましょう。全額お渡しください。誰がやっても、今の政府よりましでしょう。少なくとも、私は全額、その支払先を明示します。明らかな人にしか渡しません。それが義援金本来の目的です。

被災者は増税を望んでいるか
 被災者の大多数は、増税を望んでいないと思います。復興は望んでいますが、それは金によるものではありません。増税を望んでいるのは、国民の悲劇を利用して金を集めようとしている人々です。金を集める目的は、第1に集めること、第2に私腹を肥やすこと。以上です。

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私は日赤に集計に疑問です
 なお、現在の私は日赤の集計に疑問をもっています。理由は、日赤が発表した集計結果にあります。地震発生から24日間で1000億円集まったのに、その後の5ヶ月で1800億円しか集まっていません。私はとてもおかしいと思います。みなさんは納得できますか。世界中からの援助は、そんなに早く冷めはじめたと思いますか。私自身は逆に、だんだん高い意識を持つようになっています。
2011年3月11日 地震発生
2011年4月05日 139,639,246,398円(1,591,744件)誤 ← 上の参考資料から抜粋
2011年4月05日 106,783,668,486円(1,658,078件)正 ← 同 上
2011年4月06日 108,233,315,346円(1,661,615件) ← 同 上
2011年9月15日 287,081,093,709円(2,529,505件) ←9月15日のHPに発表された集計

もう一度放射線の問題について
 金銭の問題に限らず、放射線についても事実が明らかになるには時間が必要です。隠そうとする人がいる場合はなおさらです。放射線の地表付近の汚染の現状は、ここ数週間でようやく公開されはじめたばかりです。もっと深刻な現実が明らかにされるためには、さらに時間と私達国民の努力が必要です。ごまかしたり隠ぺいしたりしようとする人々に負けないように、がんばろう日本!

2011年9月16日
福地孝宏



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