takaのメモ帳   2017年11月


2017年11月1日

もしも私が首相なら(その3)

被爆者を敬愛・支援する組織を創設します
 私は世界で唯一の被爆国の首相として、被爆者を敬愛・支援する組織を作ります。

 日本は、原爆を落とされた唯一の国です。1945年8月6日に広島市、1945年8月9日に長崎市へ原子爆弾が投下されました。それから72年経ち、被爆者は高齢になっています。

 これまでの日本政府は原子爆弾を投下したアメリカに怯え、被爆者の救済をおろそかにしてきました。しかし、非人道的な行為はこれまでです。私は被爆者の方々を救済する組織をつくります。一番大切なことは、この悲劇を世界に正しく直接伝えることです。そのためにはあなた方の協力が必要です。

 被爆者の声を世界中に人びとに直接聴いてもらうこと、それが反省の第一歩です。私の仕事は、被爆者の方々が直接声をあげられるような環境を整えることです。声を出すことは大変なエネルギーですが、世界平和のために協力していただきたいと思います。あなたたちの声を聴けば、核兵器が平和に必要でないことを誰もが納得するでしょう。あなたたちの力が必要です。

 私は核兵器に怯える世界から抜け出すために、リーダーシップを発揮します。必要なのは被爆者の方々の協力です。貴重な体験にもとづく話を、私と一緒に世界のリーダー達に聞いてもらう旅をしましょう。世界の人びとにあなたが体験した本当の過去、現在、そして、未来への言葉を語ってください。

2017年11月1日
福地孝宏
(もしも私が首相なら その3)

2017年11月3日

もしも私が首相なら(その4)

福島原発事故のすべてを世界に公開します
 福島原発の地下には、チェルノブイリ原発よりも多くのデブリ(核燃料を含むいろいろなものが高温で溶けたもので、強い放射線を出ていることから場所、量を知ることすら難しい。処理は極めて困難)があります。

 福島のデブリは、その位置も量も状況もほぼ不明ですが、そこから出ている放射能が半減するのには、少なくとも20万年かかります。1万年前の日本が朝鮮半島と陸続きであったことを考えると、その長さに唖然とします。20万年後の日本の地形図は、今とまったく違うでしょう。私たちの身体そのものも、20万年前のネアンデルタール人が現代人へ進化したことと同じように変化していることでしょう。

 福島原発の事故は収束の糸口さえ見つかっていないのが現状です。デブリの状況は全く不明です。探知機へ電波を送信(受信)できないからです。汚染物質は海(太平洋)へ流れ、世界中の海を汚染し続けています。今後20万年もです。未来永劫といえるでしょう。

 世界に負担をかけるのですから、完全公開しなければなりません。とくに、事故の初期対応は最も大切です。しかし、それが隠蔽されています。事故後の首相は秘密保護法をつくり、国家安全のためという理由で国民から隠しました。毎年、兆円単位のお金をかけていると思われますが、その詳細も明らかにされていません。

 私は個人として、世界各国に原発が生み出した核物質が保管されていることに危機を覚えます。いつ何時、事故が発生するかわかりません。事故は、予想外だから事故というのです。まさに、福島の原発事故はそうして生まれました。明確にわかっていることは、50年に2回の割合で、不測の原発事故が発生する(した)ことです。私は首相として、この歴史的事実と事故処理費を日本国民にしっかり理解させます。

 大切なことは、これからの対応です。何ができるのか、何をするために何をして、何が失敗して何が成功したのか、それらを正確に記録しておくことです。核燃料デブリの処理は、人類にとって未知の分野です。チェルノブイリでは100年に一度のペースで石棺を作り直す方法をとっていますが、今後2000回(20万年÷100年)で終わりになるかどうか不明です。

 また、多額の国家予算を必要とすることも記録すべきです。これらすべての記録が、後世の人びとの財産になるでしょう。負の財産だけを残すことは、人として恥ずべきことです。福島のデブリは世界最悪の状況(負の遺産)であることを再度確認しておきます。

 私は、原発事故を起こした国の首相として、事故に関するすべての情報を世界に公開します。今後、核燃料デブリの量と場所が特定されると思いますが、どのような方法で明らかになっていくのかという情報は、人類で共有しなければいけない最重要事項です。 それは過去の愚かな人類の負の遺産を処理するために必要な、人類共有の財産です。

2017年11月3日
福地孝宏
(もしも私が首相なら その4)

 

続きをどうぞ!
2017年 10月 taka-note 2017年 12月

↑このページのTOPへ
[→home] (c) 2017 fukuchi takahiro