このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

2日目:なでしこ決勝の切符ゲット!

8月7日(火) ロンドンのウィンブリー・スタジアムで頑張る ロンドン泊 2

7:45 ホテルの1階で朝食
 ここは食堂というより、玄関から続く狭い通路の行き止まりの小部屋です。8時前でもオッケーと言われましたが、これだけシンプルなら大丈夫でしょう。


上:本日の朝食

 飲み物(コーヒーか紅茶)とトーストとマーガリンとジャム各種。私が頼んだコーヒーは無味でしたが、鈴村さんの紅茶は味がありました。そうそう、部屋においてあったティーパックで作った紅茶は2杯目まで瞬時に色がつきました。完璧な着色料が気になります。

8:30 ホテル周辺で宿探し
 このステーション・ホテルは安価で駅に近いのですが、簡素過ぎる食事とネットにつながらないことが難点です。この情報社会でネットにつながらないのは、目を閉じて街を歩くようなものです。イギリス大手の通信会社BTと短期契約を結ぶ手段もありましたが、とりあえず自分の足で探すことにしました。

 外に出ると強烈な寒さに震えました。宿に引き返してダウンジャケットを重ね、傘を鞄に入れました。真夏のロンドンは寒いだけでなく、いつ雨が降り出すか全く予想できません。UKの旅を計画されている方は、長袖の防寒具と雨に強い長袖を準備してください。現地の人は雨でも平気で歩いていますが、日本人は不慣れです。Tシャツは肌着、または、屈強な男性が筋肉を見せるためのアイテムです。さて、宿探しは失敗で、小1時間の散策は空振りに終わりました。

9:30 インターネット屋を30分利用する
 ホテルへ戻り、フロントで本日開催の『男子サッカー準決勝:日本対メキシコ』のチケットについて聞きました。フロントの男性は宿のオーナーで、正確な情報を持っていました。彼の娘は明後日の『女子サッカー決勝:日本対アメリカ』のチケットをネットで購入したそうです(£124)。私も買いたいと言うと、ネットで購入できるから、100メートル先にあるネット屋で検索、予約、プリントアウトすれば良いと教えてくれました。さっそくネット屋へ行き、IOC(オリンピック協会)のページを探しました。結局、ヨーロピアンでなければ購入できない仕組みでしたが、店のパソコンの他に自分のパソコンがワイファイで繋がるという収穫がありました(£1/30分)。

10:30 ウィンブリー・スタジアムでチケット購入
 当日券が出ることを願って競技場(ウィンブリー・スタジアム)へ向かいました。切符売り場には100人弱の列ができていましたが、30分ほどで明後日行われる『女子サッカー決勝:日本対アメリカ』のチケットが購入できました。£125は宿の娘さんと同じカテゴリーです。安くありませんが、私は2度と来ないと思うので問題ありません。ただし、本命(本日行われる『男子サッカー準決勝:日本対メキシコ』)はダメでした。後日行われる男子決勝も売り切れでした。


上:チケットを購入して満足する鈴村さん(左)と私

12:30 ウィンブリー駅前のスポーツバーで
 諦めきれない私たちは、チケット売り場の人に声をかけて情報収集しました。今のところ本日の当日券は1枚もありませんが、時々キャンセルが出るそうです。ある男性は物欲しそうな顔をして立っていたら、窓口の人が手招きをして当日券(正規料金)を売ってくれたそうです。ただし、購入できたのは1枚だけで、友達の分が出るまで粘るそうです。

 その他の情報として、ウィンブリー駅近辺のスポーツバー付近で入手できることがわかりました。勉強のために行ってみると、スポーツバーの前にいた男性が手招きしました。チケットを尋ねると店内のソファーに誘われ、£125のチケット2枚で£1000、と言われました。本物かどうか見せてくれ、というと頼むと、先ほど購入したものを同じもの出てできました。本物のようです。ただし、法外な価格に飽きれて立ち上がると、いくらなら買うと交渉を始めましたが、私はきっぱり断りました。

13:00 マクドナルドで昼食
 昼食の時間になりました。地元の人が利用していそうなレストランを探しましたが見つけられず、駅近くのマクドナルドに入りました。店内にはチケット売り場で出会った日本人2人の他に2人の日本人と同席になり、サッカーやロンドン、私生活の情報交換が始まりました。ロンドン暮らしをしている青年は、老夫婦が住んでいる大きな家の一室を借りています。その家にはスペイン人男性とどこかの国の女性がいるそうですが、詳細は不明。また、私がロンドンで感じたことは、ロンドンは外国にいるような気がしない、日本と同じ空気が流れていることです。裏町を歩けば違うと思いますが、この店内の人ごみやビクトリア駅前の雑踏はある種の快感です。

