このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録:生物学 3年(2001年度)です

観察4 鉱物を探そう
                     2001 10 10(水)

運動場から砂利を拾ってきて、その中から鉱物探そう!
また、他の場所の砂利や火山灰も調べてみよう!

石英、長石、黒雲母を簡単に採取できます(写真1)。


写真1 運動場の砂利


<授業の流れ>
1 運動場の砂利に含まれる鉱物

・ 砂利の中にはたくさんの鉱物が含まれていることを知らせる
・ 肉眼で識別可能

3つの鉱物の識別方法
石英
: 透明感がある
長石: 不透明の白
雲母: 薄くはがれる(爪で擦る)
※『角閃石』『輝石』『かんらん石』については後で説明

学校で準備するもの
・ AAピンセット
・ ルーペ
・ 薬包紙
・ 小さく切った黒画用紙
・ 火山灰、シャーレ、双眼実体顕微鏡、柄つき針

2 生徒による採取・観察
(1) 運動場から砂利を拾い、シャーレに入れる
 → たくさん取ると何がなんだか分からなくなるので、底一面に広がる程度にする。
 → 比較的大きな鉱物を採取するために、風に吹きだまりになっている場所を探す。

(2) 砂利を流水で洗浄する
 → 10回程度で十分
 → 写真2のようになればオッケー


写真2 洗浄した運動場の砂利

(3) 黒い机の上にばらまき、乾燥させる
→ 写真3の上

(4) 注意深く観察しながらピンセットで選別する
→ 初めに石英、長石、黒雲母を選び、次に残ったものの中からカクセン石など他の鉱物を探すとよい。
→ 見分け方は、班毎に実演しながら指導する。
→ 写真3の下(左から、雲母、石英、長石)



写真3 上は実験台に広げられた砂利、下は『黒画用紙』に載せれた鉱物

それぞれ10個ずつ採取させたが、終了した生徒(班)から他の場所を調べさせた

3 生徒による発展実習
 運動場の砂利に含まれる鉱物を分類できるようになった生徒から、その他の場所にある砂利に含まれる鉱物を調べさせた。運動場は花崗岩質の砂利であるが、他の場所は異なる組成の鉱物になる。

主な採取場所
・ 植木鉢の中
・ 樹木の根元
・ 駐車場の砂利
・ 道路の吹きだまり

→ 小さな貝殻も見つかった(写真4)

写真4 砂利に含まれていた貝殻

◎ Bさんの標本

(上:左から雲母、長石、石英、角閃石)

◎ Cさんの学習プリント


授業を終えて
 桜島の火山灰についても調べてみたが、細かすぎて分からなかった。カクセン石やカンラン石も含まれていると思うが、運動場の砂利の方がはるかに優れた教材である。

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