私の日記
                
 ソウル金甫空港にて記す
                 
 1997 12 23(火)晴れ

 ==◎今日の日程=======================
 移動日: 名古屋14:30→16:20ソウル
      ソウル20:10→23:55ホーチミン

  ・ タクシーで市内へ
                          ホーチミン
 ===============================

  妹が空港まで送ると言う。有難い話だ。
  サービスの良い話に、私はくすぐったい気持ちがした。

  40分ぐらいで着く、と言っていたら本当に着いてしまった。
  途中、マクドナルドでダブル・チーズセットを買う。
  チェックインを済ませてから食べるつもりだ。

  12時半。予定通り名古屋空港着。
  妹とは荷物を降ろしたところで別れた。

  航空券引き替え所とチェックイン・カウンターで、各々10分づつ
 待った。いつも通りだ。その間、私は飲みかけのコーラとポテトチッ
 プス、そして、ハンバーガーのことばかり気になった。コーラがこぼ
 れると大変だし、ポテトもチーズも冷めてしまっては台無しである。

  出国審査所に向かう。
  そこでは、残り4ページしかないパスポートの空ページにスタンプ
 を押されたのでショックを隠せない。しかし、これで夏の旅行前に新
 しくパスポートを作り直す決心が付いた。

  「春休みは何処に行こう?」
  マレーシアのヒーとは疎遠になって、クリスマス・カードすら送ら
 なかったし、オーストラリアのパッケージ・ツアーに参加しようかし
 ら?

  ところで、最近の私には女性が二人ずつ現われる。よく考えれば、
 これは最近に限った話でないが、困ったことに、、、(中略)、、、
 作品づくり、芸術的欲求となって昇華されているという事実も否定で
 きない。

  最近の問題点2つめは、『やる気が起こらない』である。
  その原因1つに、『環境の整い過ぎ』がある。
  時間的にも金銭的にも満足過ぎて眠い。もっと不便になりたいが、
 そうする勇気もないし、第一したいことがない。目標も狙いもない。
 それに、初めから『ねらい』や『目標』を立てるは私に似合わない。
 私は行動する人間だ。行為者。だから、今回のベトナム旅行だって
 目標を『散歩』と決めることは危険だ。

  正直な話、『旅について』なんて全然書きたくない。旅とは関係
 ないことがフツフツと湧き出てきて、私はそれを書きたい。

 ホーチミン空港に野宿できない
                 
 1997 12 24(水)晴れ

 ==◎今日の日程=======================
 (空港タクシー)→02:00ホーチミン市内
   ・ 午前2時半、消灯。
   ・ ホーチミン→ハノイの航空券手配
 ホーチミン11:00→13:00ハノイ
   ・ 水上人形劇鑑賞
   ・ 翌日消灯

                            
ハノイ泊
 ===============================

  午前0時。
  私は、一刻も早くホーチミンを離れたかった。本当は、空港に野宿
 して朝一番ハノイへ飛びたかった。しかし、野宿できないと言う。誰
 に聴いても駄目だと言う。しかし、屋外で野宿する程の勇気はないの
 で、タクシーに乗った。7ドルだと言っていたが5ドルになった。市
 内の安ホテルは、15ドルを8ドルにした。

  午前2時。宿の扇風機を回す。
  カチカチカチ
 「良い音だ。」
 シャワーを浴びて髪を洗った後の身体に心地よく響く。

   +++

  「もう、9時だ。」と思い、街に出ると7時だった。日本と2時間
 の時差があることを忘れていた。旨いフォーを食べる。
      まだ、現地通貨『ドン』を持っていないのでドルで払う。
       1ドル=ベトナム式うどん『フォー』+コーヒー

 
  「こんなことなら朝6時半のフエ行き列車にチャレンジすれば、、」
  「でも、しなかった事はやりたくなかった事。」
  などと思う。

     ※ 銀行で両替
      500ドル(トラベラーズチェック)=6083550ドン
      私は、
      1ドル=13000ドン=130円
                  100円 =10000ドン
      で計算することにした。

  
 (写真上:バイクタクシーで空港に向かう。30000ドン。
      今思うと、飛んでもない価格で乗った。)
                      

  ところで、今、飛行機の中にいる。ハノイ行きの便だ。
 「よくぞ11時発チケットを手に入れたものだ。」

  * ホーチミンには何も無かったなあ。強引な客引きもいないし。
   シクロ(上の写真右の自転車タクシー)だって大したことない。
  (私が強くなったのか?)それにしても暑かった。午前0時に着
   いたのに暑い。エアコン無しで何とか寝れる感じ。

  * ホーチミン市に住む人の多くは、ホーチミン市をサイゴンと
   呼ぶ。私は、サイゴンはホーチミン氏によって侵略された?と
   解釈してみる。

  * この飛行機の喫煙席はがらがらである。

  結局のところ、面倒をしたくない自分に気付く。
  時間を金で買うになったし、買えるようになった。そして、便利
 なものを追及している。しかし、こうした変化に逆らわず、今の自
 分を受け入れよう。過去に囚われる必要はない。

