このページは、旅行記インドネシア2000夏です

  私の日記
          

  7月29日               
  ◎ タナトラジャ3日目 ==============

  
終日: 葬式見学2<レセプション> ババ村
                      
ランテパオ泊
  ==========================

  7.30 起床。バクソを喰う。ラーメンのようなやつで2500ルピー。
  私のは「玉子」が入っていなかったけど、うまかったので許す。そ
  れから昨日と同じ店で
赤飯と卵とコーヒー(1000+1500+1000=
  3500ルピー)。大変満足。

  9.00 ソラは待っていた。すぐに出発したけど『ベモ』はいない。
  おかげで
40000ルピーで車をチャーターすることになった。これは
  完全に彼にミスで、もっと早く出発すれば良かったし、私はそうし
  たかった。(でも体調不良なので、それでのいいかも。36.7度C。
  クラビット1錠服用。)

  9.30 スタート
     今日は違う村の葬式見学(レセプション)に行く

(上2枚:山道を歩き始めて20分。参列する人々の姿を発見!)
 
左は『豚』、右は『パーム(やし)ワイン』を運んでいる。私の
 お土産は前回と同じで『煙草』1カートン。

  10.20 ババ村着

  今始まったばかりの感じ。いい感じ。昨日殺された水牛の肉がある。
  それから、いろいろ
  

  (上:母屋から撮影)

  手前の
緑色のテーブルには「マイク・セット」が準備され、外のスピ
  ーカーと繋がっている。そして、
「誰々さん一家到着!」「お土産は
  水牛#匹、豚#匹です。」
と放送する。写真には豚3匹が写っている。
  
  (左:生贄の豚)

  この一家が席に着いたら、あっちほうから音楽が聞こえてきた。
  近寄ると、
子供合奏団。「めちゃんこ上手い!!」と関心してい
  たら一応『プロ』らしい。そして、奥のほうではエキストラ兄ち
  ゃんが素晴しい笛の旋律を奏でていた。(写真下2枚)

  
  

  さて、レセプション会場は男女別になっていて、私の撮影している
  音楽隊からは手前が女性、奥が男性。(写真下)

  

  そしたら今度は、民族衣装を着た男女を先頭にして、ながーい行列
  がやってきた。音楽を聞きほれていて私は撮影チャンスを逃したが、
  帰るところはゲットした。
  
  (上:
「いったい何の行列?」
  とソラに質問したら、
「お茶のサービス」。なるほど、よくよく
  みると、お盆の上には『水』『コーヒー』『ティーパック』『煙
  草』『お菓子』がある。

  ===

  しばらくして、次の団体さんが来た。(写真下)
  

  
先頭の男性が、この一家の一番偉い人。次の男女2人は、出迎え
  役の人。次の
スゲ笠の女性は偉い人の婦人で、その後に女性、男
  性と続く。また、奥のほうに水牛が見えるが、これは高価なもの
  である。何故なら
白黒タイプで、1頭500万ルピーから。

  ===

  ちょっと飽きてきたので散歩。
  
 そしたら、
 
あっちこっちで豚を料理して
 いる。だけど
「包丁でぶすっ」
 とやられそうで、奥まで入れ
 ない。

 (メイン道路でも7、8組調
 理しているけど、やっぱり怪
 し雰囲気が1番。)

 ◎ 豚のパピヨン 調理法

 その1: 豚の心臓をぶすっ
    豚を横にしてから、心臓目がけて一撃である。何回も現場を
    見たが、ナイフを抜いた瞬間、びしゅゅゅゅゅーっと飛び散
    り、サロン(男性用の巻きスカート)を汚した少年がいた。

 その2: 血と肝臓を竹筒にとる
    豚はさぞかし痛かろう。何故なら、刺された部分を手で抑え
    られるので内出血状態になり、心臓から出た血液は腹腔内に
    たまる(肺にも)。もう、めっちゃんこ可愛そうで見ていら
    れないけど仕方ない。人間様は、その血全部を喰おうと企ん
    でいるのだから。(写真下)
  

