このページは中学校1年理科『生物』/takaの授業記録2002です

オリエンテーション
              
                   2002 4 18(木)
                   理科室→ 屋外→ 理科室

 初日から実習をさせます。

ねらい
・ 先生について少し理解する
・ 理科室の使い方、中学校理科について説明をもらう
・ 植物標本をつくる


授業の流れ

A 教室にて

A1 先生について少し理解する
 いわゆる自己紹介ですが、私はあまり時間をかけません。私がどれだけ自然を愛しているか、植物の授業によって知ってもらうことの方が遥かに有効だと思うので、教室壇上での話は最小限にとどめます。

A2 理科の授業について
(1) 中学校理科は物理・化学・生物・地学(天文学を含む)の4つに分類される
(2) 教科書は2冊ある(第1分野、第2分野)
(3) 理科便覧(資料集)は毎日持ってくる
(4) ノートは使わない
(5) そのかわり、毎時間、先生の手作りプリント(理科プリント)がもらえる
(6) 理科プリントは必ず専用ファイルで綴じる
(7) 理科プリントは5点/枚で採点される

A3 理科室について
 次の3つの理科室の使い方を説明した後、廊下に並んで静かに理科室に移動します。
(1) 放課中に移動すること
(2) 中間テストまでは男女混合名簿順に座ること
(3) 先生が説明する時は、正面を向くこと

若手教師のためのワンポイントレッスン
1 廊下に男女別出席番号順に並んでから、静かに移動する
2 この
しつけがとっても大切です
3 ごちゃごちゃ話をしているようなら何度でもやり直します
4 気まずい雰囲気になっても仕方ありません
5 実習を楽しくするためにはどうしても必要なです
6 先生もけじめをつけましょう

B 理科室にて

B1 実習『植物標本』
 ・ 先生の作った標本を見る
  → 名南中学校で採取したもの
  → 花が咲き形がよいもの

 
 上左: キュウリグサ(揉むときゅうりの匂いがする)
 上右: カラスノエンドウ(カラスが食べるようなエンドウ豆ができる)
 下 : オオイヌノフグリ(犬のふぐり(睾丸)のような種子ができる)

 ・ 教科書の野草図鑑を見る
 ・ 名南中学校に生えている植物に印をつける
  → オオイヌノフグリの名称の由来を教えると喜ぶ
  → 知っている生徒が数人いた

 ・ 教科書を持って採取にいく
  → 靴をはきかえる
  → 制限時間5分
  → 3種類とする

  → 小さなものを採取させる(貼りやすい)
  → 日なたの方がよい

 ・ 理科室に戻る
 ・ セロテープで貼る

以下に4人の生徒のプリントを紹介します。

・ 左上の『スズメのカタビラ』を「しぶいやつ」と紹介したところ、その名前になった
・ カラスノエンドウについては、種子を『まめ』としてまとめている。これは『ぴーぴーマメ』と呼ばれているからだろう。採取時、女子のグループが鳴らして遊んでいた。
・ ナズナ(ペンペン草)の『種子』もまとめている。


・ オランダミミナグサを間違えて、スズメノカタビラとしている
・ 丁寧な仕上げである


・ オニタビラコ(左上)の花びらの数は、1枚(5枚の合弁花)であるがここではあえて訂正しなかった。


・ ヘビイチゴは、赤くなった実も添付している。
・ 『発見したこと』を書く

図鑑作りのポイント
1 花の色(白、黄、紫など)を記入させる

 → 薄い紫、青紫など微妙な変化も記述させる
 → 途中で色が変るものもある
 → 同じ種類でも固体によって違う

2 花びらの数(4、5、6枚、多数)が分かるように添付させる

 → ちぎれたものはセロテープで貼ればよい
 → オオイヌノフグリは4枚
 → サクラは5枚
 → チューリップは6枚
(本当は3枚)
 → キクは多数
(本当は5枚)
 → 嘘を教えてしまったところは後日訂正する

3 葉のつき方

 → 『互生』と『対生』と『輪生』を図示する

 → 時間のないクラスは省略した

・ できなかった人は宿題とする

<生徒の感想>
・ 楽しい
・ 名南中学校にはたくさんの花があるなあ
・ 花にいっぱい虫がついていた
・ いろいろな花の種類が分かった
・ 花の勉強になった
・ 花のつくりがわかった
・ はっぱの出方がわかった
・ スズメカタビラが無限にある

<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 A 2種類以上の標本をつくることができる

2 科学的な思考
3 実験・観察の技能・表現
4 自然事象についての知識・理解


授業を終えて
 虫がたくさんいたので大変だった。白い花は意外に少なく、黄色や紫のものが多い。

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実習1 名南中・野草図鑑

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