このページは、レンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012 です。

16日目:・ダブリン(アイルランドの首都)散策

8月21日(火) ・国際フェリーで、ホーリーヘッドからダブリンへ
・ダブリン(アイルランドの首都)散策
ダブリン泊

7:00 起床
 鈴村さんの目覚まし時計で気持ちよく起きました。ただし、今日は洗顔だけでシャワーは入りません。シャワールームのぬるぬるして床は朝に相応しくないからです。さくさくパッキングして、さくさく移動しました。フェリーターミナルまでは車で1分。フロントには誰もいないので、鍵は室内に置いてきました。

7:30 フェリーターミナルで10時発のチケット購入
 狙っていた8:20発のフェリーは、車と一緒でなければ乗船できないものでした。そんなフェリーのあるの? です。仕方なく次の10時発のチケットを買いましたが、その船の到着場所はダブリン港ではなく、南部にあるダンレアリー港でした。都心まで鉄道で出られるそうです。それから、購入した切符はeチケット、飛行機と一緒でした(£37)。


上:これから乗るフェリー会社『センタライン』

7:40 レンタカーの返却
 レンタカーの返却はあっけないものでした。有人のブースが開く午前10時前に返却する場合は、ブースのシャッター前にある穴に車の鍵を入れておしまいです。車の点検はありません。後から点検するそうですが、小心者の私は難癖をくつけられるのではないかとヒヤヒヤです。

7:42 待合室の椅子で朝食
 昨日買っておいたパンにハムとチーズを挟んでいただきました。グレープフルーツ・ジュースも美味しかったです。それから、カフェに移動して紅茶を飲みながら日記を書くつもりでしたが、ネットが繋がるので昨日のサッカー記事を読んでしまいました。香川選手の良いニュースがたくさん読みました。

10:00 ダブリン(アイルランドの首都)へ
 いよいよUKを出国し、アイルランドへ入ります。出国はきわめて簡単で、手荷物はエックス線に通しましたが、なしに等しいチェックでした。鈴村さんはノー・チェックで、リュックを背負ったまま通過してしまいました。スタンプはもちろんありません。

 フェリーはとても大きく、いつから船に乗ったのかわかりませんでした。ターミナルの通路を歩いるうちに大きなレストラン、ショッピングモール、ゲームセンター、カフェになりました。大きく奇麗なので間違てしまうのです。

 船内を1周してから鈴村さんと別れ、私はソファーで横になって仮眠しました。目覚めたのは到着20分前。コーヒー(£2.2)を買い、上品な乗客が使っている同じテーブル席で仕事を始めましたが、寝ぼけていてコーヒーを服にこぼしました。

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左:フェリーのガラス窓には雨のあと(遠くに帆船が走っている)
右:ネットでダブリン中心地をチェック


上:ようやく太陽の光が射してきた海を走る帆船

 降ったり止んだりの天気でしたが、アイルランド島は晴れ。島の反対側、こちらから見て奥の山にはたくさんの雲がありますが、港は明るい太陽が射しています。新しい旅の始まりです。私にとって初めての国、アイルランドへ入ります。どんなことが待っているのか、とてもわくわくします。


上:フェリーの先頭部分で港を見つめる人々(デッキはありませんでした)


上:1人用ヨット?、ウィンドサーフィン?、それとも新しい・・・、

12:00 ダン・レアリー港に入港
 パスポートコントロールがありました。顔写真のページを開いて見せようとしましたが、係官は見てくれません。誰かと話をしています。パスポートをどこかにしまい込んでしまった鈴村さんは、それを探しているうちに係官がいなくなってしまいました。

 それから荷物をピックアップしました。クレーム・タッグはもらっていましたが、チェックはもちろんありません。紛失した時にクレームをつけることができるのかな?


