バゲハット/バングラデシュ1999/日記 27 DES/taka を提示しました

  
  私の日記            
 12月27日(晴れ)

  ==◎今日の日程====================
  ・ バゲハットのヒンドゥウ寺院観光
  バゲハット(バス)→ クルナ(バス)→ ジェソー 
  ・ ジェソー市内散策
                        ジェソー泊
  ============================

  7時に起きて朝食
 
 (上左:部屋には
緑色の蚊帳がある。ツイン、シャワー付で80タカ(160円))
 (上右:ホテルの中庭)

  それから、すぐ『ヒンドゥ寺院』に行った

  けど、リクシャーの運ちゃんが道を間違えて大変だった。「どう
  して?」と真剣に聞きたくなるほど知らない。住民に訊ねても分
  からなかったり、違う場所を教えたり。結局100分間かかった。

  
  (上:元気な運ちゃん。舗装道路だったり土だったり)

  ヒンドゥウ寺院
  やっとの思いで着いたのに、すぐクリケットをする。広場の少年
  達の「おいで、おいで」に誘われるまま。
  (左:クリケット青年)

  ピッチャーに抜擢され、とっても打ちやすい球を投げたら、
  激しいブーング。なら、
  「なめるなよ、少年!」と、上着を脱いで準備運動をして第2
  投、第3投、第4投、、、投げまくる。誰も打てないので面目
  を保った。「ふー」

  次はバッター。5回スイングして全て空振り。私はクリケット
  をしたことがないし、ワンバウンドしたボールを打ったことが
  ないけど、言い訳しても始まらないのでゲームはこれで終了。
  目的は寺院参拝なのだから。
 
 (上左:寺院内部の天井。モスクと同じ作りになっている)
 (上右:寺院の外観。手前の広場でクリケットをした)

  街からここまで、沢山時間を費やして来たのに、寺院参拝
  は5分。まあ、そんな程度なのである。昨日のモスクの方
  がずーっと良い。

  帰り道は、途中でリクシャーとバイバイした
  初めの約束は30タカだったけど、50タカ(100円)あげ
  たので目を丸くしていた。喜んでくれたかなあ
  

  (上:リクシャーの上から撮影。彼には3人の妻?がいる)

  次は、運ちゃんと別れた村でのスナップ
 
  (
上左:青いリクシャーは私が乗っていたものです)
  (
上右:米を作っている。雨期には数メートル増水する。)

 
  (
上左:後ろの建物は建築中のモスクで、誰もが喜んでいた)
  (
上右:バス先頭部分は、女性優先になっている。イスラムの教えだろう)

 
  (
上:ジュートの作業場にて。ベンガル地方はジュート()の主産地)
      
植物『綱麻(つなそ)』の繊維部分をジュート呼び、これから
       粗布や南京袋を作る

 
  (上2枚:「茶屋に入って一息付こう」と間違えた。人がどんどん集まって、また大変)
       今度は、店の主人にご馳走になった。それから、自分の
       顔ばかり写っているので嫌気がするけど個人のページ
       だし文句有るか! と開き直る。また、現地の人々も
       外人と一緒に写る方が嬉しい。

  茶屋を出ると気分が良くて、歩くことにした
  (左:道行く女性)

  30分程すると少し疲れたのと、午後からの日程が気になり
  始めたのでミニタクシーに乗ることにした。けど、来るタク
  シー来るタクシーどれも満員。結局、さらに30分程歩いて
  から、とある青年の自転車に乗せてもらい、次の『鉄道駅』
  でミニタクシーを捕まえた。
  「自転車青年、ありがとう!」
  
  (上:ミニタクシーで自写。運ちゃんはよそ見している。)
  
  ===

  宿に戻ってからは良くない

  鬱っとうしい少年が部屋の前まで付いてきて「バクシーシ、
  バクシーシ(喜捨)」と金をねだる。ついには「100タカ、
  100タカ」と連呼し始めたが、その金額の法外さは、昨日
  出会った青年の月収(1700タカ)から比較すれば明らか
  である。少年は私を人間扱いしていないのだ。もし、彼が
  道端で偶然私に出会い「バクシーシ」を謙虚に、当然のよ
  うに要求したなら私は与えたかも知れない。

