このページは中学校2年理科『化学』/takaの授業記録2000です

  実験12 質量保存の法則
              
 2000 05 23(火)

 質量保存の法則:
 物質に化学変化が起こって別の物質
 ができても、全体の質量は変わらない。
   (大日本図書中学校理科1上より)

 と聞くと難しそうだけど、簡単な実
 験で理解でます。



 (右:実験装置)
  中に入っているのは、、、


 <授業の流れ>
 1 質量保存の法則について

  教科書をまとめる

 2 実験方法の確認
 1) ペットボトルに炭酸水素ナトリウム
   (5g)を入れる
   → 教科書は1g になっているけど、
     変化量が少ないので増やした


 2) 試験管(小)に入った塩酸(5ml)
   をペットボトルに入れる

 3) 蓋をして、全体の質量を測定する

 4) 塩酸をこぼし、炭酸水素ナトリウム
  と反応させてから、再び、全体の質量
  測定する

 ここで皆さんに質問です。
 右図のように、二酸化炭素が発生してペッ
 トボトルが膨らみますが、全体の質量はど
 うなりますか?次のア〜ウから選びなさい。
 ア 大きくなる
 イ 小さくなる
 ウ 変わらない      答:


 5) ペットボトルの蓋を開けて、もう
   1度、全体の質量を測定する。

 もう一度、質問です。
 全体の質量はどうなりますか? 次のア
 〜ウから選びなさい。
 ア 大きくなる
 イ 小さくなる
 ウ 変わらない      答:


 3 生徒実験
 
  簡単な実験であるが、まあまあ盛り上がる
 

 しかし、実際の質量変化は0.1g程度なので
 あまり期待させてはいけない。また、炭酸
 水素ナトリウムの量を多くしておいたほう
 が安全、かつ、たくさん二酸化炭素が発生
 する。

  (右:二酸化炭素発生中)

 4 実験のまとめ
  
  (上:Aさんの学習プリント)


  炭酸水素ナトリウム+塩酸(まぜる)
                → 二酸化炭素

 5 実験2<アンモニアの発生>

 質量保存の法則を、違う材料を使って確か
 めた

 塩化アンモニウム+水酸化ナトリウム
  (まぜる)→ アンモニア

 <方 法>
 ペットボトルに、塩化アンモニウム2gと
 水酸化ナトリウム2gを入れ、さらに、水
 10ml入りの試験管を入れる(写真右)。
 その後は、前と同じ。なお、教科書では
 風船を使っているがペットボトルで十分。


 6 実験3<塩化銀の生成>

 教書に載っているので演示した

 硝酸銀+ 食塩水(まぜる)
  → 塩化銀(白色沈澱)

 <メ モ>
 白い沈澱は、光に当てると反応して
 黒くなる(写真右)。
 



 <授業を終えて>
  自宅からペットボトルを持参した生徒が10人ほどいた。また、
  炭酸水素ナトリウムの代わりに持参したベーキングパウダーを
  使う生徒もいた。

  アンモニアの発生では、臭いクサイといって盛り上がった。

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