上:ダン・レアリー港に到着してウキウキの私

12:30 鉄道で市内中心部へ
 港から市内までは鉄道です。切符は現金で購入しましたが、ユーロ圏に入ったのでポンドは使えません。貴重品袋から50ユーロ紙幣を出しました。往復割引はないということなので、片道2.5ユーロの切符と釣銭45ユーロをもらいましたが計算が合いません。窓口にクレームをつけると、2.5ユーロをくれました。単純な間違いだったのだ、と思います。


上:10分弱の間隔で運行している鉄道の車内

 目的地はレンタカー営業所まで徒歩数分の距離にあるパース駅です。地図で見る限り、パース駅はアイルランドの首都ダブリンの中心の1つ、といえる位置にあります。


上:パース駅の改札口

13:00 すぐそばの宿にチェックイン
 パース駅はとても大きく、街の中心といえるものでした。できるだけ歩かずに宿を決めるつもりでしたが、駅から50m離れていない交差点角にあるバーで決まりました。アカマデーション(宿泊施設)という表示があったからです。


上:交差点角にある建物が本日の宿


上:本日のお部屋(£78、朝食なし)

 フローリング、とても清潔で埃をまったく感じません。今回の旅で1番の清潔さです。朝食はついていませんが、料理も美味しそうな店です。歩き始める前に、もう一度ネットで下調べしましたが、ここはデォルトで繋がりました。パスワードを要求されない素敵な環境です。

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上2枚:部屋の壁に掛けられたお洒落な油彩画(50号ほどある大きなヌードを飾ってある部屋は初めてでした。センスの良さを感じるだけで、いやらしさはありません。もう一度泊りたい宿の1つです)

14:00 ダブリン市内の散策
 外に出た途端、激しい雨が降り始めました。傘を持って出直しです。でも、数10分後には晴れ上がり、それから雨は降りませんでした。さっぱりした空気に満ちています。鞄にはパソコンを入れていきました。コピーしておいた地図を何度も見ながら歩きました。そんな行為をしていても、全く目立たない良さがこの街にはあります。また、完全に確認はしていませんが、街のあちらこちらで無料でワイファイができるホットスポットがあったように思います。UKでは考えられないことです。日本でも聞いたことがありませんが、世界中が協力してどこの国のどこの街でも無料で接続できる環境をつくると良いと思います。でも、すでに大きな利権を持っている人は嫌だと思うので、日本は遅れることになるでしょう。正しい情報があると困る人も嫌がるでしょうね。


上:宿のある交差点


上:宿のある交差点からパース駅を写す(写真手前の陸橋は歩行者用、奥の陸橋は鉄道用。パース駅は奥の陸橋左)

 さて、散策コースはダブリン1番の繁華街を通り、アイリッシュ現代美術館を目指します。余裕があればギネスビール本社工場を見学します。最上階でダブリン市街を見下ろしながら試飲したいです。

14:20 トリニティー大学
 アイルランド1の名門大学です。国際色豊かな素敵な学風に触れることができました。
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左:正門を入ったところ
右:学内の案内板(有料の構内見学ツアーが開催されていました)


上:校内点描

 大学を出てすぐのところにある観光案内所でアイルランドの道路地図を買いました(9.9ユーロ)が、鈴村さんが購入したミシュラン(6.48ユーロ)に完敗でした。ミシュランの情報量は本当に凄いです。それから、お洒落な土産物屋をのぞきたかったのですが、適当なところはありませんした。

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上2枚:ダブリン風景(すっかり太陽が出てきました)

14:40 ダブリン市の市庁舎
 おもむきある建物に惹かれ、ちょこっと見学しました。

上:市庁舎にウエルカムされてしまいました
右:市庁舎
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上:日本語のガイドブックも発見! (市をあげて観光に力を入れています)


上:ちょっと良い感じの螺旋階段

 市庁舎は以上です。それから、繁華街を歩いてアイリッシュ現代美術館を目指しました。


上:由緒ある建築物


上:馬車で観光するカップル


上:海賊船を模したバスで観光する人々(観光客の冠りものに注目!)

15:00 バイキング博物館
 時間なし、予定なし、金もかかるのでパス!

