このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録:物理学 2年(2003年度)です |
基本操作2 電圧計
2003 6 20(金)
各教室
今日も教室でじっくり電圧計の勉強をした。そして、次時、
思いっきり実験を行うことにした。
<本時のねらい>
・ 電圧計の使い方、および、目盛りの読み方を確実におさえる
<授業の流れ>
1 電圧についての基本事項
<指導上のポイント>
・ 電流計を同じ流れで指導する
・ 『電子』をキーワードとして統一すると良い
・ 電圧の単位、ボルトについては電流と同じなのでさらさらっと行う
2 日本の家電製品の電圧
まさか、誰も知らないとは思わなかった。日本の家電製品は100ボルトである。
それに対して、欧米諸国は220〜240ボルトである。
3 電圧計の使い方
<電圧計を指導するときのポイント>(すべて、電流計と同じ)
・ 電圧計の端子は4つある
・ プラス端子は1つかないので、迷うことはない
・ マイナス端子は、測るものに応じて変える必要がある
・ 電圧の大きさが分からない時は、電圧計が壊れないように1番大きな端子につなぐ
・ 針の目盛りは、つないだマイナス端子の種類によって変わる
<目盛りの読み方の説明手順>(電流計と違うところ)
・ マイナス端子によって変わることを、次の手順にしたがって説明する
1 電圧計の絵を書かせる
2 電圧計の目盛り(0から3まで)を書かせる
3 電圧計の針(2に合わせる)を書かせる
4 300Vのマイナス端子つないだ時の値を読ませる→ (200V)
5 3Vのマイナス端子につないだ時の値を読ませる→ (2V)
6 15Vのマイナス端子につないだ時の値を読ませる→ (10V)
◎ Cさんの学習プリント
(上:画像をクリックすると拡大します)
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 学習プリントを正確に丁寧にまとめることができる
2 科学的な思考
A 電流と電圧を、電子の流れる量と圧力として捉えることができる
B 電流を水の流れに例えたとき、電圧を水の落差としてとらえることができる
3 実験・観察の技能・表現
B 電圧計の図を、正確に書くことができる
4 自然事象についての知識・理解
B 電圧計の使い方を正しく理解し、説明することができる
授業を終えて
電流計の授業と同じように、高い理解度を示していた。
また、前時の電流計の実験で、『マイナス端子の選び方』および『目盛り読み方』
が分からない生徒が多数いたが、ほとんどの生徒が今日の授業で理解できた。次に、
その説明例を記述する。
「どうして、3ボルト端子ではなく300ボルト端子につなぐのか分かりますか。」
「例えば、あなたの体重を測る時、小さな体重計、大きな体重計のどちらに乗りますか。」
「えっ、小さな体重計ですか。その小さな体重計は3ボルト、3キログラムしか測れま
せんよ。君の体重が40kgでも、バキッと壊れて皆に笑われます。それでも良いので
すか。嫌ですよね。ですから、初めに重い体重300kgまで測ることができる300V端子
につなぎます。そして、体重計の針が動かなかったら、次の体重計に乗ります。」
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実験4 回路にかかる電圧