このページは、旅行記インドネシア2000夏です

  私の日記
          

  7月30日               
  ◎ タナトラジャ4日目 ==============
       次の村を単独で散策

   1 kete kesu(ケテケス)村
   2 Londa(ロンダ)村
   3 cock fighting(鶏闘)
   4 
Lemo(レモ)村
   5 Tilanaga(ティランガ)村
                      
ランテパオ泊
  ==========================

  今日はトラジャを一人で歩く。これまでの3日間ずっとソラと
  一緒だったので、一人が嬉しい!

  
 (上:赤飯に
チリと白いココナッツを付けて食べる。美味。)


  いつものところで赤飯と卵とコーヒー。そして出発。まず、
  kete kesu(ケテケス)。そこで東京の水沢さんに出会う。
  トラジャ地方は初めての女性で、旅を急いでいる。私も初
  めてだけど(さらには観光地だけど)ゆっくりした。

  土産物屋を見て、そう! 
  博物館にも入った。鍵を開け貰い(無料)?
 
 おばあちゃんの写真があった。
 その笑顔がとっても素敵だった
 けど、おばあちゃんのタウタウ
 (人形)の皺は駄目。
 
 彼女はもっと素敵なお婆ちゃん
 だ。

  それからトイレに行って、ぼけ〜っとしていたら、観光バ
  ス3台が来たので、扉を開けてくれたおじさんに「来たね!」
  と言ったら、墓へ通じる道を教えてくれた。嬉しい。

  ここの墓はとっても良い感じ。
  天然の崖の「ひさし」に人骨の入った『棺桶』が置いてある。
  それが古くなって、腐って崩れて落ちる。そして、骨が散乱
  しているが、もはや、どれが誰のものか分からない。下の写
  真では、見事な牛の彫刻の『棺』の蓋が開き、人骨が現われ
  ている。
  

  

  ぼ〜っとしていると学生の団体さんがきた。ウジュンパンダ
  ンの高校生である。仲良くなって、お喋りしたり、写真を撮
  ったり。そのうちの1人、インドリは最後にペンダントを2
  つ買い、私に1つ、彼女に1つ。とっても嬉しい。
(旅のあ
  いだ身につけることにしよう。それは、大切なお守り。私に
  幸運とパワーを与えてくれるアイテム。)
  
  (上:中央がインドリ。彼女から、e-mailも届いた。)

  それから他にもたくさんの学生と友達になって、彼等の弾け
  る若さを分けてもらった。どうもありがとう!!また、トラ
  ジャの歴史や墓について、たくさん説明をもらった。


 (上左: 一番最近の墓。中央のタウタウはガラスケースに入っている。)
 (上右: もうちょっと昔の墓。もっと昔は、始めの写真のように露天。)

  ===

  次に、ベモ(乗合いタクシー)でLonda(ロンダ)に行こう
  としたら、鶏をもった男が乗り込んできたので予定変更。彼
  について行く。cock fighting(鶏闘)をどこかでやるはず
  だ。

  ついた先は一昨日と同じ。ちょっとがっかり。違う場所なら
  面白いんだけど、、、。この前と同じ場所によじ登ったけど、
  やっぱり金を賭けるようなものは駄目だ。鶏の戦いは美しい
  けど、何かが違うと思った。

  ニワトリを合わせる行司2人は、やっぱり八百長している。
  だって、一方が負けるように手放すタイミングを計っている
  から。何回も何回も同じように、、、(ヒドイ!)

  そう! その前にBolu(ボル)村で飯を喰った。
  合計5000ルピー。美味しかった。

  ===

  ロンダ村に向かった。

  メイン道路との分岐点でコーラを飲んだ。

  そこに着くと、ランプを持った奴がいっぱいいて「10000
  ルピー」と言う。私はヘッドライトを持っていたので断わっ
  た。


(上:洞窟の入り口の上には、たくさんのタウタウが見守っている。)
                 → タウタウの写真(78k)

  
  (上:洞窟内部。シャレコウベに煙草。)

  真っ暗な天然洞窟に入った。
  ライトを消すと何もない。見えない聞こえない。しばらくそ
  のままにしてみる実験をしてみたけど、私自身に変化はなか
  った。「人間は真っ暗で、何もなくても何とかなる。」

  しかし、「迷ったら帰れないだろうな」と思いながら細い穴
  を進み、それ以上通れなくなった所で立ち止まり、いつもの
  ように散乱したガイコツを見て、懐中電灯を消し、ぼ〜っと
  し、ぼ〜っとし、「何も変化なし」と思った瞬間、その穴の
  奥からコウモリ達の会話が聞こえた時はビビッた。襲われる
  とは思わなかったけど、大群が押し寄せてきたら、以前観た
  映画のように、頭をかがめて小さくなろうと思った。
  
  (上:洞窟の中でスナップ。上部の白いものは頭蓋骨。)

  
(上:お土産もの売り場でスナップ。子供は人形を怖がっている。)
  

  ===

  次は、Lemo(レモ)

  今度はベモを降りてすぐ、栄養ドリンクを飲んだ。中国製で
  3000ルピーで、矢鱈にあまかった。

  入り口で、入村料3000ルピーを払った。訪問者リストを調べ
  ると、日本人は7月22日の桑田K.以来だから、日本人は結
  構来ていない(入村料はケテケス、ロンダでも払った)。ガイ
  ドブックに載っている有名なタウタウ(人形)があったけど、
  どおって事はない。

  
  (上:朝日で撮影するといいんだってさ。)

  雨が降ってきて、ホーランド人と雨宿り。一緒にTilanaga
  (ティランガ)村まで歩くことになった。

  彼はさかんに「美しい!美しい!」と賛えているが、ホーラ
  ンドには水田がないらしい(主食は芋)。

  私はいろいろな音を聴いた。石を切る音、アヒルの声、泳ぐ
  音、雄鶏のコケコッコー、向こうの山に反射するこだま、バ
  ッファローが水浴する音、名前の知らない小鳥達のさえずり。
  それらを1つ1つを数え、分析しようとしたけど、それは馬
  鹿げたことだ。土の香を嗅げばいい。何の音とか、何がいい
  とかじゃなくて、そうした空間・時間の中に、否、そうじゃ
  なくて、もはや、こうして記述している段になっても、その
  空間がコツゼンと現れる。そんな『それ』なんだ。ただ、そ
  れでいい。死に際に現れる1つの風景。幼いころの思い出。
             → スナップ4枚(良くありません)

  ===

  ティランガ村からメイン道路に戻り、1人で夕飯をくった。
  気分がよい。

  そして寝た。

続きをどうぞ!

私の日記 7月31日

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