 その3: 毛を焼く
    解体する前に軽く焼いて、その剛毛をパラパラパラーッ
    と竹ではらう。(写真下)
   

 その4: 解 体
 その5: 肉を角切り
 その6: 味付け

    写真下のように、塩、生血(竹の筒)を入れ、手で
    かき混ぜる。調味料はこれだけ。そして、できたも
    のを別の竹筒に入れる。
   

 その7: 焼く
    竹の筒ごと焼く。バナナの皮をまるめて『蓋』に
    するが、そこから水蒸気が出なくなったら完成。
  
 (上:勇気を出して、ファインダーごしに撮影。)
  みんなこっち見てるー。こわいなー。
「うまそうな外国人」
  んて思っているんじゃないだろうね。ところで、上の写真では
  最終段階『その7焼く』に至っていないが、写真左下の竹筒に
  入れ、立てたまま、こんな雰囲気で焼く。

 その8: 食べる
   
  (上:豚のローストを食べる著者)

  このローストは旨いけど、先に説明した『パピヨン』はま
  ずかった。塩が効いていない。コショウと塩の加減が悪い。
  他の料理人(といっても素人)のは、旨いと思うけど、、、

  
  (上:米とローストと野菜のパピヨン)
  手掴みで食べるんだけど、旨いよ。

  
  (上:パームワインを飲んでご機嫌。)

  <日記帳から> ソラはビデオの使い方をマスターして満足してい
  る。私はパピヨンやロースト・ステーキ、パーム・ワインで満足。

  それから、豚を殺すのを見たり、
  Oh!  My God!

  君は何もしない、できない。

  人が豚を殺すだけ。豚は殺されるだけ。何とか、できるだけ静かに、
  あるいは、痛くないようにと願うだけだ。それ以外に何ができよう
  か!!!!!

  それから行列について歩いた。たくさんの人々を見た。もし、彼等
  が裸であっても何ら違和感はない。これからイリアンジャヤに行く
  けど、むしろ裸のほうが自然である。何で服を着るんだろう。ただ
  安くて怠慢なだけで、裸でいるほうがよほどpowerが必要だ。
  よし!日本に帰ったら、**!

  旅してみるかね〜〜〜!

  ===

  
  (上:ソラの知り合いの家族の最後尾に参加する)
  「一緒に行列する?」とソラが勧めたとき、私は戸惑った。見学
  するだけでも恐縮なのに、参加するなんて。でも、彼等にとって
  は、めでたい祭なんだし、私もたくさんのプレゼントをしたから、
  堂々とお祝いに参加するべきだ、と思い直した。また、私の前に
  はドイツ人がいる。


 (上左:
コーヒー・サービスを受ける著者)
 (上右:
煙草も吸った)注意:私は普段吸わないけど、断わってはいけない。
     それは大変失礼なことなのだ。だから、「ありがとう」と受け取り、
     うまそうに吸わなければならない。(結局、40日間で4本吸った)

  

  それから、いくつかのファミリーを見て帰った(写真下)。
  午後4時をまわっていた。

  


  ◎ 最後に記念撮影(2牧) ◎
   
   

  
  (上:家路につく人々)
   全員帰ってしまうのではなく、重要人物は会場に残る。長い場
   合は、最終日まで(1週間以上)滞在する。

  
  (上:肉はこんな感じで持ち帰る。)

  ===
  帰り道、家屋に描かれた鶏や幾何学模様、それに、牛や鶏のハリ
  ボテが気になった。テンションが高くなったままなんだ。

 (上2枚:左の写真は、右上部を拡大したもの)

  ===

  ランテパオの街に帰ると、ソラは知り合いの土産物屋に立ち
  寄った。
私に買い物させようとする作戦かもしれないけど、
  何も買わなかった。旅は始まったばかりだから。
  
  (上:これは欲しかった。1個20000ルピー(250円)にな
     るだろう。
牛の骨製。)

  
  (上:ランテパオ市内の市場で。)
     
コーヒーを挽き売りしていた。といっても、豆をクラッ
     シュしているだけである。
  
  夕食、消灯につては忘れた。

続きをどうぞ!

私の日記 7月30日

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