このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録:物理学 2年(2003年度)です |
実験3 回路に流れる電流
2003 6 18(水)
第2理科室
さあ、今日は簡単に手順説明をしたら、あとは全て実験だ。
回路の組み方は、2時間前にやったばかりなので、まだ忘れてはいないだろう。
(上:黒板の左から順に、回路の組み立て方が難しくなる)
<本時のねらい>
・ 直列回路と並列回路(豆電球2つ)の電流の大きさが分かれば十分
・ できる班には、オリジナル回路(豆電球3つ)に流れる電流の秘密を、、、
<授業の流れ>
1 電流計のつなぎ方の確認
1) 直列回路を組み、豆電球を点灯させる
2) 回路を切断し、電流計をはさむ(直列つなぎ)
3) 電流計の目盛りを読み、先生の確認と『印』をもらう
(上:豆電球2個の直列回路で、電球の間の大きさを測定する)
4) 豆電球と豆電球の間を切断し、その間の電流の大きさを測定する
5) 先生の確認と合格『印』をもらう
6) 1)〜5)のようにして並列回路を組み、先生から合格『印』をもらう
<生徒が初めに準備するもの>
・ 電流計 (1個)
・ 2.5ボルト用豆電球 (2個) ※前時の1.5V用から、2.5V用に変更した
・ 豆電球のソケット (2個)
・ 乾電池 (2個) ※前時の1個から、2個に変更した
・ 乾電池ボックス (2個)
・ リード線 (4本)
→ 直列回路が合格したら、リード線3本を追加する
(上:乾電池の数を変えなくても、直列と並列では流れる電流の大きさが変わる)
→ 電流が大きくなれば、豆電球は明るく光る
7) 直列回路と並列回路が合格したら、豆電球を3つにしてオリジナル回路を組む
8) オリジナル回路が点灯したら、プリントに回路図を記号で書き、先生の『印』をもらう
(上:豆電球3つを組み合わせた回路は、上記4種類である)
3 後片付け
・ 終了10分前に、最後の点検を行い、受けた班から片付けを始める
・ 後片付けの時間は、たっぷりとる
4 本時のまとめ
・ 直列回路に流れる電流の大きさは、どこも同じ
・ 並列回路では、枝分かれしたところで半分に減るが、合流するともとに戻る
(上:この生徒は、豆電球2つより、豆電球3つの方が電流が流れ難いことをまとめた)
→ この理由を説明するためには『抵抗』の概念が必要になる
→ それほど難しいものではないが、今日は説明しない方が無難である
◎ B君の学習プリント
(上:画像をクリックすると拡大します)
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 実験に前向きに取り組み、その感想を書くことができる
2 科学的な思考
A 豆電球の明るさに着目して実験結果をまとめることができる
3 実験・観察の技能・表現
A オリジナル回路を含め14個以上の合格印をらうことができる
B オリジナル回路を含め4〜13個の合格印をもらうことができる
C 直列回路と並列回路を組むことができない(合格印が、0〜3個)
4 自然事象についての知識・理解
B 直列回路と並列回路に流れる電流の大きさを、正しく理解することができる
授業を終えて
大盛況の授業だった。あちこちから、「先生、先生。」の声がかかるので、ついつい
呼ばれた順に点検しそうになるが、前から順に、あるいは、後ろから順に点検しなけ
れば、かえって不公平感を生んでしまう。
合格のポイントは、
1 回路の配線が正しいか
2 電流計のプラスマイナス端子が逆になっていないか
3 3つあるマイナス端子から、最も適切なものを選んでいるか
4 電流計の目盛りを正しく読んでいるか
の以上4点であるが、豆電球3つのオリジナル回路における電流の大きさの関係につ
いては、正確にチェックするのを忘れてしまった。うーん。
とにかく、この1時間で300〜400個の印は押した。
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