このページはイタリア旅行記 2001冬 です

  私の日記
  12月27日(木)    
                        (くもり)
  ==◎フィレンツェ3日目=================

  ・ ディチ家礼拝堂(新聖具室、礼拝堂)
  ・ アカデミア美術館
  ・ ウッフィツィ美術館
                     フィレンツェ泊3
  =============================

  3.50 起床

    6.40 シャワー

      7.00 朝食

  8.30 インフォメーションセンター
  めちゃくちゃ親切丁寧に教えてくれたので恐縮してしまいました。若い姉さんより、
  ちょっと熟練が入った方がいいんだよね。

  9.00 メディチ家礼拝堂(新聖具室)
                       ・ 8.15開館
                       ・ 15000リラ

  ここにはミケランジェロの傑作、彫刻『昼と夜』『曙と黄昏』
がある
  
  (上:石棺の上に横たわる『昼、手前の女』と『夜、奥の男』)

  ===

  それから、地下室にあるミケランジェロのスケッチを見た
  
  (上:画像がぶれていて失礼)

   非常に速いスピードでスケッチしている。男女のスケッチがあったが、男性につ
   いては筋肉を(撫で)掴み取るかのような感触。女性については全く興味関心を
   持っていないようだった。

  これを見るには、チケット売り場で「スケッチを見たい」と申し出ると、時間を指
  定した紙をくれる。私は11時からだったので、時間を潰すため売店で日本語の本
  を読みあさった。そしたら、ミケランジェロには悪い習癖があって、その1つは作
  品を完成させないこと、もう1つは同性愛であること、と書いてあった。 /作品
  を完成させない理由は、天才ミケランジェロが石の中に「産まれいづるもの」を見
  ていたという解釈もあるが、私はそう感じない。ただ単に、途中で飽きてしまった
  だけだ。また、同性愛については間違いないものであると確信したが、理由は『ア
  カデミア美術館』のところで述べる。

  11.30 メディチ家礼拝堂
                        ・ 5000リラ


  (上左:ミケランジェロの設計による)
  (上右:祭壇上の天井画)
  
  11.30 アカデミア美術館
                   ・ 15000リラ
  
  (上:ミケランジェロの高傑作の1つ『ダビデ像』)
  
  生々しい。こなんなに生々しい肉体を見せられると困惑してしまう。目を背けた
  くなる。どうして生の筋肉をこれほどまでに表現したかったのか、僕には同性愛
  者というより男性の筋肉に対して異常なまでの興味関心をもっていたとしか考え
  られない。世間一般では『理想の男性像』というけれど、美しいと感じる前に気
  持ち悪くなる。/ 実物をこの距離から見ると、頭部がやたらに大きく見える。
  これは非常に精密にできているからであろう。よくよく測ると八頭身になている。
  さらに頭部の観察を続けると、ダビデは遠くを見つめているので目を合わせるこ
  とはない。「後髪が長いなあ」とか、「首の血管が、、、」の感想しか持たない。
  かっこいい顔だとは思わない。/ ゆっくりと近付いてゆくと、すべての意識が
  ペニスに集中していくことが分かる。他の観衆の見ても、ある者は(初対面に)
  戸惑い、ある者は無理な姿勢で顔の表情を見ようとする。さらに近づくと、もっ
  と明確に人体の中心をなす局部に視線が集まるのようにできているので、そこを
  素直に鑑賞すれば良いけれど、そんなに大した物ではない。あれって感じ。至近
  距離ではすべての動きがそこに集中する。さらに、私達がどんなに凝視しても、
  ダビデはあらぬ方向を見ているので振り向かれる心配はない。結論として、この
  『ダビデ像』を楽しく鑑賞するためには、同性愛者の作った男性裸体像、あるい
  は、完成された理想の男性像とすればよい。ごちゃゴチャ言わなくても、素直に
  ミケランジェロの芸術を堪能できる。/ しかし、それほど男性に興味がない私
  は、否、どんなに美しくても鑑賞しようとは思わない人は、気持ち悪いとしか感
  じないだろう。これは、先日見た『アポロ像』と比較すれば明らかだ。それは、
  私たちを空想の世界に誘う男神を感じる。


  (上2点:忘れました)

  ===

  それから、サンマルコ美術館に行ったら閉っていて、捨て子養育院絵画館も閉って
  いて、まだ午後2時を回ったばかりなのに、うるうるうる。

  15.00 ウッフィツィ美術館(2回目)
  仕方ないので、途中の本屋でノートとペンを買って「ボッティチェリ」に逢いに行
  く。私は彼のファンだったけれど、『春』や『ビーナスの誕生』を見て、ますます
  大好きになってしまった。

  (上2点:脚のデッサンの勉強をしました)

  
  (上:私のスケッチブックから、ボッティチェリの『ビーナス誕生』)

  18.35 閉館
  ・ イヤホンガイド返却

  
  ===

  
  (上:夜のシニョーリア広場)

  
  (上:夜のドゥオーモ)

  ===

  20.30 消灯

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私の日記 12月28日

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