  Macで文字を打つようになり、ノートに書くことが煩わしくな
 った。これは、ノートをそのままインターネット上に提示できない
 ことが原因である(できるけど、したくない)。私は表現したい。
 主張したい。見せびらかしたい。露出狂かも知れない。

  現代の子供達は、キーボードを打って変換。こうして漢字離れが
 激しくなる。大学の講義もノートパソコンにメモする。デジタルカ
 メラでパチリ。

  12時50分。
  ハノイ市内は厚い雲に包まれている。

 
 (写真上:Bia Ha Noiを飲む。とても幸せな気分になる。 Beerを飲
 むと、いつも幸せな気分になるから不思議だ。このリラックスしたム
 ード。何回も繰り返されたBeerの楽しい気分が私を楽しくさせる。)

  今、喰ったもの(写真上)は旨い。
  「これと、これと、これ。」
  私が何だかんだと注文しても、旨いものを作ってくる。彼等は大
 したものだ。麺もキノコもトマトも、入っていた。(6000ドン)
                        
  
「次は、床屋に行こうかな。」

 
 (写真上:ハノイ中心にあるWater Puppet Theaterにて)

  水上人形劇を見て来たよ。
  以前、鶴舞公園で見たものと同じだった。嬉しいという感じ。隣の
 カナダ人女性は1人で来たことが寂しいようで、盛んに私に話しかけ
 た。席は前から2列、右から4つで、音楽の演奏者もよく見えた。

  23時を過ぎた。

  日記の整理に茶店に入る。

  この店のマンゴジュースは大変美味
 しい。何杯でも飲みたくなる。とろろ
 ジュースのように『とろっ』と香ばし
 い。
  そして、飲んだ後が美しい。透明な
 ヌメリが、良く冷えたグラスに溶け込
 んでいく。

 (右図:『私のスッケチ』から)

  それにしても、運良く11時の便が取れたものだ。
  ちょっと「2万円が口惜しい」けど、この出費は分かっていたこと
 で、気にする必要ない。、要は、現在楽しんでいて、それが私にとっ
 ての唯一の事実なのだ。

  部屋に戻る。
  今日は、4ドルの素晴しい部屋になったが、階下ではX’masパー
 ティーをやっていて、もう「ありがとうございます」。



  1日ツアー『Ninh Binh』
                 
 1997 12 25(木)曇り

 ==◎今日の日程=======================
   ・ 1日ツアー参加
   『Ninh Binh』

 ハノイ(夜行列車)21:30→
                             車内泊
 ===============================
           <昨日申し込んだツアーの内容>
        ・ 行き先:HOA LU - TAM COM
        ・ 内 容:3時間のボートツアー
              10、17世紀に立てられた寺の見学
              6時半出発、17時帰宿
        ・ 料 金:18ドル
              エアコン・パス、入場料、昼食、ガイド、
              サービス料を含む

  6時15分起床。
  階下に降りる。迎えのバスは時間通りに来ないだろうと予想して、
 朝食。
  さすが、旧フランス領だけあって、フランスパンは本当に美味しい。
 コーヒーとオムレツも頼んだ。(7000ドン)

  食事を終えると、出発時間を30分オーバーした。私は深刻な問題
 に直面している。「バスが来るかどうか。」

  1時間遅れのバスでは熟睡した。

         ===3時間===

  目的地に着くと、私はニュージーランドの女性と2人で小さな木製
 ボートに乗り込み、中国の桂林を思わせる舟遊び、否、寺巡りに出発
 した。漕ぎ手は、30代前半の女性で元気一杯だった。

 
 (写真上:こんな洞窟を何回か通る。ボートの上からみる水田や岩
  山は奇麗だ。アヒルが稲の周りを忙しく泳いでいる。食事の時間
  らしい。)

  メインのお寺はというと、写真上右の仏像らしい。がーん、とハ
 ンマーで頭をたたかれたように素晴しい。

  そして、折り返し点に着くとボートの女性が売り子に変身する。
 がん、がーんと、ハンマーで2回殴られたようだ。しかし、私は負
 けない。何も買わない。

  帰り道、勝手に私の写真を撮ったおじさんが10000ドンで買
 えと言ってるが、買わない。

                   今日のツアーの反省:なし

  19時36分。昨日と同じカフェに来た。マンゴジュースを頼む。
 とてつもなく美味しい。その前に、私はフォーを食べた。細口の麺に
 肝、焼き豚、湯で卵、水ギョウザ、アゲ、ニラ、ネギ、それから、名
 前の分からない野菜が入っている。旨い。5000ドン。

  ところで、私は今夜21時発ラオカイ行き寝台列車の切符を持って
 いる。そして、来年1月4日、20時ハノイ発ホーチミン行きの航空
 券も予約してある。コード番号JWXW9。

 

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私の日記
『フィルムが足らないよー』
1997 12 26

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