このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です |
環境を調べる
2004 11 17(水)
各教室
教科書の要点を学習プリントにまとめたが、あまりに単純なので、写真下の気体採取器で教室内の酸素濃度と二酸化炭素濃度を測定した。しかし、小学校でも同じ実験をしている生徒が何人かいたので、やはり、中学校理科の学習内容には相応しくない、と思った。深入りするのは簡単だが、限られた時間ではどうにもならない。
(上:市販の気体採取器と気体検知管。)気体採取器セット50型(ガステック)
気体検知管31E(酸素)気体検知管2EL(二酸化炭素)
測定時間1分
<授業の流れ>
1 水質汚染
・ PH(ペーハー、ピーエッチ)を調べる
・ 窒素化合物の濃度を調べる
・ 水中生物を調べる
・ 川の上流・中流・下流の違いを調べる
2 酸性雨
・ 工場から出た硫黄酸化物(スモッグ、排気ガス)が雨に溶けて硫酸になる
・ 木が枯れる
・ 禿げる原因になる?
・ 野黄土は、指示薬BTBで調べることができる
3 大気汚染
・ 顕微鏡で植物(松)の気孔を調べる
・ 二酸化炭素と酸素濃度を測定する
・ 鼻毛が伸びる速さを測定する
→ 空気が汚れているほど、速く伸びる
4 野鳥の観察
・ 鳥は、食物連鎖の上位にあるので、その生活を調べることで、地域一帯の自然環境が分かる。
・ 天白川には、11月8日(月)にカモが来た。
5 教室内の二酸化炭素、酸素濃度を測定する
気体検知管の説明書にしたがって、教室内の二酸化炭素・酸素濃度を測定した。
\ 二酸化炭素(%) 酸 素(%) 地球の平均値 0.03 20 1 組
11/16 am.12:320.3 21 2 組
11/10 am.10:250.1 12 3 組
11/18 am.10:300.2 21 4 組
11/170.17 21
(上: 上は使用前、下は使用後の二酸化炭素検知管)。
・ 検知管の両端は封印されているので、ぽきっ、と両先端部を折る
・ 指示薬の色の変化は『白』→『青』
・ 目盛りは、0.03%から始まっている
6 本時のまとめ、感想
◎ A君の学習プリント
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 身近な環境の調べかたを発表することができる
2 科学的な思考
B 科学的な方法で環境を調査する思考方法を持つことができる
3 実験・観察の技能・表現
B 気体検知管やマツの気孔などを調べることで、環境を調べることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 水質、大気などの自然環境を調べる方法を挙げることができる
授業を終えて
鼻毛が伸びる速さについて、生徒は非常に高い関心を示していた。自然環境については、興味深い話題がたくさんあるので、生徒のつぶやきを大切に拾い上げながら、授業を展開したい。
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