  少年はまだ鳴いている
  「100タカ、100タカ」
  と、猫が食い物をねだるときの哀れな声で鳴いている。

  ドン
  私は力任せに扉を叩いた

  少年は消えた

  もう1つ嫌な話が有る。私が宿の親爺に別れの挨拶をした
  ときの事だ。彼はホテルを経営する身分なのに「バクシー
  シ」と言ってしまった。単純に所持金や年収を比較すれば
  私の方が裕福だけど、日常生活の場においては逆転する。
  彼が私に「バクシーシ(例えば、宿代無料)」を施すべき
  である。

  この「バクシーシ」問題に付いては、今後も様々な場面で
  突き当たったが「心の豊かさと所持金は比例しない」事を
  以上2つの事例から学んだ。また、私はこの旅行中、何回
  か「バクシーシ」したが、それは人間同士の当然行為とし
  て行った。
1番積極的な「バクシーシ」は、小さな寺で熱
  心にお参りしていた老人に100タカを与えたことだ。陽
  が沈み、冷たい風が吹きはじめたころ、私は彼と出会った。
  (略:あとで書きます)

  日本社会において「バクシーシ」を積極的に行うことは珍
  しい。『募金』の形はあるけど、それは対個人ではなく、
  非常に不明瞭な形で行われることが多い。

  ===

  宿からリクシャーでバス停へ。
  そして、クルナ行きのバスに乗った

  クルナから『ジェソー』へ行くことにした

  午後4時、ジェソー
  茶屋に入り、地図を広げて「此処にいきたい」と話を始め
  たけど、全然通じない。どうやら、地図を知らない。生ま
  れてから見たことがないようだ。面白くない記号だけの紙、
  と思っているようなので、これでは東西南北も分からない。
  私は外に出て、いつものようにリクシャーの運ちゃんに頼
  むことにした。

  方法は少し変わっている。つまり、
  「レナ・ホテル」
  行き先を連呼するのだ。すぐに5、6人集まり、やがて、
  英語の話せる通行人が参加する仕組になっている。いざ、
  値段交渉になって法外なことになったら「バイバイ」と言
  う。これは大切なことだ。そして、30メートル歩いてか
  ら、同様の方法を繰り返せばよい。これはバングラデシュ
  の歩き方テクニックの1つである。

  
  (上:リクシャーの上から写す)
     ちりんちりんと自転車のベルの音が心地よい


  
  (上:レナホテル前の道)
     ゲートがあって、歩行者専用道路になっていた
     この先、100メートルに最大のモスクがある

  レナホテルは、オンボロ。
  70takaで、とっても安い
  でも、大丈夫

  荷物を置き、さっそくモスクを訪ねた

  
  (上:モスク正面にて)
     ビデオを回すと人がどんどん集まってきた。
     ここは宗教施設なので、慎み深く、かつ、
     畏敬の念を忘れてはいけない。

  すると、サイレンが鳴り、コーランが響わたった
  人々が階段を上がっていく
  「たぶん、2階でバクシーシ(無料の食事)を貰うの
  だろう。私も欲しいけど、、、」

  しばらく迷ったけど、私は裸足になり、階段を上った
  やはり、人々が食事している。あとは、誰かが「おい
  で、おいで」の手招きをしてくれるのを待つだけだ。

  
  (上:バクシーシ)
   挽肉のカラ揚げ。ご飯。豆。生野菜。松の実、その他

  それから、別な男に誘われるまま『礼拝』した
   1 立つ
   2 「講和」を聞く(数分間) 
   3 両手を膝にやり
   4 両手を(体側に)もどす
   5 (しゃがむように)両手を床に付け
   6 おじぎする(尻は浮かせる)
   7 戻す
   8 5、6、7を繰り返す
   9 (急に)立ち上がる
  10 (右手を上にして)腕を組み
  11 (急に)しゃがむ
  12 おじぎ(尻は浮かせる)
  13 戻す
  14 両手を膝に置き
  15 座ったまま、一礼
  16 首をゆっくりひねる(真横:右→左)
  17 両手を(本を広げるように)宙に浮かして
  18 祈る(個人的なもの)
  19 その手をそのまま顔にやり
  20 両手でこする
  21 起立
  22 両手を耳の後ろに当てる
  23 3〜20を2回繰り返す
  24 最後は、顔をこすって終了  

  そしたら、なんだかムスリム気分になり帽子が欲しくなる
  
  (上:帽子屋さんにて)

  それから、街をさまよった。細い道を進んでいくと店は
  どんどん小さくなり、ランププの明りも細くなりバラナ
  シ(インド)の路地を思い起こした

  23時
  寝た

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