このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 物理学 2年(2000年度)です

電力・電力量(熱量)
                     2000 11 22(水)

 久しぶりの教室授業で、時間があまったらテスト勉強にするつもり。内容は、これまでのまとめと電力量です。


<授業の流れ>
1 電力について

  電力(W)=電圧(V)×電流(A)
  これは、前時に学習した内容なので、ほぼ全員が答えられる。
 

2 家庭製品の電力を調べる
 ほとんどの家電製品には『電力(W)』が表示されている。

そこで、教室の天井にある「蛍光灯のワットはいくつ?」と問い掛けたら
「200ボルト」と返ってきた。
「えっ! 家庭用は100ボルトだろっ!」

「目の良い人は見えるから、読んでごらん。」
と発問したとろ、何人かは席を立って読み始めた。

「40ワット」
「先生、英語じゃなくてカタカナで書いてあるよ!」

 それから、教室にある『黒板消しクリーナー』、『テレビ(29型)』、『カセットデッキ』などを調べた。また、私が持参した『車用テレビ』、『はんだごて』について順に回し、各自でラベルから読み取らせた。『クーラ』や『へアー・ドライヤー』につても紹介したクラスもある。


(上:Aさんの学習プリント)

3 学級の消費電力を計算する
  次に、具体的な計算をさせた。
1 教室の蛍光灯の数を数える  →20本
2 黒板クリーナー、テレビの電力を確認する
3 1と2と合計する
4 問題プリントを配付し、練習問題を解く

(上:この学級の電力は1235W、電力量はそれに時間をかけたものになります。)

4 電力量と熱量(cal)の関係
 熱量(カロリー)については、1年生で学習しています。しかし、90%以上の生徒が忘れいるので、十分に復習することが必要です。 1カロリーとは何でしょう? みなさんもご一緒に復習して下さい。

問題: 次のa、bに適当な数字を入れなさい
1calとは、水(
グラム)の温度を(度C)上昇させる熱量

    → 答えはこちらです。
     (ヒント:生徒の多くは水100グラムと答えていました)

 次に、電力でも熱を発生させることができることから、熱量(cal)と電力の間には、ある等式が成り立つことを知らせる。


(上:Cさんの学習プリントから)

<指導手順>
1 1ボルト、1アンペア、1秒では、1calにはならない。
2 それを1calにするには、0.24をかける。
3 この中途半端な数字は、フランスの化学者「ジュール」によって求められた。
→ 生徒の理解度が高い場合、「前の時間、君達も同じ実験をしたんだよ。」と知らせ、グラフの傾きから0.24を求める予定であったが、ダメだった。残念!!)

<参考:前の実験で求めた電力量と上昇温度のグラフ
    
                   ※ 水は100 グラム
   

◎ Dさんの学習プリント(下)
  




<授業を終えて>
 この後行われた定期テストの結果を考察すると、電力量・カロリーの問題はよくできていたので、胸をなで下ろした。3年生になってから、もう1回復習すればいいだろう。

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