B 私の日記[7月23日を提示しました

  私の日記               7月23日

  ==◎今日の日程====================
  終日移動
  パナマ→ ダビッド→ 温泉入口(ロバ、徒歩)→ 温泉

  ・ 露天風呂に入る
        移動(温泉(徒歩)→ 温泉入口(ヒッチ)→? 
                      
ボケテ周辺の宿泊
  ============================

    雨が音をたてて降ってきた
    稲妻もある
    何時か見当もつかぬ
  
  6時17分
  移動日の今日は、素早く行動するに限る。がばと起きだし、
  パンツのまま階段を降り、玄関から外を見る。
  
    やはり雨

  てきぱきパッキングして宿代を払い、タクシーを拾った
  ダビッド行きバス停まで1$

    乗り場では言われるままに荷物を載せたが、バスは
    たった今出たらしい。8時発を10.6$で買い、辺り
    を散歩した

  朝食は、通りに面した屋台で
  ・ コーヒー2杯
  ・ 揚げ物2種類
  ・ ゆで卵
  ・ 1.3$
  隣のおじさんは、肝の煮汁と
  小さなカレー色のパン5つで
  0.3$

 (左:バス停のある通り)

    それから、まだ時間があったのでファースト・フード
    店でマンゴジュースを飲む。でも、本当の目的はトイ
    レ。外の有料トイレより清潔なのだ

  バスは定刻通り発車した

  車内は驚くほど快適で、ビデ
  オで笑う。だけど、他の客は
  笑わない。 何故? 
  クーラーが効き過ぎて寒いの
  かなあ

(左:バス内にて)

  

    11時50分 サンチャゴで昼食
    ・ チキンとライス
    ・ 芋のようなもの
    ・ コーヒー
    ・ 高いけど旨い(2.8$)

  15時5分前、目的地に着いた
  私は「15時のバスが、、、」と焦っているが、荷物は1番
  奥にあるんだよなー。1番に乗ったから、、、

  荷物(この頃は、青いカバーが美しかった)を受け取ると
  「カルデラ、カルデラ」
  「ボケテ、ボケテ」
  と言いながら、人ごみを掻き分ける

    待ちは2つあって、カルデラ(温泉のある場所の地名)
    が無ければボケテ(高原の涼しい村)にする。でも、
    第1候補は『温泉』で、この曇り空なら当然の選択だ

    ===

    ボケテ(温泉)行きバス発見
    そして乗車

  1時間後、「温泉に行きたい」とも何とも言っていないの
  にバスが止り、チケット売の少年に「ここだ」と言われる

  私は1人降りた
  その3叉路には何もなくて「温泉あるのかな?」

  走り去るバスの砂埃を眺めながら「おーい、待ってくれ!」
  と追いすがりたい衝動に駆られる

    また、やっちまったかな

  未舗装の細い道路のかなたに山があるけど、そこ在るのか?
  この白い車は観光客のものだから、ここから徒歩なのは間違
  いないだろう。荷物は『あそこの店』で何とかなる

  その店に行き、温泉までの時間を訊ねると45分。日没時刻
  を計算に入れると不可能に近い。夕刻のスコール、山の暗闇
  は命取りだ。でも行きたい!

    私は6時半に帰ってくるから、と店の夫婦にお願いして
    2$渡した。彼等は断わったけど、今宵の部屋を無心す
    るかもしれないし、第1、シャッターを降ろして店を閉
    められたら困る。彼等の家は遠くにあるらしいし、見渡
    す限り他の『建物』は当てにならぬ

  歩き始めるとすぐ、2人組観光客に出会う
  「温泉ありましたか?」
  「無い」
  「何分探しましたか?」
  「往復で2時間」
  「何か情報ありませんか?」
  「橋を渡ったところに『温泉500メートル』の看板があるけ
  ど、いくら探しても無いよ」

  「どうも有難う!」 
  「良い旅を、そして、グッド・ラック!」

  なるほど、私には『幸運』が必要であることが分かった。
  大変貴重な情報である

    まず、走る
    前方に『ロバ』発見
    あれをゲットしたい

  乗る
  
  もちろん『ロバ人』に勧め
  られてから乗る。これで、
  案内人も獲得した。

(右:なぜか舌が出る)


  
  ロバ人(2人)は、熱心に現地の言葉で案内してくれたが、や
  がそれは「5$」の連発に変わった。足も止った。しかし、私
  のグッド・ラックが潰えては困る。何も分からない振りしてナ
  イス・スマイル。そして「アグアカレエンテ(温泉)」を連発
  した。

    ロバは歩み始めたが、会話は無くなった
    1人はロバを走らせ、先に消えた
    (彼等は草刈るための刀(50cm)を持っている)
    (何だか不気味)
    (私は草ではありませーん)

  橋を渡ると『温泉500メートル』の看板が出た
  ロバ人はその方向に曲がり、坂を登り、細い脇道で私を降ろし
  た。私は1$を渡して礼を言った。

    1人でここまで来れなかったので、本当に嬉しかった

  そして走った

    ===

    5時半を過ぎていたので、10分間探して見つからなか
    ったら諦めよう
    ===

    小さな小屋を見つけた。少女が夕食の支度をしている

  声を掛けたが、私が焦っているからだろう、話が通じない。そ
  うこうしていると若い男がやって来て案内してくれた

  「風呂は4つ存ります」
  「好きなところでどうぞ!」

  やっほー

  入浴時間は10分

  でも、ビデオを回
  わし、どこかのリ
  ポーターの様に調
  子良く喋った

(左:絶好調の著者)


  
  信じらんない露天風呂を満喫して、硫黄の匂いにまみれながら
  パンツを履いて、辺りの景色も撮影して(下2枚)、ダッシュ。
  日没は近い

  
  (左)湯温は41〜3度
  で完璧で、地面から湧き
  出てる
  「こんなの有り?」
  って感じ

  
  (左)これも4つの温泉
  のうちの1つ。中央の石
  垣がそれ

  「蝋燭灯して星を見なが
  ら、、、」と思う

    汗を掻き掻き、家路を走る

    「あの少女(青年)の家に泊まりたいなあ」と思いながら
    走る

  (左:18時2分 スタート)

  ===
  ===

  18時半、荷物を受け取る

  そして、今度は宿を見つけなければならない。そにには、ヒ
  ッチが最高だ。運ちゃんに、宿を紹介して貰おう

    トラックを止める

    「何処かに宿はありませんか?」
    「乗れ!」

    ===

  運転手の男は、大きな家の前に止ると『おかみさん』と話を
  して走り去った

  「ムチシマス・グラシアス(大変有難うごさいます)

  案内された部屋は(ホテルなんだけど)家人の衣類や本が沢
  山あって、壁には絵が何枚もある。料金3$。私の幸運は最
  後まで続いたのである

  その家の経営するレストラン(テーブルは1つだけ)で食事
  を作ってもらいビールも飲んでご機嫌だなー

  (左:レストランにて)
  
  それから、もう1本ビールを買って
  夢を見るだけ

  (左:グッドナイト)

続きをどうぞ!

私の日記 24日


  ◎ 宿情報
  <場所> 私の泊ったところは、温泉入口の南、車5分
       宿の名前『?』
  <料金> 3$
  <おすすめ> 温泉で泊りましょう! たぶん誰か居ると
       思います。だけど、情報が不足しているのと、
       山道は大変危険(天災、人災とも)なので、や
       っぱり『おすすめ』は取り消します

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