このページは、1年理科『生物』1999/takaの授業記録 です

  観察4 水中の微生物 
              
                  1999 05 26(木)


 1年生なので省略しようと考えていたが
 「先生、顕微鏡の使い方教えてよ!」
 の声に押された。

 というより反省。

 「水中の枯葉をもって来い」
 と指示した 。


(上左: 生徒の持ってきた水)
(上右: 福地先生ブレンド)
   =オオカナダモ+タンポポの茎
    +(マル秘)


<<授業の流れ>>
1 生物を表1のように分類する

表1 taka先生による中学1年生のための微生物の分類

===
単細胞
1つの細胞でできている生物
多細胞
たくさんの細胞でできている生物
動 物
自分で動ける生物
ゾウリムシ
アメーバ
ツリガネムシ
ミジンコ
ワムシ
(ヒト)
植 物
自分で養分を作れる生物
ミカヅキモ
ハネケイソウ
オオカナダモ
アオミドロ
その他 カビ、キノコ
乳酸菌

補足:微生物について
 微生物とは肉眼では見えない生物の総称です。そこには動物、植物、菌類、細菌など多種多様な生物が含まれるだけでなく、多細胞生物も含まれる可能性があります。このように、微生物という言葉はとても曖昧なのですが、中学校においては、曖昧な表現であることを明確に指摘した上で、表1のように生物を分類すればよいでしょう。顕微鏡で観察可能な生物を中心にして、ほんの少しだけ付け加えれば十分です。詳細については、別ページ生物の分類を御覧下さい。

  2 顕微鏡の使い方の説明
   ・ 取り付け順序は、接眼レンズ→ 対物レンズ
   ・ 反射鏡は、   凹 面→ 平 面
   ・ ピントは、対物レンズを下げてから上げる

  3 プレパラートの作り方の説明
   ・ 空気を入れない
   ・ 水だけでなく枯れ葉なども入れる
   ・ 余分な水は、ティッシュで吸い取る

  4 微生物の観察
   少なくとも10種類以上観察できた

  (左:ゾウリムシ)
 生後2日目ぐらいだろう。
 とても小さい『ゾウリムシ』
 が素早く動き回っている

  
  (上:アオミドロ)

     整然と螺旋をえがく『葉緑体』に惹かれる。手前に見えるのも
     アオミドロで、ピントをずらして見ると面白い

 

  (左上、右上:ケイソウの仲間)

     これらは植物であっても自力で移動する。また、ケイソウ(珪藻)
     には非常に数多く種類があって名前を特定するのが難しい

   (左:クンショウモ)
 とにかく美しい

 発見した生徒も、テレビで観る
 生徒達も先生も大喜びである。

  <<授業を終えて>>
  「発見した人は、顕微鏡ごと持ってきなさい。テレビに映します」
  ということで、大勢持ってきたが実際に7、8人採用した。

  それをテレビに映す毎に
  「これは単細胞ですか?多細胞ですか?」
  あるいは
  「ピントは、ずらしながら観ると良いです」
  などポイントを押さえた。

  また、顕微鏡は1人に1台あるので、ほぼ全員の生徒が積極的に活動
  していた。

  ===

   多種類の微生物が観察できた水は、学区内の『新海池』の水。
  台所の野菜屑を水に入れてきた生徒もいたが、臭くなっているだけ
  で良い結果は得られなかった。

    作らせるなら
    ・ 微生物は乾燥した状態で空気中がから飛んでくること
    ・ 蓋をしないで、空気と良く触れるようにすること
    ・ 酸素が必要なこと 
    ・ 日光条件を工夫すること
    など事前に指導する必要がある。

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(C) 1999 Fukuchi Takahiro