takaのメモ帳   2020年3月


2020年3月

5(木)
 2019新型コロナウィルス(サーズ-コロナウィルス2)による急性呼吸疾患(COVID-19)が拡大している。日本は検査体制が整っていないから感染者数が少なく見えるが、中国、韓国レベルの検査を行えば一桁多くなるだろう。日本の遅れは信じがたいレベルで、海外から「隠蔽」と疑われるのではないか、と心配している。

 幸運にも、今後1〜2週間で実際の感染者が減少してきたとしても、統計上は「感染拡大」になるだろう。今後、検査体制が整えば、検査数が増えるからだ。したがって、日本国民が注目すべきことは「死者数」である。「感染者数」ではない。死者数によって判断しなければならないのは悲劇であるが、検査の絶対数があまりにも低いという日本国の実態があるので、仕方ない。繰り返すが、感染者数は統計上、今後1ヶ月は上昇し続ける可能性が高い。

 日本国にとっての急務は、検査体制の充実であり、どこでどれだけ発症しているか、どのように拡大しているかを正確に把握することである。グレーゾーンにいる人に対しては「経過観察」ではなく、即刻検査しなければいけない。当然である。家族の誰かが検査されれば、その家族は行動を自粛するものである。

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 日本国は小中高という学校教育機関の教育機能を失った。原因はAさんであるが、反省すべきことは、なぜそのような人が首相になっているかということであって、Aさんではない。政治システムを変えなければ、第二、第三のAさんが出現し、同じような結果になる。

 今回の失敗を振り返ると、教育機能をストップさせるなら、事前に、教育の最高責任者(文部科学大臣)に相談しなければいけないはずだが、独断でストップさせてしまったことだ。そのような人物が国家の最高責任として存在できることが、国家的危機であると思う。くり返すが、Aさんに変わる人物がいない、のではなく、そのような人が居座り続けられる日本の現行システムが問題なのである。あなたの周りをみれば、優秀な人がたくさんいる。「政治だけには関わりたくない」という感覚や意識、「政治だけには関わらないで」と家族に言われる社会意識、をつくった政治システムが問題なのだと思う。

 今、まちがえてはいけないことは、日本国憲法は現時点で触ってはいけないということだ。それは権力者の力を制限し、国民主権を守っている。国家の急務はコビッド19対策であるが、その次は第二、第三のAさんが出現しないようにするための法整備、法律を作ることである。再び、独断が行われないように!

 この文章を書いた動機は、教育の機会を奪われた子どもたちの気持ちを思ったからである。今回、子どもたちには大変申しわけないことをしたと思う。私は教育者であるが、それ以前に一人の大人として心から詫びたい。ごめんなさい。


6(金)
 このページを読んでいる中学生諸君はすでにご存知のことと思いますが、理科の勉強をしたければ、別ページ『中学校理科の授業記録』をご覧ください。楽しい学習時間を過ごせると思います。


16(月)
 日本の人々は家に閉じこもり、人との交流が少ない時間を過ごしているようだ。多くのそのような人は、精神的に良くない環境にあると思うが、1つだけ良いことがある。それは睡眠時間を十分に確保できることだ。

 私は大学生の時に生物学を専攻し、中でも免疫学の研究をしていて、担当教授から「岡崎の理化学研究所で、卒業後も続けないか」と声をかけて(推薦を)頂いたこともあるので、一般の人より免疫やウィルスに関して科学的な知見を持っている。そのように断った上で科学的な話をさせてもらうと、人には「自己免疫力」というものがあって、体内にどのようなウィルスが侵入しても、自分の力でそれを無力化することができる力をもっている。

 この免疫力は大きく2つに分類できる(自然免疫獲得免疫)。

 1つは体内に侵入してからすぐにはたらき始めるもので、少量のウィルスならばこの力で対応できる。つまり、感染しても発病に至らない(自然免疫ともいう)。自然免疫は誰でももっているもので、ウィルスに限らず体内に侵入したすべての外敵を退治できる万能型のものである。この免疫システム弱点は、十分な栄養と睡眠時間が必要なことである。つまり、心身が疲労している人は自然免疫力が低下し、ウィルスの増殖を許してしまう。

 もう1は体内に侵入してから1週間後にはたらき始めるもので、この免疫効果は非常に高く、短時間に大量のウィルスを無力化できる。一般に「免疫」と言われるものは、これである(獲得免疫ともいう。抗体ができた、ともいう)。抗体は特効薬よりも優れた物質で、副作用がない。抗体は狙ったウィルスだけを攻撃する物質なのである。抗体は自分の体内でつくられるが、その生産プログラムを獲得すると(獲得免疫ができると)、抗体の生産はあっという間なので、大量のウィルスが侵入しても大丈夫なのである(二度とかからない状態になる)。

 みなさんがよく知っている「予防注射」の原理を知っているだろうか。あれは、小量のウィルスを体内に注入し、1週間ほど(ウィルスによる)病気にならないように注意しながら、あなたの体にプログラムができるのを待つ(プログラムを作らせる、獲得免疫をつくる)、というものである。ウィルス量が多ければ発症し、少なければ(プログラムができずに)失敗となる。

 したがって、十分な睡眠時間と栄養をとっていれば、ウィルスに感染しても発病することはない。つまり、はじめは自然免疫によって防御し、1週間後からは獲得免疫によって完璧な防御(そのウィルスには二度とかからない)ができる。くりかえすが、人体は2つの自己免疫力によって、守られているのである。

 ちなみに、私は昨日21時消灯、本日5時半起床だから、若干寝すぎとはいうものの肉体はいたって元気である。さらに、精神の健康を保つ(心身のバランスをとる)ためにHPを書いたので、これから朝食を食べ、教員として働き、運動し、文化的活動を営み、24時間トータルで健康な人として輝きたい、と考えている。

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