このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 1年(1999年度)です

実験10 糸電話 

2000 03
2005年春、追記

 このページも5年の月日が経ってから書いています。詳細を忘れてしまったので、思い出を中心に書きます。


 事前に、「糸電話を作るので、コップと糸を持ってきなさい。」と指示しておきます。

 この学年は4クラスありますが、クラスの雰囲気によって、全く様子が違います。いろいろな種類のコップを持ってきたり、新品を購入してきたり、糸を巻いてきたり、友達からコップをもらったり、、、。

 さて、私の授業もクラスによって違います。事前に準備しておくのは、コップに糸をつけるためにセロハンテープぐらいです。1番初めのクラスは、とにかく丁寧に作り方を指導します。実際に演示しながら、思いつく限りの注意点を説明します。

<糸電話の作り方>
1 紙コップの中心に穴を開ける
 ・ 鉛筆の先端で、ブスッとやれば良い
 ・ 中心にあける
2 穴に糸を通して、裏から結び目を作る
 ・ 結び目を丁寧にした方がよい
3 裏から、セロハンテープで止める
4 完成!
5 糸をピンと張って「もしもし」する
6 3人、4人で楽しむ

 次のクラスは、前のクラスの糸電話を見せながらの簡単な説明になりますが、同時に失敗と発見も紹介するので、探究の仕方が変わってきます。また、放課中から集まっていくる意欲満々のクラスには、あえて作り方を教えない方が、オリジナルな実験が始まることでしょう。何しろ、糸電話ですから、、、。

 また、生徒にやる気を出させるために、理科室前から後ろまで糸をピンと張ります。これをメインケーブルとし、各班での実験が飽きたところから、メインケーブルに糸を絡ませて新しい発見をするようにさせます。「他の人の会話を盗聴できるかも?!」と紹介すると良いでしょう。とにかく、教室の前から後ろまで長い糸を張ることで、雰囲気が盛り上がること間違いなしです。

 授業の最後には、音は空気中がなければ伝わらないことを知らせました。例として、真空の宇宙空間での戦い(アニメ映画など)を取り上げ、目の前の宇宙船が爆発しても音や振動が伝わらないのことを確認しました。つまり、激しく爆発した様子は光によって伝わりますが、音は聞こえないし、振動も伝わらないので、迫力にかけることを紹介します。ただし、ばらばらに飛び散った宇宙船の破片が私たちの宇宙船にあたったら、大変な大音響と共に私たちも爆発するかも知れません。

 また、糸を使って音を伝える場合は、ピンと張っていなければ伝わらないこと、また、糸を伝わる音は、横波ではなく、縦波であることを確認しました。これは、紙コップの底が振動している様子を観察すれば分かります。横ではなく、縦に揺れれいるのが分かります。教室にあるスピーカーも同じように振動しているはずです。

<生徒のつぶやき>
・ 糸が弛んでいると伝わらないのは何故だろう?
・ 大きな音にするにはどうしたら良いだろう?
・ 糸を触ると伝わらないのは?

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