上:バイキング博物館正面入口(ガラスが反射して見難いけれど海賊船の模型あり)


上:お洒落な集合オフィス?の門


上:ダブリン中心を流れる川に架かる、汚されたお洒落な歩道橋(ダブリンで唯一残念だった場所です)


上:私は利用しなかった何とかいう交通手段

15:30 アイリッシュ現代美術館
 エクササイズも兼ね、早足で3kmほど歩きました。フェリーで仮眠したので元気いっぱいです。


上:アイリッシュ現代美術館正門

 正門にある閉館時間を見ると、幸運なことにガイドブックより1時間遅い午後6時半でした。ラッキー! ゆっくり観ることができます。


上:現代美術館の外観

 しかし、美術館手前のフェンスに張り紙『今年12月まで改修工事』がありました。残念ですが仕方ありません。事前に確認するべきでしたが、確認する方法がなかったことも事実です。とりあえす、唯一開いている本館とは別になっている小さな新しいギャラリーを見学しました。


上:現代美術館に併設する小さなニュー・ギャラリー(内部撮影禁止)

 そこそこ面白かったです。アーティストは自分が思い込んだものをつくり込む人、それをいろいろな手法で魅せることができる人、他人に売り込める人だと思いました。学芸員に認められることが大切ですね。

16:00 学生さんにバス代を奢ってもらう
 帰り道はどうしてもバスに乗りたかったので、バス停で待っている人に市バスについて尋ねました。1人は携帯電話を使っていまいたが、私の背後にいた青年が逆に声をかけてくれました。笑顔が似合う若い男性です。


上:私にバス代を奢ってくれた好青年

 彼はオーストリアからスペイン語を勉強しにきている大学生で、いろいろ話しているうちにバスが来ました。彼は運転手に行き先を確認し、金を払いました。1.25ユーロのレシートを手渡されたときはどうしようかと迷いましたが、ありがたく受け取るしかありません。私は彼と同じ場所で降り、記念写真を撮り、別々の方向に歩き出しました。もう2度と会わないかも知れませんが、上の写真1枚は彼の好意と共に永遠に残ることでしょう。本当にありがとうございます。私も日本に来た外国人に親切にします。 

16:30 国立ギャラリー
 閉館30分前だったので1/10も見学できませんでしたが、小規模ながら質の高い作品を収蔵していたように感じました。ボナールやシーニャックの作品はすぐにわかりました。作家の個性が明確に出ていることは良いことだと思います。16:50には退館しました。アイルランド最終日に再挑戦します。


上:国立ギャラリーのある通り

17:00 とあるスペイン語学校のギャラリー
 ガラスの向こうに力強い写真が並んでいます。おそらく見学できるのではないかと思い、その建物に入ってみました。写真展のタイトルは『キューバのもう1つの世界』です。写真家約10人が同じテーマで撮影したグループ展で、タッチが非常に似ています。タッチは違うのかも知れませんが、写真家の個性よりキューバの人々の精神性が強いので同じように見えてしまうのでしょう。内容を知らずに見ていたときは、1人の作家だと思っていました。会場の一番奥にビデオが流れていたので、30分程見ました。写真家、演出家、ジャーナリスト、学芸員などのインタビューを編集したもので、キューバ土着の考えや生活を紹介していました。それを一通り見てから、もう一度写真を鑑賞しました。第1印象と変わらない魅力を放っていることがわかりました。本物の作品は、内容を知っていても知らなくても同じ力を持っていることがわかりました。


上:ギャラリーのウィンドー(貝殻を並べたものを撮影した作品)


上:身体表現された祈り

18:30 部屋にも戻ってシャワーを浴びる
 シャワーを浴びながら、スボンなどを洗濯しました。

19:30 夕食のメインデッシュは手羽先
 スパイシーな手羽先(Baffalo Wings、12.0ユーロ)とギネス(4.6ユーロ)。手羽先はトマトケチャップにチリソース、さらに、油たっぷりの赤いヤツ! をからめた厳しいものでしたが、完食しました。フライドポテトにつけるデップは私の味覚細胞を収縮させましたが、最後は塩と胡椒で味覚を確認して終了しました。初めに何口か飲んだギネスビールは、途中で一口も飲みませんでした。それらが完全に独立した味を持っていたからです。テレビはサッカーをやっていましたが、ここはアイルランドなのでアイルランドリーグです。


上:本日の夕食

22:30 消灯
 ダブリンに入ってから、自分が落ち着いてきました。イングランドは差別感を感じていましたが(スコットランドは少し、ウェールズは大丈夫!)、ここは心の平和を感じます。おそらく、世界各国から集まった学生による活気や多様性を、この街の人々が育んでいるからでしょう。だから、ちょっとおかしなことをしても目立ちません。もちろん、自分は変わったことをしているつもりはありませんが、他人から見れば異質な部分がたくさんあることは間違いありません。

→ 17日目:

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