14:00 ウィンブリー駅前で再挑戦
 腹ごしらえをしてから、駅前で当日券を狙いました。急用で行けなくなった知人のチケットを持参した人からもらうためです。ダフ屋から購入するのは違法ですが、無料でもらうのは合法でしょう。すでに何人かが『チケットが2枚欲しい』などとカードを持っていました。警察は目を光らせていますが、それより空席が目立つオリンピック協会の経営の方が重大な問題を含んでいるのではないか、と思います。


上:ウィンブリー公園駅からスタジアムへ向うサポーター達

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上:スペインのサポーター

 さて、本日のチケット獲得は失敗しましたが、今日は思い出に残る経験をたくさんしました。


上:日本の某テレビ局からも取材ける鈴村さん

 当てのない当日券を狙って立ち続けるサポーターを取材するのは日本の国柄でしょう。放映されたらビックリです。

16:30 うたた寝のつもりが本格的な夕寝
 宿に戻ってからうたた寝をしました。気づいたら18時過ぎで、鈴村さんも寝ていました。17:00キックオフの試合を放映しているパブを探して観戦する予定でしたが、すでに後半開始の時間になっていました。鈴村さんを起こして夕食へ行こうと誘いましたが、彼は眠ることを選択しました。

18:30 1人で宿の向い側にあるパブへ
 数軒のパブをチェックしましたが、日本のサッカーを放映している店はありません。事前にチェックしておいた大型スクリーンの店もダメです。どこの店もオリンピック中継はしていますが、日本サッカーに関心はないわけです。なるほどね。

 仕方ないので、宿に最も近いパブへ入りました。


上:本日の夕食
エールビール(£2.95)、今日のグリル(£6.25)


上:もう1つの美味しいビールは『ロンドン何とか(£2.89)』

 ビールを買っている間に、食べ物がなくなってしまったよー。これは悲しい洗礼だった。あるものはあるうちに食べるべし。これは食べ物に限ったことではない。

消灯時間不明
 今日はあまり活動しなかったけれど、もともと時差ぼけ解消のために用意してあった時間だからとくに問題ない。/ 明日はナショナルギャラリーへ行く。その後、テートギャラリーかな。オリンピックは今のタイミングとしては重要だけれど、僕とは関係ないところで行われている。それは今回の旅の重要きっかけの1つにすぎない。きっかけにこだわると進展しない。/ いい仕事をすることを考えるよりも、いい男になることを考えた方が良い気がしてきた。。人間として生きているのだから、まず人間、次に男、その次の個性として仕事が生まれる。仕事は本質のように見えるけれど、社会環境と区別できないだけでなく、常に変化する。

02:45 起床
 部屋の扉をそっと閉め、階段を下りてロビーへ向いました。パソコンで日記を書くためです。ロビーとはいえないたった1つのソファーで鼾をかいている男は、私がすぐ横を通っても気づきません。私は隣の食堂のテーブルに座り、食堂の奥にある部屋をのぞきました。もう1人の男が寝ていましたが、彼も同じです。誰も見てないオリンピックの結果を流し続けるテレビの明かりがちかちかする食堂で私は静かにキーボードを押しましたが、私が知りたい情報はありません。ここはUKなので、UKの活躍しか興味がないわけです。オリンピックを見るなら自分の国で観るに限ります。

03:00 玄関を叩く音がする
 玄関を小さくノックしたり、窓や壁やいろいろな部分を叩いたり、大きさやリズムを変えたり、口笛を吹いたり、男の名前を呼んだりしている。ロビーの男の寝息が消えたのは、屋外で呼ぶ声を聞きたくないという条件反射でしょう。私が玄関を開けることもできましたが、誰か分からない者を入れることはできません。

 ロビーの男た起きるまで、軽く10分経過していました。粘り強く頑張った3人の男性は部屋へ上がっていきましたが、私も食堂から追い出されました。もう少し日記を書きたい私は汚い階段のカーペットの上に座りました。これが本当に嬉しいのですから、一般的な幸せから遠いところで生きていると思いました。それから、写真をあまり撮っていません。良いことか悪いことか不明ですが、ロンドン観光していないことも事実です。まるで私のアトリエにいるときと同じです。

05:00 腰が痛くなってきて朝寝

→ 3日目:

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