韓国のキムチーな旅 1997/taka


私の日記 3月29日

[カーファージャの朝食][刺身を食べる][手紙出すからね!][夢見る布団]

カーファージャの朝食
 私が起きた時、チョーハンジョンは畑仕事に出た後だった。彼に礼を言いたかったし、話もしたかった。
 暫くして、カーファージャが朝食を出してくれた。
チョビョンサンと私は美味しく頂いた。昨夜採った貝もあった。
 食事が終わると、チョビョンサンが私に言った。
「どこかに行きますか?」
「はい。」
と答えた。
 私達2人はバスに乗って出かけることにした。バス停は、
「有るけど無い。」
つまり、
「どこからでも乗れる。」
歩きながらバスが来るのを待ったが、なかなか来ない。
やっと来た。
しかし、5分ほど乗って降りた。
私達は記念写真を撮り、海岸線に沿って歩いた。この時は満潮で、見事な浜辺を見れずに残念だったが、楽しかった。
 やがて、少し大きな漁港に出た。

 刺身を食べる
 この漁村にはたくさんの露天と新鮮な魚を食べれる店がある。どの店にも、今日採れたばかりの新鮮な魚介類をたくさん並んでいて、私達は見て回った。その中に、昨夜の貝もあった。
チョビョンサンが、
「魚を食べたいですか?」
と尋ねた。勿論、
「はい。」
と答え、続けて、
「刺身は食べれますか?」
と尋ねた。チョビョンサンは、
「はい。」
と答えた。
私は新鮮な魚の泳いぐ水槽を見つけて、その店の中に入った。
 私達は、海の見える窓際の席に座った。女主人が注文を取りに来たが魚の種類が分からない。チョビョンサンも、魚の種類までは分からないので、私は、靴を履いて店の外に出て、彼女と今日のメニューを選んだ。
 ・ エイ一匹(体長50cm)
 ・ 赤貝  ニ個
 ・ トリガイ一個
 ・ ナマコ 
 ・ ホヤ  一匹
である。お腹が一杯だったこともあって、随分変わったものばかり頼んだ。
「変な日本人。」
と思われたかも知れない。
それから、焼酎で乾杯した。
私達は気持ち良く酔った。
やがて、氷の上に私の注文したものが奇麗に並べられて出てきた。
山葵もある。

チョビョンサンと一緒に遅い昼食を食べて、幸せな気分になった。彼の
「たくさん食べましょう。」
とか、
それから、お母さんの何回も、何回も食事を出すもてなしには、、、
また、
「お酒は、Good Friend. 」
であることもまた。

家に帰ると、の作った昼食が待っていた。
あの美味しい蟹味噌ベースのキムチ、鍋もの、貝と蛸をゆでたもの。とてもおいしい。
そして、私達は、また酒を飲んだ。

 手紙出すからね!
 いよいよ別れの時が来た。
 もう一泊することも出来たが、私は当初の旅の目的の一つである『南大門市場の散策』を選択した。チョビョンサンとカーファージャは、私を見送ってくれた。
 幹線道路に出ると、チョビョンサンはタクシーを止め、私のために交渉してくれた。タクシーには、母子が乗っており割り勘になった。2千ウォンだった。
 泰安に着くと、その足でソウルに向かった。
 19時30分、ソウルに着いた。

 夢見る布団
今日の宿は、安国付近の安宿にしようと決めていた。
しかし、予定していた宿は満室で断わられた。次に、そこで紹介された宿を尋ねたが、ここも満室で断わられた。
「まあ、いいさ。」
ということで、いくつか飛び込んでみた。
 すると、すぐに感じの良い宿が見つかった。料金は高めだが仕方無い。
「2万8千ウォン。」
トイレシャワー付きのダブル。何より良いのは奇麗な布団。朱色と水色ベースの原色が美しい。
「韓国だなあ。」
と実感する。チョビョンサン家の布団ともイメージがダブった。
「はい。お願いします。」
私はここに決めた。

 重い荷物から解放されると夕食に出かけた。
 帰ってくるとバスタブにつかり、寝た。

引き続き私の日記 『3月30日』をご覧ください。

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