このページは中学校2年理科『化学』/takaの授業記録2000です |
化学反応式1
2000 06 08(木)
先日の実験『水の電気分解』から説明したところ、非常に理解が深まった。モデルを使った説明とは比較にならない。 (右:A君の学習プリント) |
<授業の流れ>
1 元素(原子)の周期表の小テスト
プリントに枠を印刷しておき各自でやらせる。
2 分子と原子の違いの復習
みなさんもどうぞ。
次の空欄に適語を入れないさい。
1) 分子は、物質の( )を持っている最小の粒
2) 原子は、( )とつっっている、もっと小さな粒
答え:1)性質 2)分子
3 化学反応式
1) 炭素の酸化
次の手順で説明するとよい
・ ダイヤモンドと炭素は同じ
・ 火事になるとダイヤはどうなるか?
・ 『酸化』だから何と化合するか?
・ 酸素はOか?O2か?
・ CとO2が化合するからCO2
(上:B君の学習プリント)
2) 水素の爆発
次の手順で説明する
・ 水素はHかH2か?
・ 爆発するとは、激しい酸化である
・ つまり、酸素と化合することである
・ 酸素はOか?O2か?
・ その結果できるものは何か?
クラスの反応によっては、希望者に板書させる
・ 水の化学式はH2O
・ 以上をまとめると、
H2+ O2→ H2O
・ ここで、水の電気分解を思い起こさせる ア) +極から発生した気体は? イ) −極から発生した気体は? ウ) たくさん発生したのはどっち? ・ これをプリントに図示させる。 炭素棒から発生する泡の数も、正確に 2倍にする。 (右:B君の学習プリント) H2:O2= 2:1 |
・ そして、水素原子の数に着目させ、反応前は4個(2×2)
なので反応後も4個になるようにするには? と発問する
<水素の爆発の化学反応式>
2H2+ O2→ 2H2O
※ 酸素の前の係数『1』は省略
<授業を終えて>
係数(分子の数)を指導する時、分子モデルで説明しても1/3ぐら
いの生徒しか理解できなかった。そこで、実験『水の電気分解』の経験
から、発生する水素と酸素の割り合い(水素:酸素=2:1)を思い出
させたところ、ほとんどの生徒がスムーズに理解していった。モデルを
使った机上説明の限界を知ると同時に、実験の力の大きさをあらためて
知った。
また、必要に応じて水の電気分解の式を復習しても良い
← 前 時
元素の周期表次 時 →
化学反応式2
[→home]
(C) 2000 Fukuchi Takahiro