このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録:物理学 2年(2003年度)です

実験4 回路にかかる電圧
              
                   2003 6 24(火)
                   第2理科室

 今日は1時間実験である。生徒も手慣れてきたので、点検作業が大変だ。

<本時のねらい>
・ 直列回路と並列回路(豆電球2つ)にかかる電圧の大きさを調べ、それらの大きさの関係を見つける。

豆電球2つにかかる電圧の大きさ

直列回路

並列回路

2つで2等分

2つとも同じ

・ できる班には、オリジナル回路(豆電球3つ)にかかる電圧の秘密を、、、


(上:豆電球4つのオリジナル回路)
この班は電圧計3つを同時に使って、回路にかかる電圧を調べている
また、豆電球の明るさが2種類あることにも注目して下さい。
リード線の色(プラスマイナス)が混乱していることはお許し下さい。


<授業の流れ>
1 電圧計のつなぎ方の確認

 1) 直列回路を組み、豆電球を点灯させる
 2) 豆電球を点灯させたまま、乾電池の両端に電圧計をつなぐ(並列つなぎ)
 3) 豆電球を点灯させたまま、どちらか一方の豆電球に電圧計をつなぐ(並列つなぎ)
 4) 2つの電圧計の目盛りを読み、先生の確認と『印』をもらう
 5) 1)〜4)のようにして並列回路を組み、先生から合格『印』をもらう

(上:左は直列回路、右は並列回路)

<生徒が初めに準備するもの>
・ 電圧計 (2個)
・ 2.5ボルト用豆電球 (2個)
・ 豆電球のソケット (2個)
・ 乾電池 (2個)
・ 乾電池ボックス (2個)
・ リード線 (7本)
 → 直列回路が合格したら、リード線5本を追加する

ここから豆電球3つの回路に挑戦!!
6) 直列回路と並列回路が合格したら、豆電球を3つにしてオリジナル回路を組む
7) オリジナル回路が点灯したら、プリントに回路図を記号で書き、先生の『印』をもらう
  

  
(上:電圧の値を確認できるほど、私自身もゆとりが出てきた)
  
  (上:豆電球3つの並列回路。電圧は2.6V)

◎ オリジナル回路の続き
  
  (上左: 上下が2.7ボルトなら、中央の理論値は1.35ボルト)
  (上右: 2.9ボルト= 2.4ボルト+ 0.5ボルト)
  
  (上:左下の電圧計は0.5ボルトを示している)

◎ 豆電球4つのオリジナル回路
 各クラスとも、数班が豆電球4つのオリジナル回路まで進んだ。ここまで来ると、私もヘトヘトであるが面白い。

3 後片付け
 ・ 終了10分前に、最後の点検を行い、受けた班から片付けを始める
 ・ 後片付けの時間は、たっぷりとる

4 本時のまとめ
 ・ 直列回路にかかる電圧の大きさは、2つの豆電球で2等分される
 ・ 並列回路では、枝分かれしても豆電球にかかる電圧は変わらない
  
  

◎ B君の学習プリント
  
  (上:画像をクリックすると拡大します

<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 実験に前向きに取り組み、その感想を書くことができる

2 科学的な思考
 A 豆電球の明るさに着目して実験結果をまとめることができる

3 実験・観察の技能・表現
 A オリジナル回路を含め14個以上の合格印をらうことができる
 B オリジナル回路を含め4〜13個の合格印をもらうことができる
 C 直列回路と並列回路を組むことができない(合格印が、0〜3個)

4 自然事象についての知識・理解
 B 直列回路と並列回路にかかる電圧の大きさを、正しく理解することができる


授業を終えて
 今日の授業も大盛況だった。

 そして私自身、電流計のときは回路が正しく組まれているか、また、回路図が正しく書かれているかを点検するだけで精一杯だったが、今日は電圧計の値まで点検できるようになった。1時間で押した印の数は400〜500個に達したと思う。


(上:実験前の第2理科室)

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